そのため隠れ感染者が多いのは想像できるが。どのくらいだろうか。
その疑問に多少答えてくれる記事があったので書いておこう。
ブラジルのコロナウイルス感染者は、公式統計の確認感染者数の7倍だろう
Brasil teria sete vezes mais infectados pelo coronavírus do que mostram dados oficiais
25/05/2020 21h34
各市で少なくとも200人の調査ができた全国90の市で、既に感染して抗体を持っているかどうか調査が行われた。
調査された市の人口を合計すると、ブラジル総人口の25.6%に相当する。
リオグランデドスル州のほぼ南端の都市にある、ペロタス連邦大学が全国で実施した調査である。
Proporção da população com anticorpos
fonte: Universidade Federal de Pelotas
数字は推定される各市の抗体保持者割合である。
まず抗体保持者が多い地方、いずれもブラジル北部の町から―
- パラ州ブレヴェス Breves - PA 24.8%
- アマゾナス州テフェ Tefé - AM 19.6%
このような感染進行地で住民全体として集団免疫を得るのは、数字では道半ばではあるが、ここまで来たらそう遠くないことに思える。
両市の人口はそれぞれ10万人と6万人である。
ここからは州都の数値である―
- パラ州ベレン Belém - PA 15.1%
- アマゾナス州マナウス Manaus - AM 12.5%
- アマパ州マカパ Macapá - AP 9.7%
- セアラ州フォルタレザ Fortaleza - CE 8.7%
- ペルナンブコ州レシフェ Recife - PE 3.2%
- サンパウロ州サンパウロ São Paulo - SP 3.1%
- リオデジャネイロ州リオデジャネイロ Rio de Janeiro - RJ 2.2%
- サンタカタリナ州フロリアノポリス Florianópolis - SC 0.5%
- 調査が行われた90市 1.4%
記事では隠れ感染者は確認感染者数の7倍というのだが、20倍に達するという別記事もあり、中を取って計算しやすいように、確認感染者が一人いたら隠れ感染者が9人いるということにしておこう。
任意の市の確認感染者数が発表されたら、それを10倍した数が実際の感染者となり、その市の人口がわかれば、人口に対する感染者割合が計算できる。
それによって、どこまで達したら流行が止まるかの推定ができることになる。
2020/6/2のわが町の推定感染者数の人口割合は1.9%であった。
同日のブラジル全体の推定感染者数の人口割合は2.8%であった。