ポルトガル語で、少なくともブラジルのポルトガル語で、miojoといったら何か?
ポルトガル語で同じiの音価を持つyとiの交換が起こったものと思われるので、元はmyojoつまり日本語の明星である。
答えは、macarrão instantâneoつまりインスタントラーメンのことだ。
ブラジルでインスタントラーメンが製造されるようになったのはいつだろうか?
http://www.nissin.com.br/
によると、1965年サンパウロ市で"Miojo"マークの即席ラーメンの製造を開始した。
昔は明星食品と日清食品は別々の会社だったと思うが、どうして日清食品のインスタントラーメンがMiojoと呼ばれるようになったのかはよくわからない。
現在ブラジルでは、サイト主、joint-venture Nissin Foods Products Co. Ltd. e Ajinomoto CO. Inc.と説明される現地法人 Nissin Ajinomoto Alimentos Ltda.をはじめ、多くの食品会社が製造している。
さて、こんなレシピがあるサイトで紹介された。
http://receitas.ig.com.br/2013-08-25/hamburguer-de-miojo.html
題して、"Hambúrguer de miojo"「みおじょうのハンバーガー」インスタントラーメンのハンバーガーである。
本文にあるように、ブラジルでもインスタントラーメンは、「調理する気力が、飢えや怠惰に負けたとき」家で作る手軽な食事という位置づけが普通である。
普通の感覚に反して、Astolpho Burger Gourmet & TartaresのシェフGiuliano Garsodiと、レストラン名とシェフ名がのっているので、これは自信作なのだろう。
ニューヨークにはシマモトケイゾウというラーメンバーガーの発明者がいるそうだ(Keizo Shimamoto, criador do Ramen Burger, em Nova Iorque)。
サイトの写真を一見すると、インスタントラーメンの塊をそのままハンバーガーのバンズのあるべき場所に置き換えただけにみえるのだが、連続写真をみると、いったんゆでた麺を、丸い型に入れて焼いて整形している。
製法はともかく、写真を見てあまり食欲をそそられなかったので、日本にもこれは存在するのか気になり「ラーメンバーガー」で画像検索をしたら、かなり驚く事実があった。
ハンバーガーの必須要素であるバンとハンバーグのうち、バンをラーメンに置き換えたものとハンバーグをラーメンに置き換えたものの二通りのラーメンバーガーが存在するのだ。
いずれにせよ日本でのラーメンバーガーは、写真を見る限り堂々としたB級グルメなのである。
しかし、サンパウロのAstolpho Burger Gourmet & TartaresのFacebookページをみると、ハンバーガー店なのだが、価格帯5000円以上と書いてある。
いろいろ創作ハンバーガーの写真がのっているが、まあどんなハンバーガーにしろ5000円(といったら1レアル=42円換算で119レアルくらいなのだが)払う気は全く起こらない。
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