1985年以来最長の期間実施された2011/2012年ブラジル夏時間(horário de verão サマータイム)は、今晩2012年2月25日に終了する。
ブラジル南部3州(リオ・グランデ・ド・スル、サンタ・カタリーナ、パラナ)、南東部4州(サン・パウロ、リオ・デ・ジャネイロ、ミナス・ジェライス、エスピリト・サント)、中西部3州(マット・グロッソ・ド・スル、マット・グロッソ、ゴイアス)、バイア州及び連邦区で実施された。
これらの州では、日曜日午前0時になったら、時計の針を1時間戻して土曜日の23時を指すように調整をする。
最近のパソコン(ウィンドウズ)は、時間帯設定が正しければ、夏時間調整は自動でやってくれる。
今Windowsパソコンのタイムゾーンの設定画面を見た。
GMT-03:00にあるブラジルの都市は、フォルタレザ、サルバドル、ブラジリアの3つだ。
今年の場合、バイア州は夏時間を採用したので、サルバドルかブラジリアを選択した場合には、ただいまGMT-02:00であるパソコンの時計は、今夜0時に自動的に調整されてGMT-03:00に戻るはずである。
ブラジル北部のセアラ州の州都フォルタレザは、夏時間を採用しない場所なので、GMT-03:00に既になっていて、時間調整は行われないはずだ。
夏時間が終了すると、日本GMT+09:00とブラジリアGMT-03:00の差がちょうど12時間となるので、今日本は何時か、今ブラジルは何時かすぐにわかるようになる。
2011年10月15日に開始した夏時間は、先週のカーニバルのため通常終了日、2月第3土曜日から一週間延長されたので、133日間(19週間)続いた。
カーニバル延長特例は、真夜中カーニバルで浮かれ騒いでいる連中は、誰も時計の針を一時間戻すことなど思い出さないから導入されたのであろう。
全国電力システムの試算では、夏時間実施によって、デマンドが-4.6%に当たる2,650メガワット減少し、全国で7500万から1億レアル程度の節電ができたという。
ブラジルの歴史で、夏時間が初めて実施されたのは1931/32年の夏、ジェトゥリオ・ヴァルガス(Getúlio Vargas)大統領のときだった。
1931年10月3日に開始、1932年3月31日と、ほぼ半年の長期間であった。
その翌年もほぼ同期間の夏時間が実施された。
その後は夏時間の採用は断続的になった。
1949年から1953年、1963年から1968年、飛んで1985年から現在に続く。
実施年の間隔を見ると、軍政大統領の好き嫌いで夏時間採用が決まったような感じである。
[3/3/2012 補足訂正]ブラジルの軍政は1964年から1985年まで続く。だから上の表現は正しくない。
1964年3月31日に軍部クーデターがあったので、クーデターのすぐ前の夏もすぐ後の夏も夏時間は実施されたわけである。
軍政では、初代Humberto de Alencar Castelo Branco(1964-67)大統領時代は夏時間を実施したが、2代Artur da Costa e Silvaから、3代Emílio Garrastazu Médici、4代Ernesto Geisel、5(最終)代João Figueiredoまで、夏時間は嫌いだったようである。
1985年1月15日に間接選挙で民政大統領Tancredo Nevesが選出されて(就任前に死亡)、軍政は民政に道を譲る。
同年に夏時間は復活して、現在まで毎年実施されるに至る。
各年のブラジル夏時間の継続期間はかなりばらついているが、過去20年の平均は約120日である。
2008年9月8日の大統領令以来、夏時間の継続期間は126日(通常年)か、133日(カーニバルが2月第3日曜日にかかるとき)のどちらかになる。
("Horário de verão termina nesta noite" iG São Paulo | 25/02/2012 07:00
http://ultimosegundo.ig.com.br/brasil/horario-de-verao-termina-nesta-noite/n1597651345375.htmlを参考にした)
0 件のコメント:
コメントを投稿