2013年2月21日

ベンガル語を話せないドラえもん

ドラえもん、バングラで放送禁止に 「学習の妨げ」
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK20006_Q3A220C1000000/
日経web版

単にドラえもんが面白すぎてテレビにかじりつき、子供が勉強しなくなるというのでない。
公用語の問題というのだ。
記事によると、番組はバングラデシュの公用語であるベンガル語でなく、ヒンディー語で放映されているから、子供がヒンディー語で会話するようになるのが社会問題になっていたという。

普通隣の国とは国境問題が起きたり、ブラジルとアルゼンチンのように他の部門、まあフットボールなのだが異常にライバル意識が高まり過ぎたりすることが往々にしてあるのだが、これはバングラデシュとインドである。

ブラジルの公用語はポルトガル語、だからバングラデシュのドラえもんは、ちょうどブラジル国内で隣国の公用語スペイン語で放映されているようなものなのだろう。
それだけで子どもたちが隣国の言葉を話すようになるとは、子供の興味の大きさ、記憶力の良さ、他の娯楽との関連など様々な要因があろうが、驚異的なものだ。
ブラジルの子どもたちが急にスペイン語で会話するようになったら、やはり親や教育者たちは、おかしい、何とかしなければ、と感じるであろう。

ブラジルでメキシコ制作のドラマが放映されていた(そう言えば最近は見なくなった)が、原作のスペイン語をポルトガル語で吹き替えてあった。
バングラデシュのドラえもんが、なぜベンガル語吹き替えをしないのかの理由は、記事では説明していない。
両言語はインド・ヨーロッパ語族のインド・イラン語派に分類されるというから、かなり似ていて、放映局は翻訳吹き替え費用をケチったのであろう。

しかし、これは名案、逆に利用しない手はない。
日本でも子供の人気番組を英語で吹き替えて放映すれば、子どもたちは英語でわけなく会話するようになるだろう。
学校で多数の先生や教材が必要になるわけでなく、対費用効果が高い方法だと思う。

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