放送されてから少し時間がたってしまったが、ワールドカップ2014ブラジル大会に興味津々の人がいるだろうし、かなりおもしろい話だからここに書いてみよう。
今年のコンフェデレーションズカップの直前にも、ブラジリアのホテル宿泊料金が高騰したというニュースをのせたが、今回は航空運賃だ。
「ワールドカップ時期に航空運賃は高騰」
Preço de passagens aéreas dispara para o período da Copa do Mundo
http://g1.globo.com/jornal-hoje/noticia/2013/10/preco-de-passagens-aereas-dispara-para-o-periodo-da-copa-do-mundo.html
2014年のワールドカップを観戦したい人は、いまからサイフを大いに強化しなければならない。
ワールドカップ時期は航空運賃が高騰するからだ。
企業オーナーRenato Bahia氏は、過去4大会のワールドカップに応援参加した。
ブラジルで開催される今回も同様に参戦するために、観戦チケットの抽選に応募して、航空運賃の見積もりをしている。
「ブラジルの初戦からワールドカップの最終戦まで全部見ようとなると、ナタル(Natal)から出発する航空券を今日買ったとして、1万レアルほどかかるだろう。
サンパウロでの第1戦のための、ナタルからサンパウロ直通往復航空運賃は、1,570~2,173レアルだ。
フォルタレザ(Fortaleza)での第2戦には、ナタルから往復990~1,700レアルかかる。
ナタル発ブラジリア往復は、1,498~2,109レアルの出費だ。
4大会応援参戦制覇の彼の結論は次の通り、2010年に南アフリカで支払った額よりブラジルでの出費が多い。
「南アフリカは距離の利があった。
試合と試合の間は車で移動していた。
航空運賃の出費はなかった。
レンタカー料金とガソリン代を、友人3人と割り勘した。」
ブラジル大会は、広大な国土に開催都市が分散しているから移動は大問題だ。
国立民生航空庁(Anac - Agência Nacional de Aviação Civil)は、航空運賃については注視していくが、上限を設けることはできない。
航空運賃市場は自由価格制度をとるからだ。
国立民生航空庁は、12月の組み合わせ抽選の後、航空券の需給関係が変化すると予測している。
さて一方で、航空運賃高騰の現実に積極的に対抗していこうとするファンもいる。
エスピリト・サント(Espírito Santo)州の、熱狂的セレソン応援グループはその一つだ。
ひねり出したアイデアとは、バス一台を購入することだった。
この10人グループは、コンフェデレーションズカップ・ブラジル大会ではブラジル戦全てを応援した。
もちろんワールドカップも逃すはずがない。
「仲間と集まって相談して、3つの問題点があることがわかった。
入場料、宿泊料、運賃だ。
このエンジン付きハウスで問題点のうち、宿泊と移動の二つは解決だ。」
会社オーナーMárcio Castelo氏は語る。
「航空会社へ支払う運賃、ホテルへ支払う宿泊料を合算して、ワールドカップ期間の30日間で平均して、我々の出費と比べてみれば、間違いなく我々のほうが安くつく。」
会社オーナーGustavo Amorim氏は保証する。
彼らチームは、バスの改造には金を惜しまなかった。
シートのほとんどを取り外し、12人分のベッドを備え付け、キッチン、オーブン、冷蔵庫、バス・トイレを取り付けた。
「最高の出来で、わが家と呼べるものになったんだ。
ただのバスと呼んで侮るなよ。
だから、ここで至極快適に過ごし、ゆっくり休養して、ブラジル応援に備えるのさ。」
Gustavo氏は語る。
リンクのビデオ(ポルトガル語)では派手に塗装した豪華改造バスに注目してほしい。
アナウンサーの記事後のコメントがよい。
「バス、いや失礼、この車輪上の家は、皆さんご覧のように安いものではありませんが、後で売ることができるという利点がありますね。」
しかし、ブラジルの観客のうち5千人がこれを真似て10人グループを作り、改造バスでブラジルチームの後を追いかけたらどうなるか想像してみよう。
5千人の観客のために、スタジアム近辺に5百台の改造バスが駐車することになる。
壮観な眺めだろうがこれは大変だ。
幸い、改造バスはだれでも真似のできる解決法ではない。
ナタル-サンパウロ往復運賃を例にあげて、ワールドカップ2ヶ月前の同ルート運賃は上記のワールドカップ期間中運賃の3分の1という。
国立民生航空庁は、航空会社が需要に応じて臨時便を出せるよう助力していく、と表明している。
実際に大会が間際になったときに、運賃その他がどうなるのか注目していこう。
2013年10月30日
2013年10月27日
ブラジルは2020年に第4の産油国になる
ブラジルの将来にかかわることになる、今週の大きなニュースはこれだ。
ブラジル沖のプレサル層の油田の入札である。
プレサル pré-sal とは、海面から5千~7千メートルにあたる油層で、すぐ上に厚さ2千メートルの含塩層を持つためにこの名がある。
今回の入札対象は、サントス海盆(Bacia de Santos)の、リブラ油田(Campo de Libra)である。
リブラ油田は、リオデジャネイロ州東部海岸から南方170キロメートル沖の長さ35キロ、幅20キロの海域である。
この油田の推定埋蔵量は80~120億バレルとされている。
この埋蔵量は、今日までブラジルが生産してきた原油総量に匹敵する。
これまでの油田使用権についての契約は、regime de concessão 移譲制度といって、開発企業は政府に税金を支払う形である。
今回の新しい制度は、regime de partilha 利益分配制度といい、開発企業は、コスト分を引いた余剰(儲け)の原油(óleo excedente)の最低41.6%を政府に引き渡す形になる。
競争入札ではこの政府に引き渡すパーセンテージを競い、高いパーセントを提示した企業が落札することになる。
この2013年10月21日に、石油労働者、政党、中央労組、学生などの反対デモの中(警察発表で200名参加)、リオデジャネイロで行われた競争入札では、ただひとつのコンソーシアムが応札して、最低入札額、つまり上にある余剰原油41.6%を政府に渡す条件で、競争なしに落札した。
もともとブラジルの政府が過半数の株を保有するペトロブラス Petrobras が最低30%を保有することが条件になっていたのだが、落札したコンソーシアムの構成は次のようになった。
ペトロブラスについては、最低割当30%プラス任意分10%で40%になる。
元々エクソンなど米国の石油メジャーは参加しないとみられていたのだが、日米の不在及び中国の大きな存在感が注目される。
コンソーシアムは契約調印時にボーナス150億レアルをブラジル政府に支払うことになっているので、ペトロブラスは60億レアルの出金となる。
この巨額支払金について、Mantegaブラジル蔵相は、ペトロブラスの支払能力について心配はないとインタビューで語った。
生産開始まで5、6年かかるとみられているから、それまで多額の投資のみで収入のない状態が続くので、体力のある企業しか参加できないわけだ。
「最初の一滴」と記事に書かれている原油の生産開始は2018年から、生産の最盛期は現在から15年後とみられている。
Libra油田の日産量試算は140万バレルとされ、ブラジルの産油国ランキングは大きく上昇する原動力となる。
2012年の世界第13位から、2020年にはLibra油田その他プレサルの生産を見込むと世界第4位に躍進する。
以下のリストは2012年のブラジル13位までに及ぶ産油国世界ランキング
ブラジルの原油生産量上昇や他産油国の生産量推移など、ランキング根拠の詳細はテレビ記事では不明である。
ブラジルの石油生産量の増大は喜ばしいが、そのころ人口動向や環境問題、原発問題、燃料や石油化学原料の代替が実用化されているかなど実に多くの未知数があり、石油は余っているか不足しているかも知れず、ブラジルが最盛期を迎えるのかどうか、正直わからない。
ブラジル沖のプレサル層の油田の入札である。
プレサル pré-sal とは、海面から5千~7千メートルにあたる油層で、すぐ上に厚さ2千メートルの含塩層を持つためにこの名がある。
今回の入札対象は、サントス海盆(Bacia de Santos)の、リブラ油田(Campo de Libra)である。
リブラ油田は、リオデジャネイロ州東部海岸から南方170キロメートル沖の長さ35キロ、幅20キロの海域である。
この油田の推定埋蔵量は80~120億バレルとされている。
この埋蔵量は、今日までブラジルが生産してきた原油総量に匹敵する。
これまでの油田使用権についての契約は、regime de concessão 移譲制度といって、開発企業は政府に税金を支払う形である。
今回の新しい制度は、regime de partilha 利益分配制度といい、開発企業は、コスト分を引いた余剰(儲け)の原油(óleo excedente)の最低41.6%を政府に引き渡す形になる。
競争入札ではこの政府に引き渡すパーセンテージを競い、高いパーセントを提示した企業が落札することになる。
この2013年10月21日に、石油労働者、政党、中央労組、学生などの反対デモの中(警察発表で200名参加)、リオデジャネイロで行われた競争入札では、ただひとつのコンソーシアムが応札して、最低入札額、つまり上にある余剰原油41.6%を政府に渡す条件で、競争なしに落札した。
もともとブラジルの政府が過半数の株を保有するペトロブラス Petrobras が最低30%を保有することが条件になっていたのだが、落札したコンソーシアムの構成は次のようになった。
会社 | 国 | 持分 |
---|---|---|
Petrobras ペトロブラス | 伯 | 40% |
Shell シェル | 英・蘭 | 20% |
Total トタル | 仏 | 20% |
CNPC 中国石油天然気集団公司 | 中 | 10% |
CNOOC 中国海洋石油総公司 | 中 | 10% |
ペトロブラスについては、最低割当30%プラス任意分10%で40%になる。
元々エクソンなど米国の石油メジャーは参加しないとみられていたのだが、日米の不在及び中国の大きな存在感が注目される。
コンソーシアムは契約調印時にボーナス150億レアルをブラジル政府に支払うことになっているので、ペトロブラスは60億レアルの出金となる。
この巨額支払金について、Mantegaブラジル蔵相は、ペトロブラスの支払能力について心配はないとインタビューで語った。
生産開始まで5、6年かかるとみられているから、それまで多額の投資のみで収入のない状態が続くので、体力のある企業しか参加できないわけだ。
「最初の一滴」と記事に書かれている原油の生産開始は2018年から、生産の最盛期は現在から15年後とみられている。
Libra油田の日産量試算は140万バレルとされ、ブラジルの産油国ランキングは大きく上昇する原動力となる。
2012年の世界第13位から、2020年にはLibra油田その他プレサルの生産を見込むと世界第4位に躍進する。
以下のリストは2012年のブラジル13位までに及ぶ産油国世界ランキング
1 | サウジアラビア |
2 | ロシア |
3 | 合衆国 |
4 | 中国 |
5 | カナダ |
6 | イラン |
7 | アラブ首長国連邦 |
8 | クウェート |
9 | イラク |
10 | メキシコ |
11 | ベネズエラ |
12 | ナイジェリア |
13 | ブラジル |
ブラジルの原油生産量上昇や他産油国の生産量推移など、ランキング根拠の詳細はテレビ記事では不明である。
ブラジルの石油生産量の増大は喜ばしいが、そのころ人口動向や環境問題、原発問題、燃料や石油化学原料の代替が実用化されているかなど実に多くの未知数があり、石油は余っているか不足しているかも知れず、ブラジルが最盛期を迎えるのかどうか、正直わからない。
サンパウロ市は10年前より暴力事件が減っている?
Fraude com cartão de crédito cresce 327% em SP nos últimos dez anos
http://g1.globo.com/jornal-hoje/noticia/2013/10/fraude-com-cartao-de-credito-cresce-327-em-sp-nos-ultimos-dez-anos.html
Instituto de Ensino e Pesquisa (Insper)が発表した、サンパウロ市の犯罪の変遷は次のような結果だ。
サンパウロ市民の半数は、何らかの犯罪や暴力の被害者であった。
暴力を伴う犯罪(crimes violentos)はこの10年間で減少しているが、反対にコンピュータなど電子的犯罪(crimes eletrônicos)は増加した。
クレジットカード詐欺(fraude com cartão de crédito)は、最も増加した犯罪だ。
Nicolau Spohr氏は、クレジットカードを使おうとしたら、カード会社から停止処置がなされていて、支払いができなかった。
「カードがクローンされ、海外で買い物された。1400レアルを使われた。」
「犯罪者は、反撃を受けるおそれのある、被害者と直接接触のある暴力犯罪より、被害者と直接顔を合わすことのない、しかもより実入りの多く、より安全に実行できる電子的犯罪を好むようになった。」
調査担当コーディネーターのNaercio Menezes Filho氏は説明する。
クレジットカード詐欺は、過去10年間で+327,5%増加した。
空き巣のように被害者と直接接触のない窃盗をポルトガル語ではfurtoというが、これは過去10年間で+81,5%増加した。
被害者と直接接触のある強盗をrouboというが、こちらは10年間で-13,8%減少している。
窃盗は、「他人の財物をひそかに盗み取ること」と国語辞典にあり、英語ではtheftとなっている。
世界中で人気の、まあ日本では「洋ゲー」である GTA - Grand Theft Auto は、重窃盗ということで、運転手を銃で脅したりしないで、止めてある車をこっそりと盗むのか。
ゲーム内容となんか違う気がする。
grand theft 重窃盗とは、ただの窃盗より手口が荒っぽい窃盗を指すと思って調べてみたのだが、普通の窃盗より金額が多いものを重窃盗というようだ。
アメリカ合衆国では、自動車・家畜・銃器の窃盗の場合金額に関係なく重窃盗となる州が多いようである。
GTAの次に来るのはGTB - Grand Theft Bovine 牛泥棒 なんてゲームはできないだろうな。
強盗は、「暴力や脅迫などの手段で他人の金品を奪うこと」と国語辞典にあり、英語ではrobberyがあてられている。
スリの場合はどちらなのだるうか、被害者が気づいていないから、強盗とはいえないだろうが、被害者と直接接触はあるから、furtoともいえないようで、よくわからない。
日本には結構いそうな、天才的な技を持つスリは、荒っぽいブラジルにはまずいないから、相当する訳語がなくても困らないのだろう。
電子的犯罪では罰を受けることが少ない(impunidade)ことも、この種の犯罪が増加した要因となる。
インターネット犯罪は直接接触つまり暴力を伴わないため、罰が比較的軽くてすむ。
せいぜい1、2年で、うまく行けば刑務所入りを免れる。
10年に渡り1万1千人にインタビューした当調査は、警察で記録される事件統計を調査対象にしなかった。
だから被害者が警察に犯罪届を出さない事件も、当調査にはカウントされていることになる。
この記事での中に少し表現の食い違いがあるのだが、最後にNaercio氏はこう結んでいる。
「暴力事件が減少しているのにかかわらず、市民の間に安心感が増えていないのはなぜか。
サンパウロ市民の約半分は、"roubo"の被害者で、ひどいトラウマをもたらす状況を経験した。
トラウマは一生つきまとうことが多い。
暴力事件が少ない環境で育った若い世代が大多数になってこなければ、治安が改善したという実感はわかないだろう。」
記事の最初では、(市民の半数が)"já foi vítima de algum crime ou violência"「何らかの犯罪か暴力の被害者」と言っているのに、最後では、"já sofreu roubo e muitas vezes em situação traimática"「しばしばトラウマを伴う強盗(roubo)の被害者」となっているので、どうなのかわからない。
昔サンパウロ市内のバスターミナルで、ポケットに後ろから不意に手を突っ込まれて財布を取られそうになった私は、やはり「何らかの犯罪か暴力の被害者」に含まれるのだろうか。
路上に落ちたサイフをもし泥棒に持って行かれていたなら、肉体的接触があったのだから、rouboの被害者といえる。
トラウマとはいかなくても、忘れることはきっとないと思う。
まだある。
「カードを使って、航空券を買いましたか?」とクレジットカード会社から電話がきたことがあった。
買ってない。
「1200レアルの小切手を振り出しましたか?」と銀行から電話がきたこともあった。
その番号の振出小切手の金額は30レアルくらいだったと思う。
後で銀行に小切手のコピーを見せてもらったが、金額をうまく偽造してあった。
両方とも実損害はなかった。
今まで経済的損害はないといえ、私も犯罪の被害者といえる。
http://g1.globo.com/jornal-hoje/noticia/2013/10/fraude-com-cartao-de-credito-cresce-327-em-sp-nos-ultimos-dez-anos.html
Instituto de Ensino e Pesquisa (Insper)が発表した、サンパウロ市の犯罪の変遷は次のような結果だ。
サンパウロ市民の半数は、何らかの犯罪や暴力の被害者であった。
暴力を伴う犯罪(crimes violentos)はこの10年間で減少しているが、反対にコンピュータなど電子的犯罪(crimes eletrônicos)は増加した。
クレジットカード詐欺(fraude com cartão de crédito)は、最も増加した犯罪だ。
Nicolau Spohr氏は、クレジットカードを使おうとしたら、カード会社から停止処置がなされていて、支払いができなかった。
「カードがクローンされ、海外で買い物された。1400レアルを使われた。」
「犯罪者は、反撃を受けるおそれのある、被害者と直接接触のある暴力犯罪より、被害者と直接顔を合わすことのない、しかもより実入りの多く、より安全に実行できる電子的犯罪を好むようになった。」
調査担当コーディネーターのNaercio Menezes Filho氏は説明する。
クレジットカード詐欺は、過去10年間で+327,5%増加した。
空き巣のように被害者と直接接触のない窃盗をポルトガル語ではfurtoというが、これは過去10年間で+81,5%増加した。
被害者と直接接触のある強盗をrouboというが、こちらは10年間で-13,8%減少している。
窃盗は、「他人の財物をひそかに盗み取ること」と国語辞典にあり、英語ではtheftとなっている。
世界中で人気の、まあ日本では「洋ゲー」である GTA - Grand Theft Auto は、重窃盗ということで、運転手を銃で脅したりしないで、止めてある車をこっそりと盗むのか。
ゲーム内容となんか違う気がする。
grand theft 重窃盗とは、ただの窃盗より手口が荒っぽい窃盗を指すと思って調べてみたのだが、普通の窃盗より金額が多いものを重窃盗というようだ。
アメリカ合衆国では、自動車・家畜・銃器の窃盗の場合金額に関係なく重窃盗となる州が多いようである。
GTAの次に来るのはGTB - Grand Theft Bovine 牛泥棒 なんてゲームはできないだろうな。
強盗は、「暴力や脅迫などの手段で他人の金品を奪うこと」と国語辞典にあり、英語ではrobberyがあてられている。
スリの場合はどちらなのだるうか、被害者が気づいていないから、強盗とはいえないだろうが、被害者と直接接触はあるから、furtoともいえないようで、よくわからない。
日本には結構いそうな、天才的な技を持つスリは、荒っぽいブラジルにはまずいないから、相当する訳語がなくても困らないのだろう。
電子的犯罪では罰を受けることが少ない(impunidade)ことも、この種の犯罪が増加した要因となる。
インターネット犯罪は直接接触つまり暴力を伴わないため、罰が比較的軽くてすむ。
せいぜい1、2年で、うまく行けば刑務所入りを免れる。
10年に渡り1万1千人にインタビューした当調査は、警察で記録される事件統計を調査対象にしなかった。
だから被害者が警察に犯罪届を出さない事件も、当調査にはカウントされていることになる。
この記事での中に少し表現の食い違いがあるのだが、最後にNaercio氏はこう結んでいる。
「暴力事件が減少しているのにかかわらず、市民の間に安心感が増えていないのはなぜか。
サンパウロ市民の約半分は、"roubo"の被害者で、ひどいトラウマをもたらす状況を経験した。
トラウマは一生つきまとうことが多い。
暴力事件が少ない環境で育った若い世代が大多数になってこなければ、治安が改善したという実感はわかないだろう。」
記事の最初では、(市民の半数が)"já foi vítima de algum crime ou violência"「何らかの犯罪か暴力の被害者」と言っているのに、最後では、"já sofreu roubo e muitas vezes em situação traimática"「しばしばトラウマを伴う強盗(roubo)の被害者」となっているので、どうなのかわからない。
昔サンパウロ市内のバスターミナルで、ポケットに後ろから不意に手を突っ込まれて財布を取られそうになった私は、やはり「何らかの犯罪か暴力の被害者」に含まれるのだろうか。
路上に落ちたサイフをもし泥棒に持って行かれていたなら、肉体的接触があったのだから、rouboの被害者といえる。
トラウマとはいかなくても、忘れることはきっとないと思う。
まだある。
「カードを使って、航空券を買いましたか?」とクレジットカード会社から電話がきたことがあった。
買ってない。
「1200レアルの小切手を振り出しましたか?」と銀行から電話がきたこともあった。
その番号の振出小切手の金額は30レアルくらいだったと思う。
後で銀行に小切手のコピーを見せてもらったが、金額をうまく偽造してあった。
両方とも実損害はなかった。
今まで経済的損害はないといえ、私も犯罪の被害者といえる。
2013年10月18日
リオ・オリンピックのゴルフコースでワニとカピバラ観察
2016年リオデジャネイロ・オリンピックのゴルフコースでワニに噛まれる恐れなしとコースプランナーは語る
Rio 2016 Olympic Golf Course Planners Say Alligators Won't Bite
http://www.bloomberg.com/news/2013-10-17/rio-2016-olympic-golf-course-planners-say-alligators-won-t-bite.html
こういうニュースがあると、ブログのネタに事欠かない。
この見出しからして二つの驚きがある。
まず、ゴルフコースにワニがいるという第一の驚き、ゴルフがオリンピック種目となる第二の驚きである。
ゴルフの動向に詳しい人だったら、第二の驚きはなかっただろう。
ゴルフはブラジルでは珍しいスポーツである。
金がかかるスポーツだからだろう。
リオオリンピックのゴルフのオーガナイザーは、フェアウェイやグリーンをのたり歩くワニの危険はほとんど無いと表明した(there is little risk of alligator-like creatures)。
記事によると、ブラジル初めてのパブリックゴルフコースが作られ、2016年リオデジャネイロ・オリンピック大会で使用される。
コースが立地する、リオデジャネイロ市西部の下水の流れこむ潟湖(lagoon)には、アリゲーター(alligator)のなかまのカイマン(caiman)が6千匹あまり生息していると言われる。
カイマンは、クロコダイルよりはずっと小型でおとなしく(much smaller and more docile than crocodiles)、住宅域の増大による彼らの棲息地への人間の侵入によって、我々とのコンタクトは増えているが、危険は及ぼさないとみられている。
雨後の筍ならぬ、キノコのごとく近年増大する(have mushroomed in recent years)、Barra地区の住居コンドミニアムから出る下水に追いやられたワニの中には、ゴルフコースの池に引っ越しした連中がいる。
「ワニは夜行性であり、ゴルフプレーは昼間行われるから大丈夫」
国際ゴルフ連盟のエグゼクティブ・ディレクターのAnthony Scanlon氏は言う。
本当にそうだろうか。
ゴルフコースのグリーンに出てくる、水際に生息する動物はワニだけではない。
日本でけっこう人気者で、よく話題に出るカピバラ(en. capybara, po. capivara, es. carpincho)は、ワニより個体数は多く、遭遇する可能性は多いと思われる。
これは世界最大のげっ歯類であり、体は小型の豚くらい大きいが、草食でおとなしい。
カピバラが何十頭いたとしても、こいつらが群れになって追っかけてくるという事態はまず起こらないであろう。
しかし草食性であるために、土を掘り返したりグリーン荒らしをする危険があるらしい。
そういえばカピバラの鼻づらの上面は、土などを掘るためか、毛が生えていない固い部分がある。
というわけで、カピバラはワニより(ゴルフ実施への)リスクとみられている。
Bloomberg記事では触れてないが、野生カピバラには人にも感染る伝染病、紅斑熱(po. febre maculosa)を媒介するダニがついていることがあるので、かわい~となで回したりしないほうが良いと思う。
Scanlon氏は、ゴルフコースには野生動物は珍しくないと、フロリダのアリゲーターと、彼の生地オーストラリアのカンガルーを例にあげた。
“Where you have a natural green space like this it attracts wildlife, which is what you want,” Scanlon said.
“You want to create your own ecosystem.”
「自然のグリーンスペースがあれば、野生動物をひきつける。結構でないか。」Scanlon氏は言った。
「あなたはあなた独自のエコシステムを作りたいでしょう。」
わけのわからないことを言う人だ。
ゴルフがオリンピック種目となるのは実は初めてでなく、前回1904年大会から112年ぶりなんだそうだ。
男子女子それぞれ72ホールストロークプレーで行われる。
一つの国からは最多4名に制限されるが、世界のトッププレイヤー15人が無条件で参加して、それ以外の選手は、ひとつのフェデレーションは2名までの選手を推薦でき、60人のプレーヤーがトーナメントを競う。
庭園の池にワニが住みついた、リオのコンドミニアムがあるという話は、すでに聞いたことがある。
住民は注意して接しているからだろう、噛まれたという話は聞かない。
それよりも、ゴルフコースのような、景色のよく水場もある面積のまとまった、農業生産の行われていない遊休的な造成地は、オリンピックが終わってしまったら、ワニどころではなくもっとワイルドな、土地よこせ運動(Movimento Sem Terra = 土地なし運動、Movimento Sem Teto = 屋根なし運動)の格好の侵入地になるのではないかと心配してしまう。
土地よこせ運動の団体はいろいろあるが、一番有名なのは MST - Movimento dos trabalhadores rurais Sem Terra 土地なし農村労働者運動である。
今調べたら、http://www.mst.org.br/ という、予想通り色調は真っ赤だが、予想よりずっと立派なサイトがあるのにびっくりした。
活動資金は豊富そうである。
Rio 2016 Olympic Golf Course Planners Say Alligators Won't Bite
http://www.bloomberg.com/news/2013-10-17/rio-2016-olympic-golf-course-planners-say-alligators-won-t-bite.html
こういうニュースがあると、ブログのネタに事欠かない。
この見出しからして二つの驚きがある。
まず、ゴルフコースにワニがいるという第一の驚き、ゴルフがオリンピック種目となる第二の驚きである。
ゴルフの動向に詳しい人だったら、第二の驚きはなかっただろう。
ゴルフはブラジルでは珍しいスポーツである。
金がかかるスポーツだからだろう。
リオオリンピックのゴルフのオーガナイザーは、フェアウェイやグリーンをのたり歩くワニの危険はほとんど無いと表明した(there is little risk of alligator-like creatures)。
記事によると、ブラジル初めてのパブリックゴルフコースが作られ、2016年リオデジャネイロ・オリンピック大会で使用される。
コースが立地する、リオデジャネイロ市西部の下水の流れこむ潟湖(lagoon)には、アリゲーター(alligator)のなかまのカイマン(caiman)が6千匹あまり生息していると言われる。
カイマンは、クロコダイルよりはずっと小型でおとなしく(much smaller and more docile than crocodiles)、住宅域の増大による彼らの棲息地への人間の侵入によって、我々とのコンタクトは増えているが、危険は及ぼさないとみられている。
雨後の筍ならぬ、キノコのごとく近年増大する(have mushroomed in recent years)、Barra地区の住居コンドミニアムから出る下水に追いやられたワニの中には、ゴルフコースの池に引っ越しした連中がいる。
「ワニは夜行性であり、ゴルフプレーは昼間行われるから大丈夫」
国際ゴルフ連盟のエグゼクティブ・ディレクターのAnthony Scanlon氏は言う。
本当にそうだろうか。
ゴルフコースのグリーンに出てくる、水際に生息する動物はワニだけではない。
日本でけっこう人気者で、よく話題に出るカピバラ(en. capybara, po. capivara, es. carpincho)は、ワニより個体数は多く、遭遇する可能性は多いと思われる。
これは世界最大のげっ歯類であり、体は小型の豚くらい大きいが、草食でおとなしい。
カピバラが何十頭いたとしても、こいつらが群れになって追っかけてくるという事態はまず起こらないであろう。
しかし草食性であるために、土を掘り返したりグリーン荒らしをする危険があるらしい。
そういえばカピバラの鼻づらの上面は、土などを掘るためか、毛が生えていない固い部分がある。
というわけで、カピバラはワニより(ゴルフ実施への)リスクとみられている。
Bloomberg記事では触れてないが、野生カピバラには人にも感染る伝染病、紅斑熱(po. febre maculosa)を媒介するダニがついていることがあるので、かわい~となで回したりしないほうが良いと思う。
Scanlon氏は、ゴルフコースには野生動物は珍しくないと、フロリダのアリゲーターと、彼の生地オーストラリアのカンガルーを例にあげた。
“Where you have a natural green space like this it attracts wildlife, which is what you want,” Scanlon said.
“You want to create your own ecosystem.”
「自然のグリーンスペースがあれば、野生動物をひきつける。結構でないか。」Scanlon氏は言った。
「あなたはあなた独自のエコシステムを作りたいでしょう。」
わけのわからないことを言う人だ。
ゴルフがオリンピック種目となるのは実は初めてでなく、前回1904年大会から112年ぶりなんだそうだ。
男子女子それぞれ72ホールストロークプレーで行われる。
一つの国からは最多4名に制限されるが、世界のトッププレイヤー15人が無条件で参加して、それ以外の選手は、ひとつのフェデレーションは2名までの選手を推薦でき、60人のプレーヤーがトーナメントを競う。
庭園の池にワニが住みついた、リオのコンドミニアムがあるという話は、すでに聞いたことがある。
住民は注意して接しているからだろう、噛まれたという話は聞かない。
それよりも、ゴルフコースのような、景色のよく水場もある面積のまとまった、農業生産の行われていない遊休的な造成地は、オリンピックが終わってしまったら、ワニどころではなくもっとワイルドな、土地よこせ運動(Movimento Sem Terra = 土地なし運動、Movimento Sem Teto = 屋根なし運動)の格好の侵入地になるのではないかと心配してしまう。
土地よこせ運動の団体はいろいろあるが、一番有名なのは MST - Movimento dos trabalhadores rurais Sem Terra 土地なし農村労働者運動である。
今調べたら、http://www.mst.org.br/ という、予想通り色調は真っ赤だが、予想よりずっと立派なサイトがあるのにびっくりした。
活動資金は豊富そうである。
2013/14年ブラジル夏時間に波乱なし
この日曜日(20日)に夏時間が開始
Horário de Verão começa neste domingo (20)
http://g1.globo.com/jornal-nacional/videos/t/edicoes/v/horario-de-verao-comeca-neste-domingo-20/2893439/
2013/14年夏時間(サマー・タイム horário de verão)への移行がすぐ目の前に迫ってきた。
今週土曜日の深夜、日曜日の午前0時に、ブラジルの南部・南東部・中西部の諸州では、時計の針を1時間すすめて、夏時間へ入る。
2013/14年夏時間の期間は、2013年10月20日日曜日0時から、2014年2月16日日曜日0時までの119日である。
2013/14年夏時間を採用する地方は、ブラジル5地方のうち、南部(Sul)、南東部(Sudeste)、中西部(Centro-Oeste)の3地方である。
ブラジル南部は南側からリオ・グランデ・ド・スル(Rio Grande do Sul)、サンタ・カタリーナ(Santa Catarina)、パラナ(Paraná)の3州、南東部はサン・パウロ(São Paulo)、リオ・デ・ジャネイロ(Rio de Janeiro)、エスピリト・サント(Espírito Santo)、ミナス・ジェライス(Minas Gerais)の4州、中西部はマット・グロッソ・ド・スル(Mato Grosso do Sul)、マット・グロッソ(Mato Grosso)、ゴイアス(Goiás)の3つの州と、連邦区(Distrito Federal)、以上が夏時間に入る州である。
今年は、北部(Norte)、北東部 (Nordeste)の諸州は夏時間へ参加しない。
「今年は」というのにはわけがあって、2年前からブラジルの夏時間を注視してきたらわかるが、2011/12年夏時間には東北部からバイア州一州が、2012/13年夏時間には北部からトカンチンス州一州が、両方とも例外的に夏時間を採用した経緯があるからだ。
両州とも一回は夏時間に参加してはみたのだが、赤道に近い低緯度地方のため、夏になっても昼時間は大幅に増えず、夏時間のメリットは少なく、懲りてしまったのだろう。
もっとも地図をみると、夏時間実施州のマット・グロッソ州の北方は、夏時間を採用しないバイア州の州都サルバドルより緯度は低い。
2013/14年夏時間は実施州・非実施州が地方区分に一致してきれいに分かれ、例外的に参加というへそ曲がりな州はなくなった。
すでに過去ブログで書いたからここでは繰り返さないが、緯度が高い地方ほど、夏の昼時間はより長く、冬の昼時間はより短くなるからだ。
3週間ほど前にマイクロソフトが発表した、ブラジル夏時間のお知らせもみごとに裏をかかれ、トカンチンス州が夏時間採用州に入っているが、上記ニュースはこれを否定している。
連邦政府は、夏時間実施による電力節約額を全国で50億レアルと試算している。
Horário de Verão começa neste domingo (20)
http://g1.globo.com/jornal-nacional/videos/t/edicoes/v/horario-de-verao-comeca-neste-domingo-20/2893439/
2013/14年夏時間(サマー・タイム horário de verão)への移行がすぐ目の前に迫ってきた。
今週土曜日の深夜、日曜日の午前0時に、ブラジルの南部・南東部・中西部の諸州では、時計の針を1時間すすめて、夏時間へ入る。
2013/14年夏時間の期間は、2013年10月20日日曜日0時から、2014年2月16日日曜日0時までの119日である。
2013/14年夏時間を採用する地方は、ブラジル5地方のうち、南部(Sul)、南東部(Sudeste)、中西部(Centro-Oeste)の3地方である。
ブラジル南部は南側からリオ・グランデ・ド・スル(Rio Grande do Sul)、サンタ・カタリーナ(Santa Catarina)、パラナ(Paraná)の3州、南東部はサン・パウロ(São Paulo)、リオ・デ・ジャネイロ(Rio de Janeiro)、エスピリト・サント(Espírito Santo)、ミナス・ジェライス(Minas Gerais)の4州、中西部はマット・グロッソ・ド・スル(Mato Grosso do Sul)、マット・グロッソ(Mato Grosso)、ゴイアス(Goiás)の3つの州と、連邦区(Distrito Federal)、以上が夏時間に入る州である。
今年は、北部(Norte)、北東部 (Nordeste)の諸州は夏時間へ参加しない。
「今年は」というのにはわけがあって、2年前からブラジルの夏時間を注視してきたらわかるが、2011/12年夏時間には東北部からバイア州一州が、2012/13年夏時間には北部からトカンチンス州一州が、両方とも例外的に夏時間を採用した経緯があるからだ。
両州とも一回は夏時間に参加してはみたのだが、赤道に近い低緯度地方のため、夏になっても昼時間は大幅に増えず、夏時間のメリットは少なく、懲りてしまったのだろう。
もっとも地図をみると、夏時間実施州のマット・グロッソ州の北方は、夏時間を採用しないバイア州の州都サルバドルより緯度は低い。
2013/14年夏時間は実施州・非実施州が地方区分に一致してきれいに分かれ、例外的に参加というへそ曲がりな州はなくなった。
すでに過去ブログで書いたからここでは繰り返さないが、緯度が高い地方ほど、夏の昼時間はより長く、冬の昼時間はより短くなるからだ。
3週間ほど前にマイクロソフトが発表した、ブラジル夏時間のお知らせもみごとに裏をかかれ、トカンチンス州が夏時間採用州に入っているが、上記ニュースはこれを否定している。
連邦政府は、夏時間実施による電力節約額を全国で50億レアルと試算している。
2013年10月14日
トラッキング現象とブラジルのヤモリ現象
福岡・整形外科火災 「トラッキング現象」で発火の可能性
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20131014-00000766-fnn-soci
トラッキング現象というのを初めて聞いた。
日本では知っている人が大多数なのだろうか。
中部電力 http://www.chuden.co.jp/ryokin/information/use/plug/tracking/index.html
九州電力 http://www.kyuden.co.jp/life_living_safe_safe7.html
に説明がある。
ベランダの2つの電球を灯すスイッチが、部屋の壁にあるのだが、電球を点けようとすると、じりじり音がして煙が出た。
さすがにこれを放っておいたら危ないと思って、きのうスイッチを分解することにした。
表面のパネルをドライバーで外す。
中にある二つのスイッチを支える基板部のネジを外して、壁の凹んだ配線箱から取り出す。
2インチx4インチの配線箱に収まるスイッチの配線ネジ締め部の周りに、ヤモリの干からびた死体が6匹ほどからまっていた。
以前同様のできごとがあったのだが、昔みたときは、ヤモリ成獣・幼獣だけでなく、卵の殻まであったから、スイッチやコンセントの配線スペースを産卵場所に使うヤモリもいるのだろう。
気持ち悪いのですぐに片付けてしまい、写真を撮らなかったのが残念である。
ヤモリの死体と埃を払い落としてから、スイッチを入れてみたが、じりじりする音は止まない。
そこでさらに分解をすすめる。
スイッチの配線を外す。
スイッチを基部から外す。
スイッチの、指で押さえるプラスチック部品を外して、接点のシーソー金具を取り出す。
シーソー金具、固定接点を清掃し紙やすりをかけ、汚れていたプラスチック部品を洗剤で洗い、よく乾かす。
以上の逆順でスイッチを組み立てる。
無事解決して何よりだった。
一つ発見があった。
厚いゴム底の靴を履いて作業していたのだが、ゴム手袋を探したが見つからなかったため、電線に220Vの電圧がかかった状態で素手で扱っても、絶縁が完全なためかショックを感じることはなかった。
もちろん他の物に触れたり寄りかかったりせず、足元及び手指は完全に乾燥した状態だった。
ヤモリであるが、英語では Gecko と呼ばれる爬虫類の一群である。
ブラウザのレンダリングエンジンの一つにGeckoというのがあるが、ヤモリがインターネットと相性が良いわけではない。
ブラジルでは電気設備に入り込んで、漏電、短絡を起こす害獣ともいえよう。
Gekkonidae というラテン語はヤモリ科の学名、私の周りで使われるポルトガル語では、lagartixaラガルチッシャと呼ばれる。
ヤモリによって起きるこの現象は、福岡の火災の原因と思われるトラッキング現象と媒体は異なる(一方はヤモリ、他方は湿ったホコリ)ものの、原理的には似ていると思う。
Fenômeno Lagartixa ヤモリ現象と名づけておこう。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20131014-00000766-fnn-soci
トラッキング現象というのを初めて聞いた。
日本では知っている人が大多数なのだろうか。
中部電力 http://www.chuden.co.jp/ryokin/information/use/plug/tracking/index.html
九州電力 http://www.kyuden.co.jp/life_living_safe_safe7.html
に説明がある。
ベランダの2つの電球を灯すスイッチが、部屋の壁にあるのだが、電球を点けようとすると、じりじり音がして煙が出た。
さすがにこれを放っておいたら危ないと思って、きのうスイッチを分解することにした。
表面のパネルをドライバーで外す。
中にある二つのスイッチを支える基板部のネジを外して、壁の凹んだ配線箱から取り出す。
2インチx4インチの配線箱に収まるスイッチの配線ネジ締め部の周りに、ヤモリの干からびた死体が6匹ほどからまっていた。
以前同様のできごとがあったのだが、昔みたときは、ヤモリ成獣・幼獣だけでなく、卵の殻まであったから、スイッチやコンセントの配線スペースを産卵場所に使うヤモリもいるのだろう。
気持ち悪いのですぐに片付けてしまい、写真を撮らなかったのが残念である。
ヤモリの死体と埃を払い落としてから、スイッチを入れてみたが、じりじりする音は止まない。
そこでさらに分解をすすめる。
スイッチの配線を外す。
スイッチを基部から外す。
スイッチの、指で押さえるプラスチック部品を外して、接点のシーソー金具を取り出す。
シーソー金具、固定接点を清掃し紙やすりをかけ、汚れていたプラスチック部品を洗剤で洗い、よく乾かす。
以上の逆順でスイッチを組み立てる。
無事解決して何よりだった。
一つ発見があった。
厚いゴム底の靴を履いて作業していたのだが、ゴム手袋を探したが見つからなかったため、電線に220Vの電圧がかかった状態で素手で扱っても、絶縁が完全なためかショックを感じることはなかった。
もちろん他の物に触れたり寄りかかったりせず、足元及び手指は完全に乾燥した状態だった。
ヤモリであるが、英語では Gecko と呼ばれる爬虫類の一群である。
ブラウザのレンダリングエンジンの一つにGeckoというのがあるが、ヤモリがインターネットと相性が良いわけではない。
ブラジルでは電気設備に入り込んで、漏電、短絡を起こす害獣ともいえよう。
Gekkonidae というラテン語はヤモリ科の学名、私の周りで使われるポルトガル語では、lagartixaラガルチッシャと呼ばれる。
ヤモリによって起きるこの現象は、福岡の火災の原因と思われるトラッキング現象と媒体は異なる(一方はヤモリ、他方は湿ったホコリ)ものの、原理的には似ていると思う。
Fenômeno Lagartixa ヤモリ現象と名づけておこう。
2013年10月8日
ブラジルのデジタルネイティブ人口世界4位
http://g1.globo.com/tecnologia/noticia/2013/10/brasil-possui-4-maior-populacao-de-nativos-digitais-do-mundo-diz-onu.html
こんな調査結果が出た。
国連の機関、国際電気通信連合 União Internacional das Telecomunicações (UIT) によるMeasuring the Information Societyである。
デジタルネイティブ(po. nativos digitais)の定義は、きっちり定まったものでない。
国際電気通信連合自体もそれを認めていて、調査結果を発表するのもこの10月7日が初めてである。
ここでは、15歳から24歳の若者で、5年以上webを使っている者、とされている。
15歳から24歳はともかく、どうやって、「5年以上webを使って」いるかきっちり調査できるのだろうか。
ともかく結果を見てみよう。
デジタルネイティブは現在世界人口の5.2%を占め、同世代若者の30%に相当し、インターネット使用が普及していない発展途上国の多い中では少数派である。
同調査は、インターネット自体が普及途上であり、2007年時点で世界人口の21%しかアクセスしていなかったと指摘している。
ブラジルはデジタルネイティブが2千万人以上いて、その数は世界4位という。
結果が興味深いので、ここにのせてみよう。
第1列 国名、第2列 (デジタルネイティブの)人口(百万人)、第3列 総人口中のデジタルネイティブ%、第4列 同世代若年中のデジタルネイティブ%
Brasil tem a 4ª maior população de jovens entre 15 e 24 anos com mais de cinco anos de uso da web, o 'nativos digitais'
表に見るように、中国やインドなど、現在の普及率が低い(それぞれ同年代若者の34.7%, 9.5%)は、合衆国や日本(それぞれ同年代若者の95.6%, 99.5%)と比較すると、伸びしろは大きい。
ブラジルも同年代若者の60.5%だから、まだ増える余地は大きい。
「人口が多ければ多いほど良いわけではない」と、中国インドなど人口大国である発展途上国をさして言うことがあるが、一概にそうとも言えないようだ。
増加する余地は、希望と同義であるからだ。
いつの日か、実人口順位と、デジタルネイティブ人口の順位が一致する、デジタル平等時代が来るのだろうか。
しかし同調査は同時に、ブラジルの情報サービスが世界水準でみて高価なことも指摘する。
ブロードバンドモービル(banda larga móvel)、正確な定義はここには書かないが、ブラジルは1分が0.74米ドル、これは最安の韓国0.01米ドルとは比較にならない。
ブロードバンド定置接続(banda larga fixa)は、US$ 17.20、約40レアルで、安い方から世界55位である。
SMS (Short Message Service)のメッセージUS$ 0.23は、世界で2番めに高額である。
注釈を入れさせてもらうと、US$ 0.23にレアル/ドルレートR$2.20を掛けると、R$0.51、ある携帯プリペイドプランでは、SMSを使用した日にかかる定額料金で、同じ日に送れるメッセージ数に制限はない。
同じプリペイドプランでは、インターネット接続も使用した日にR$0.50課金となっているが、接続速度については、使ったことがないので分からない。
世界各国に多数の通信会社があり、それぞれが異なる接続サービスプランを持つから、このような調査は複雑であることは理解できる。
その分、結果の解釈には柔軟性が必要であろう。
元資料で付属4に詳細があるらしい。(*Annex 4 features the statistical tables of prices used to compute the ICT Price Basket. It includes detailed price data for 161 countries broken down by cost of fixed- telephone, mobile-cellular and fixed-broadband services, for the year 2012.)
こんな調査結果が出た。
国連の機関、国際電気通信連合 União Internacional das Telecomunicações (UIT) によるMeasuring the Information Societyである。
デジタルネイティブ(po. nativos digitais)の定義は、きっちり定まったものでない。
国際電気通信連合自体もそれを認めていて、調査結果を発表するのもこの10月7日が初めてである。
ここでは、15歳から24歳の若者で、5年以上webを使っている者、とされている。
15歳から24歳はともかく、どうやって、「5年以上webを使って」いるかきっちり調査できるのだろうか。
ともかく結果を見てみよう。
デジタルネイティブは現在世界人口の5.2%を占め、同世代若者の30%に相当し、インターネット使用が普及していない発展途上国の多い中では少数派である。
同調査は、インターネット自体が普及途上であり、2007年時点で世界人口の21%しかアクセスしていなかったと指摘している。
ブラジルはデジタルネイティブが2千万人以上いて、その数は世界4位という。
結果が興味深いので、ここにのせてみよう。
第1列 国名、第2列 (デジタルネイティブの)人口(百万人)、第3列 総人口中のデジタルネイティブ%、第4列 同世代若年中のデジタルネイティブ%
Brasil tem a 4ª maior população de jovens entre 15 e 24 anos com mais de cinco anos de uso da web, o 'nativos digitais'
País | População, em milhões | Fatia de 'nativos digitais' na população, em % | Fatia de 'nativos digitais' entre os jovens, em % |
---|---|---|---|
1º) China 中国 | 75,2 | 5,6 | 34,7 |
2º) EUA アメリカ合衆国 | 41,3 | 13,1 | 95,6 |
3º) Índia インド | 22,6 | 1,8 | 9,5 |
4º) Brasil ブラジル | 20 | 10,1 | 60,2 |
5º) Japão 日本 | 12,2 | 9,6 | 99,5 |
6º) México メキシコ | 9 | 7,8 | 43,3 |
7º) Rússia ロシア | 8,9 | 6,3 | 49,6 |
8º) Alemanha ドイツ | 8,2 | 10,1 | 94,2 |
9º) Vietnã ベトナム | 7,5 | 8,4 | 43,6 |
10º) Reino Unido 連合王国 | 6,9 | 11,1 | 85,9 |
Fone:UIT/ONU |
表に見るように、中国やインドなど、現在の普及率が低い(それぞれ同年代若者の34.7%, 9.5%)は、合衆国や日本(それぞれ同年代若者の95.6%, 99.5%)と比較すると、伸びしろは大きい。
ブラジルも同年代若者の60.5%だから、まだ増える余地は大きい。
「人口が多ければ多いほど良いわけではない」と、中国インドなど人口大国である発展途上国をさして言うことがあるが、一概にそうとも言えないようだ。
増加する余地は、希望と同義であるからだ。
いつの日か、実人口順位と、デジタルネイティブ人口の順位が一致する、デジタル平等時代が来るのだろうか。
しかし同調査は同時に、ブラジルの情報サービスが世界水準でみて高価なことも指摘する。
ブロードバンドモービル(banda larga móvel)、正確な定義はここには書かないが、ブラジルは1分が0.74米ドル、これは最安の韓国0.01米ドルとは比較にならない。
ブロードバンド定置接続(banda larga fixa)は、US$ 17.20、約40レアルで、安い方から世界55位である。
SMS (Short Message Service)のメッセージUS$ 0.23は、世界で2番めに高額である。
注釈を入れさせてもらうと、US$ 0.23にレアル/ドルレートR$2.20を掛けると、R$0.51、ある携帯プリペイドプランでは、SMSを使用した日にかかる定額料金で、同じ日に送れるメッセージ数に制限はない。
同じプリペイドプランでは、インターネット接続も使用した日にR$0.50課金となっているが、接続速度については、使ったことがないので分からない。
世界各国に多数の通信会社があり、それぞれが異なる接続サービスプランを持つから、このような調査は複雑であることは理解できる。
その分、結果の解釈には柔軟性が必要であろう。
元資料で付属4に詳細があるらしい。(*Annex 4 features the statistical tables of prices used to compute the ICT Price Basket. It includes detailed price data for 161 countries broken down by cost of fixed- telephone, mobile-cellular and fixed-broadband services, for the year 2012.)
2013年10月6日
露天売りの携帯SIMカード
この記事で取り上げるのは、ブラジル全国で一般的に使われている、プリペイド式、ポルトガル語でpré-pago(プレパーゴ)のSIMカードについてである。
サンパウロの中心地区(セントロ)を歩いていると、露天売りがさまざまなものを売っている。
ブラジルでchip(語源は英語チップと思われるがシッピと読む)と呼ばれる、携帯電話のSIMカードを売っている者がいる。
SIMカードは、通常クレジットカード大の台紙のような支持体に支えられている。
商品は全くかさばらない。
舗道に売り物を広げたり、屋台を持つ必要はない。
身一つで商売をしている。
売り子の声はこう言っている。
「Claro 2レアル」
「どの会社も5レアル」
ClaroのSIMカードを2レアルで売っている少年にきいたら、5レアル出せば、そのカード同士で無料通話ができるSIMカード2枚組セットが買えると言った。
「どの会社も5レアル」の女性は、VivoだったかOiだったか今思い出せないが、ある一つのキャリアだけは10レアルと言っていた。
料金のうちいくらがSIMカードそのものの値段で、いくらが通話に使える金額かは、面倒なので尋ねなかった。
露天売りで買ったSIMカードは、まともに使えるものだろうか?
最近のSIMカードの包装は簡素だが、破られたものでなく、ICチップ部分をクレジットカード大の支持部分に、不自然に接着した形跡がなくて、チップの接点に、携帯機器に装着したときにその接点とこすれた筋がなかったら多分大丈夫だろう。
SIMカード、つまり携帯電話番号が盗まれたものだったら、被害者が番号を盗難申告して無効化されるおそれがある。
自分で携帯電話機器を持っていて、売り子の目の前で装着して使用できるか確かめることができれば問題はないと思う。
ネット販売ではどうか?
ブラジルの大手ポータルの価格比較機能
http://shopping.uol.com.br/chip-pre-pago.html?dir=asc&ord=preco
では、
TIM R$2.99
Claro R$5.90
Vivo R$6.30
Oi R$9.60
から買える。
安いものは10レアルあれば買える、と言ってよいだろう。
サイトを見て気がついた、SIMカード購入の注意をあげてみよう。
値段が高いものでないし、どこでも買えるものであるから、あえて舗道の(移動する)売り子から買う必要はなく、どこの街角にもある、雑誌売り、パン屋、スーパーや、ブラジルの地方にはあまりないけれどコンビニで、各携帯電話会社の「chip販売」表示幕のある(常駐の)商店で購入したほうが安心できる。
同じように、ネット販売ではSIMカードがいくら安くても、SIMカードの付属しない機器と同時に購入するのでなければ、送料を考慮すると割高になるだろう。
以前(2004年)SIMカードを携帯電話会社の正式な販売店で購入したときは、25レアルを支払った記録が手元にある。
15レアル分のプリペイド・クレジットが付いてきたから、SIMカード分は10レアルであった。
金額は変わっていないが、インフレを計算すると安くなっているといえるだろう。
最後に一つ注意点、プリペイド式携帯電話を使用する場合、正式には氏名、納税者番号その他を登録する必要があるのだが、露天売りではその場で登録などできない。
最初から犯罪に使おうなどと不届きな入手する人は、このブログを読んだりしないだろうが、単に1週間の旅行中使えれば良い、というのではなくて、長期間正規に使うのだったら、やはり先に書いたように、常設の販売所で購入したほうがよさそうだ。
サンパウロの中心地区(セントロ)を歩いていると、露天売りがさまざまなものを売っている。
ブラジルでchip(語源は英語チップと思われるがシッピと読む)と呼ばれる、携帯電話のSIMカードを売っている者がいる。
SIMカードは、通常クレジットカード大の台紙のような支持体に支えられている。
商品は全くかさばらない。
舗道に売り物を広げたり、屋台を持つ必要はない。
身一つで商売をしている。
売り子の声はこう言っている。
「Claro 2レアル」
「どの会社も5レアル」
ClaroのSIMカードを2レアルで売っている少年にきいたら、5レアル出せば、そのカード同士で無料通話ができるSIMカード2枚組セットが買えると言った。
「どの会社も5レアル」の女性は、VivoだったかOiだったか今思い出せないが、ある一つのキャリアだけは10レアルと言っていた。
料金のうちいくらがSIMカードそのものの値段で、いくらが通話に使える金額かは、面倒なので尋ねなかった。
露天売りで買ったSIMカードは、まともに使えるものだろうか?
最近のSIMカードの包装は簡素だが、破られたものでなく、ICチップ部分をクレジットカード大の支持部分に、不自然に接着した形跡がなくて、チップの接点に、携帯機器に装着したときにその接点とこすれた筋がなかったら多分大丈夫だろう。
SIMカード、つまり携帯電話番号が盗まれたものだったら、被害者が番号を盗難申告して無効化されるおそれがある。
自分で携帯電話機器を持っていて、売り子の目の前で装着して使用できるか確かめることができれば問題はないと思う。
ネット販売ではどうか?
ブラジルの大手ポータルの価格比較機能
http://shopping.uol.com.br/chip-pre-pago.html?dir=asc&ord=preco
では、
TIM R$2.99
Claro R$5.90
Vivo R$6.30
Oi R$9.60
から買える。
安いものは10レアルあれば買える、と言ってよいだろう。
サイトを見て気がついた、SIMカード購入の注意をあげてみよう。
- SIMカードの携帯電話会社選択
Vivo, TIM, Claro, Oiがブラジル全国で販売されている。
かける相手と同じキャリアを選ぶのが賢明である。
僻地を探検する人はカバーする地域を重視して選ぶ。
Vivoは会社が古いだけあって、田舎でもよく通じると言われる。 - SIMカードの物理的大きさ
http://tecnologia.ig.com.br/especial/2013-07-03/vai-trocar-de-celular-fique-de-olho-no-tamanho-do-chip.html
をみると、3種類あることがわかる。
自分の機器に合うものでなければ買う意味が無い。 - SIMカードのメモリ容量
SIMカードに収める電話帳その他情報の記憶域の大きさである。
128KBが現在の主流のようである。
64KBでも不足した経験はない。 - SIMカードの電話番号の属する地域
自分が居住、あるいは長期滞在する地域の市外(地域)局番(2桁の番号 例 サンパウロ大都市圏11、リオデジャネイロ大都市圏21)を選ぶ。 - SIMカードにあらかじめ入っている通話プランの種類
インターネットでみつけた安いSIMカードには、以前主流だったが現在はあまり使われていない通話プランのものもあるようである。
自分の用途にあったプランを選ぶ、例えば、通話だけしかしない人に、インターネット接続の含まれたプランは必要ない。
インターネット接続やSMS(Short Message Service - ブラジルではよく torpedo 魚雷という物騒な呼び方が使われる)の機能は含まれているが、使った日だけ一日定額課金というようなプランがあるから、あまり心配する必要はないのかもしれない。
もちろん、SIMカード購入後に変更することはできるが、面倒は最初から避けたほうが楽だろう。
値段が高いものでないし、どこでも買えるものであるから、あえて舗道の(移動する)売り子から買う必要はなく、どこの街角にもある、雑誌売り、パン屋、スーパーや、ブラジルの地方にはあまりないけれどコンビニで、各携帯電話会社の「chip販売」表示幕のある(常駐の)商店で購入したほうが安心できる。
同じように、ネット販売ではSIMカードがいくら安くても、SIMカードの付属しない機器と同時に購入するのでなければ、送料を考慮すると割高になるだろう。
以前(2004年)SIMカードを携帯電話会社の正式な販売店で購入したときは、25レアルを支払った記録が手元にある。
15レアル分のプリペイド・クレジットが付いてきたから、SIMカード分は10レアルであった。
金額は変わっていないが、インフレを計算すると安くなっているといえるだろう。
最後に一つ注意点、プリペイド式携帯電話を使用する場合、正式には氏名、納税者番号その他を登録する必要があるのだが、露天売りではその場で登録などできない。
最初から犯罪に使おうなどと不届きな入手する人は、このブログを読んだりしないだろうが、単に1週間の旅行中使えれば良い、というのではなくて、長期間正規に使うのだったら、やはり先に書いたように、常設の販売所で購入したほうがよさそうだ。
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