買い物へ行くのは、大きなスーパーマーケットが安全だと思う。
コロナウィルス予防のための衛生対策を小売店が実施しているかどうか、保健当局による監視の目が行き届きやすく、多数の従業員が働く大店舗であるから、検温、手指消毒、買い物カート取っ手消毒など要員が多くて、店内各所に消毒用アルコールが備えてあり、指定された人数以上店内に入れないなど、距離確保と消毒剤が行き渡っているからである。
もう一つ割合安全だと思われるのが、土曜日午前中に、すぐ前のブログ記事で触れた、近所のバス大通りで開かれる露天市場での買い物である。
もちろん人の多い時間帯はなるべく避けるようにする。
人が歩く通路スペースの両側に野菜・果物、乾物その他商品の陳列台が並ぶ、ごく普通の露天市場である。
ここではサバイバルゲーム-1-と比べたら、車両の往来はないが、縦横斜めに移動したり、品定めのために陳列台の前に止まったりと、不規則な運動をする買い物客が危険要素になる。
市条例は、露天市場では買い物客も店員もマスク着用、各露店は手指消毒アルコールを買い物客のために備えなければならないことを定めている。
この露天市場ではサバイバルゲーム-1-の宇宙モデルは通用しないので、別のモデルを使ったミニ・サバイバルゲームが考えられた。
買い物客が行き来するのは、海中の直線水路である。
買い物はそこを自力で無規則に前後左右に移動するクラゲである。
マスクを着用している普通のクラゲは、高さ(人の身長)と同じ半径の傘を持っている。
つまり、身長1m70cmのクラゲの傘は半径1.7メートルの円形で、もちろん有毒クラゲだから、刺さるとコロナを媒介する触手を、傘の周りにつけて、触れてくる獲物を待っている。
人間は顔の後ろや横で呼吸することはないから、本当は傘は楕円形で、後ろ側は50cm位で良いかもしれないが、細かいことは言わない。
どこにでも規則が守れない人はいるもので、マスク無しのクラゲの傘は倍の3m位になる。
そんなクラゲが喋りだしたときには、口の前方6mまで一気に触手が伸びるから油断できない。
陳列台の前で横向きのクラゲと並ぶことになったら、安全距離であっても時間が経つと毒がじわじわと染み出してくるから、買い物が終わったらすぐに遠ざからないと体が痺れてくる。
ゲームの目的はクラゲの触手を避けながら、水路を泳ぎながら買い物を済ませることだ。常に海流、つまり風の向きを観察して、なるべくクラゲ群より風上を泳ぐようにすることも大切だ。
現金のやり取りは避けて、カードの暗証番号をテンキー入力して買い物が済んだら、店先のアルコールで手指を消毒する。
陳列されていた商品はクラゲ毒が降りかかっている可能性があるので、包装をアルコールで拭いたり、野菜を塩素消毒剤に漬けたりする手間を掛けて、ようやく安心できるのである。
誰かAR 、つまり拡張現実(Augmented Reality)の技術を使って、クラゲの傘と触手を可視化してくれたら面白いと思う。
2020年12月29日
コロナ・サバイバルゲーム -2-
2020年12月28日
コロナ・サバイバルゲーム -1-
新型コロナウィルスの脅威のもとでの生活は、それ自体サバイバルゲームである。
何しろ2020年12月28日の時点で、10万人あたりCovid-19累積死亡数は、
ブラジル 90.1
日本 2.6
なので、ブラジルは日本の35倍コロナが流布しているとみなそう。
実際はそうでないかもしれないが、ブラジルは日本の35倍Covid-19に罹って死亡する確率が高いものとすれば、サバイバルゲームの熾烈さが想像できるかもしれない。
アルコール消毒剤で手がぬるぬるになったのか、石鹸で洗いすぎてかさかさになったのかわけがわからなくなるのも、そのゲームの中の生きるための連続攻撃の結果なのである。
そして日常の生活の各場面は、サバイバルゲームの中のミニゲームである。
家のそばに路線バスの通る大通りがある。
片側2車線で両側に駐車帯もあるから、日本の住宅街区内ではまず見られない、幹線道路とも名乗ることのできるような広い通りである。
しかしバスは30分に1本だし、そのような広い通りは並行して何本も通っているから、普通車両の交通量も人の往来も少ない。
そのため、車が通らず人が歩いていないときは、マスクを着用しなくても安全に車道の真ん中を歩きながら道路を独占することが可能だ。
コロナ以前の頃であっても、ブラジルの通りを歩くときには、前方からこちらに向かって歩いてくる人の体つき・身なり・持ち物や、多人数だったらどのような構成のグループかを観察して、3秒でどのように行動するかを決定しなければならない。
行動とは、そのまま進んで行き違う、道の反対側に避けて逃げる、手前で横に曲がって逃げる、引き返して走って逃げるなどの反応である。
体つきといえば、体躯の大きさ、推定年齢、走るのが早そうか、喧嘩が強そうか、そんな点である。
特に顔つきというと、性格が荒っぽそうか優しそうか、おおよその年齢という要素の他に、文字に書いてはいけないような微妙な要素がある。
差別ではなく、単に統計の問題である。
着けている衣服や履物の様相からも、危なそうな人か安全な人かを判定しなければならない。
グループの場合にはその構成員に注意する。
女性・子供やお年寄がグループにいたら、安全ポイントは高い。
通常私が出歩くあたりには、ギャングとかはいないが、これについては日本でもヤクザや半グレらしいのを、態度や服装で判断するのと一緒だからわかってもらえるだろう。
自転車やオートバイ、特にオートバイ二人乗りは赤信号がつく。
外から見てわかるものではないが、腰回り・ポケットや持ち物を見て、武器を隠していないか想像しなければならない。
コロナが跋扈する日々になったら、もう一つ注意する点が増えた。
マスクをしっかり着用しているかである。
顔の色とマスクの色のコントラストがあれば遠くからもすぐ判定できる。
最近のマスクの色は様々なので一番困るのは、遠くから見てしっかり黒いマスクを着けていると思ったら、近寄ったら実はひげだったという事態である。
この「接近前通行人判定法」については、ブラジルに暮らす人はだれでも持っていると思うのだが、どうだろうか。
その判定法を習得した上で、件の大通りを歩くときは、自分が宇宙船になったつもりでミニ・サバイバルゲームに挑戦する。
前後から来る自動車、オートバイや自転車は高速で移動する隕石で、破壊力が大きくぶつかると自分が大破するから、無条件に反対側車線か歩道へ退避行動を取らなければ命を失う。
車道を歩いているのだから、後方からやってくる自動車は視力と聴力を最大限に働かせて安全距離で感知して逃避しなければ轢かれてしまう。
至極当然である。
すれ違ったり追い越したりする歩行者は、破壊力は隕石より小さいものの当たると小破する、つまりコロナをうつされる有害な宇宙塵である。
安全にやり過ごすためには、隕石と同じように反対側車線か反対側歩道へ退避する。
マスクをしている宇宙塵とは2メートル、マスク無しの有害度が大きな宇宙塵とは5メートルの距離を空けて側を通過するようにすればコロナ感染の危険から免れることができる。
まあこの想像のミニゲームは、この過疎った大通りだからできることであって、車が行き交い、歩道でもっとすれ違う人が多いような通りでは、最初からマスクを着用して臨まなければならないのは当然のことである。
2020年12月27日
貧者の復讐、のち膨れる雪玉
1日あたり死亡数7日移動平均が1千を前後していた、6月上旬から8月下旬あたりの高原期から抜けて、死亡数は順調に減少してきていた。
10月から、死亡数7日移動平均が300台まで落ちてきた11月上旬頃まで、社会全体に楽観が行き渡ってきて、病人数が減って余裕ができてきたコロナ専用病床を一般病床に転換したり、コロナに対応するために建設された臨時野外病院の撤収などの明るいニュースが聞かれたものだった。
11月中旬に、14日前の7日移動平均との比較パーセントがマイナスからプラスへ転じて、第二波が始まったものと、グラフを見ながら私は判断した。
11月2日月曜日は死者の日(万霊節)の祝日で、お墓を訪れた人がたくさんいて、密な状態ができたと思われている。
その頃のニュースでは言っていた。
9月10月とコロナ死亡数が順調に減ってきたのを見て、これまでテレワークとデリバリーに守られてきた、公務員その他の安定した職業につく中間層や、そもそも金を払えば何でも人にやってもらえる富裕層が、基幹産業従事者―これは実業者や労働者階級と言い換えてもいいだろうが―この層の人達がコロナ以前と同じような活動に戻っているのを見て、これは外へ出て昔通りにしてよいのだ、かなり安全になっているではないか、と勘違いして無防備に元の生活に戻したところ、てきめんにコロナにかかったのだ、と説明していた。
その根拠として、第二波の初めの頃は国民皆保険の公立病院でなく、任意加入である民間医療保険の私立病院のコロナ病床から埋まっていったからとしていた。
ブラジルでのコロナ流行初期、欧州旅行帰りのパトロンからコロナをもらって自分たちの家族やコミュニティーへもたらすこととなった、家政婦やお抱え運転手のような労働者階級が今度は富裕層へお返しをした形になったわけだ。
まあそこまでは良い。
以前貸したものを、利息をつけて返してもらったと考えれば、許せるものだ。
そこで流行が下火になったら良かったものであろうが、現実は悪い方に進んだ。
その後は富者も貧者も関係なく一緒くたになって、確認感染者数と死亡数は、湿雪の坂を転げ落ちながらみるみる大きくなる雪玉のように、残念ながら堅調に伸びている。
2020/12/22の死亡数直近過去7日移動平均 = 780
14日前の数字との比較増減 = +25.7%
2020年11月18日
BRICSでの新型コロナと環境問題の不和
あまりよそでは報道されていないようだが、昨日2020/11/17に、BRICS首脳のオンライン会議があった。
最近はあまり注目されることが少なくなっているが、当初はBRICsであって、ブラジル、ロシア、インド、中国であったと思う。
現在は南アフリカ共和国が加わって5カ国となってBRICSとなったと認識している。
今回の議長はプーチン大統領、来期の議長国はインドである。
簡単な報道をさらに簡潔にして書いておく。
新型コロナウィルスについて、中国習主席はWHOを中心に各国は取り組むべきだと述べた。
インドと南アフリカは、国連安全保障理事会の改革を唱えた。
何気にBRICSには、国連安全保障理事会で拒否権を持つ5カ国のうち2カ国が入っている。
それも面倒くさい向きの2カ国である。
インド・ブラジル・ドイツ・日本が共同で常任理事国に向けて行っていた運動についても最近あまり聞かなくなった。
他の件が忙しくそれどころでないのだろうか。
4番目に発言したブラジルのボルソナロ大統領は、最初にブラジルはワクチンの速やかな開発を希望するというようなコロナ関係について述べたが、すぐに話題を変えた。
ブラジル国土のアマゾンその他の地域に蔓延した野焼きについて批判する国々は、一方でブラジルで不法伐採された木材を大量に購入していると述べた。
これを聞いて、南米のコカイン生産国が米国などから麻薬取締のゆるさを指摘されたときに、そんなことを言っても米国や欧州の需要が大きく、貧しい地方の現金収入となるから撲滅は無理だと反論することを連想した。
よく考えると麻薬と木材のケースは全く異なる。
麻薬の場合は売る方買う方両方が違法なことをしている意識があるはずだ。
木材の場合は売る方は違法であることを承知しているが、買う方は輸出入書類が偽装されているかどうかわからないのではないだろうか。
だからこれは無茶な言いがかりであると思う。
米国でもブラジルでもマスコミは右翼を目の敵にするが、今回の報道でも、全く証拠を示さずに環境破壊を人のせいにしていると、米国のトランプ大統領へ向けられたのと同じ論調(全く証拠を示さずに人のせいにする)であった。
全く証拠を示さずに人のせいにする強引さは、多分右翼の常套手段なのだろう。
最後にボルソナロ大統領は、WTOや中国が擁護するWHOを含む国連とその各組織は機能不全であり改革されるべきだと、安全保障理事会についてはインド・南アフリカに賛同、WHOについては中国に反対する立場をとった。
中国本体への直接の批判はさすがに避けたが、新型コロナウィルスについてトランプ大統領と同じ意見を持つボルソナロ大統領は、間接的に中国を批判する形になった。
中国は今やブラジルの輸出の最大顧客であって、精一杯の批判と言えるかも知れない。
ボルソナロ大統領は、サンパウロ州立大学ブタンタン研究所と共同して行われている中国シノヴァッキ(Sinovac)社の新型コロナウィルスワクチンの第3フェーズ試験に横槍を入れた。
ここでサンパウロ州のドリア知事は、2022年の大統領再選で対決する可能性のある、ボルソナロ大統領の政敵であることを忘れてはいけない。
報道の最後に、宣言か決議か忘れたが会議の共同書類の発表では、パリ会議の遵守などが唱えられて、環境対策についてはボルソナロ大統領の立場は受け入れられなかったようであった。
トランプ大統領の再選可能性が限りなく小さくなった今、環境問題でブラジル大統領の味方になってくれる仲間を見つけるのは不可能に近くなってきた。
2020年10月28日
人心荒廃ウィルス
とっさに拾って「これ落ちたよ、気をつけて」とでも一言かけながら手渡すはずだった。
コロナ以前だったならば。。。
今はマスクを付けていない、どこの者ともわからない他人の持ち物に手を付けて、手渡す近距離に接近するような迂闊はできない。
気まずい思いをしながら、うろうろと去るしかなかった。
拾って手渡す小さい親切ができなかったので、自転車の青年は自転車から降りてかがんで自分でボトルを拾って、どこかへ走り去ったのだった。
別の日のことだった。
田舎道を車で走っていて、アスファルト道路へ合流する地点にさしかかった。
右側、つまり追い越し側の反対側を無造作に走り抜けたオートバイが、アスファルトとの段差に斜めに突っ込んでいってスローモーションで転倒した。
車から降りて「あんた大丈夫かい?けがはないか?」とか言って、オートバイを起こす手伝いくらいしたのだった。
コロナ以前だったならば。。。
今は全く知らない人の腕を引っ張ったり、肩を貸したりするのはいささか躊躇する。
それによく見るとこのオートバイの男、単車を起こすときにふらふらしていて、どうも酔っ払っているようである。
今日は日曜日の午後だしなあ、と思い少し罪悪感が減ったところだった。
ほどなくして、このオートバイの男の知り合いが何人か乗った車が広い路肩に停まって、2人ほど降りてきたのを見て、安心してその場を離れることができた。
どうせ車から降りてオートバイ男を助けていた連中も、田舎の空気の良いところで肉でも焼いたりしながら、一緒に飲んでいたのだろう。
酔っぱらい同士で仲良く助け合ってくださいな。
コロナ時代は不自由で不親切だけど、許してください。
2020年10月12日
ブラジルの困った種まく人たち
2020年10月05日07時09分
日本でもかなり話題になった、中国からの謎の種子はブラジルまで達している。
この新聞記事の他に、やはり一週間くらい前の地元テレビのルポルタージュ番組で取り上げていた。
そこでは3、4人くらい種を受け取った人がインタビューを受けていた。
中国のECサイトに美容製品などを注文したら、ビニール小袋の種が一緒に付いてきたという。
全員が全員とも、幼植物が植えられた植木鉢の前で経緯を話してくれる。
得体の知れない種を受け取ったら、やはり普通の人は興味に駆られて、一体何に育つかどうしても見てみたい誘惑に負けられず、それがもたらすかも知れない害悪など思慮に及ばないのだろう。
記事の表題の200件のうちの、どれだけの件数にて受取人が種を蒔いてしまったかは、報道では明らかにしていない。
しかしこの様子を見ると、報道が得体の知れない植物の種や、それに付着しているかもしれない病原体や害虫についての危険を喚起して、決して蒔いたりせずに当局へ届けろと指示する前に、種を受け取った人はほとんど実際に蒔いてしまっただろうと想像できる。
インタビューをされた人の中には、ご丁寧にも近所の人に発芽してきた苗を見せたら、きれいな珍しい植物だと興味を持った人々が口々に欲しがったために、喜んでみんなに苗を分けて疑惑植物の増殖を手助けした人までいる。
相当昔に起きた事件を思い出した。
Wikipediaにも見出しとなっているゴイアニア被曝事故である。
1987年に起きたこの事件を簡単に説明すると、廃棄された放射線医療機器を廃材回収屋が持ち帰り分解して、中に怪しく光る粉を見つけた事件である。
きれいだろうと近所の人に自慢気に見せたら皆が欲しがったので分けてやり、結局被爆者を増やすことになったものだ。
この粉末はセシウムであり、2011年の東日本大震災に続く福島原発事故に絡んで、ゴイアニア被曝事故も思い出されたものだった。