早とちりしないように、これはまだテスト中だ。
ブラジルで公衆電話は、卵の半分を斜めに切り取ったような曲線のフォームの殻に覆われていて、その形から「大きな耳」orelhãoと呼ばれる。
そのオレリョンであるが、近年の携帯電話の普及とともに使用者が減っており、まあそれは全世界的な現象ではある。
1年に-50%の割合で使用が減っているというのは、かなりの急減といえるだろう。
新型の公衆電話、いわばオレリョンVer2.0がテスト中というニュースだ。
Wi-Fiアクセスポイントを兼ねた公衆電話である。
電話の契約者である必要はなく、携帯、タブレットなどWi-Fi機器を所持していれば、50m以内にいる人は誰でも接続ができる。
簡単な登録をすれば、毎日最初の15分は無料で接続ができ、それ以上の時間接続を望む場合は電話会社のクレジットを購入する。
特色あるのは、公共ドメイン、例えば.gov (governo 政府)、.jus (justiça 司法)の接続は時間無制限にできるそうだ。
社会参加プログラムの意味があるのだ。
このテストはサンタ・カタリーナ州都フロリアノポリス(Florianópolis - SC)で、電話キャリアOiによって行われているが、2013年末までに全国の州都を中心に1000台のWi-Fiアクセスつき公衆電話を設置する計画がある。
Wi-Fiアクセスポイントだけなら、利用者が公衆電話を操作する必要はなく、公衆電話と合体する必然性はないとは思うのだが、まあポイントがわかりやすいという利点はあるだろう。
半径50mといったらかなりの数の端末が接続可能と考えられるが、接続速度など詳しいことはニュースでは解説しなかった。
15分を超えた場合の接続料金についてもニュースではわからなかった。
同日内で別のポイントに移動したら、時間カウントがどうなるのかもわからない。
でも、家の前に公衆電話があったら、毎日15分の接続が一切無料でできるというのはかなりうれしいことではないか。
(TV Globo Jornal Hoje 10/11/2012を参考した)
この記事と前後して、
「なぜフェイスブックが、無料Wi-Fiアクセスを提供するのか」
http://wired.jp/2012/11/09/facebook-wifi/?utm_source=mail&utm_medium=mv
というのを読んだ。
フェイスブックが最近試験的に始めたのが、無料のWi-Fiアクセスサーヴィスと引き替えに、ユーザーにアプリのチェックイン機能を利用させるというものだ。
フェイスブックは、Wi-Fiアクセスポイント機能を備えたルーターを小売店や飲食店などに無償で配布することになる。
ユーザーがフェイスブックアプリを使ってチェックインすれば、無料でネット接続ができる。
ということは、漏れてくる電波で店外からアクセスするのでなければ、その小売店や飲食店で消費しなければならないだろう。
この試みも、いくつかの店舗で小規模なテストを行っている段階だそうだ。
ブラジルの15分無料公衆電話近辺アクセスが良いのか、フラジルでも利用者増大のフェイスブックでの小売店・飲食店内の時間制限無しアクセスが良いのか、利用者によって好みはわかれようが、テストがうまく行って普及してくれたらうれしい。
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