うちにも赤外線センサーはある。
動作の仕組みはセンサーの外見からはわからないが、設置した警備会社の説明では、infravermelhoといっていたから、赤外線センサーなのだ。
センサーの前で動くと、赤ランプが点灯して、正常に動きを感知していることがわかる。
昨日のニュースで、ある事務所内部の防犯カメラ画像が流れた。
これによると、侵入者は体に断熱シートを巻き、というか、映画で見る(北)アメリカ・インディアンのテントのような円すい形にしてその中に入り、ソロソロと室内を移動していた。
manta térmica 「熱のシート」とニュースでは言っていた断熱シートであるが、実際にどんなものかはわからない。
画像検索したら、屋根瓦の下に敷く断熱シート、多少怪しげな体脂肪燃焼電熱シート、要は電熱腹巻きであったり、これにくるまると発汗を刺激して体重を落とせる寝袋のようなシートの画像がでてきた。
建築用のはロール巻きになっている銀色のシートである。
とにかく、これを体に巻くことにより、体温を遮断して、赤外線センサーが反応しなくなるというのだ。
うちには断熱シートなどないが、簡単な実験をしてみた。
赤外線センサーは部屋の隅、ドア枠の上方、2メートル以上の高さに取り付けられている。
- 赤外線センサーの正面、約5メートル地点に、40センチメートル四方の正方形のクッションを、胸を隠すように持って正対する。
胸がセンサーにあらわになるようにクッションを前方に倒したり、元のように立てたりする。
=> センサーは反応する。 - クッションはセンサー正面の位置にしたまま、体だけずらして赤外線センサーの正面軸から外し、腕だけでクッションを立てたり倒したりする。
=> センサーは反応しない。
この実験からわかることは、赤外線センサーは、
- 人体など熱を持つものが運動しなくても、その表面積の変化に応じて反応するが、
- クッションやバケツのような非発熱体の運動には反応しない。
警備関係の専門家は、新型のセンサーは赤外線だけでなく超音波(ultrassônico)センサーもついているから、体温を遮断してもセンサーをだますことはできない、と言っていた。
うちにはわざわざ新型のセンサーに取り替える必要も資金もないから、このような新手をあみ出した泥棒には、来ないでくださいねと祈るしかない。
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