2016年7月28日

ブラジル人も心配するリオ五輪

調査機関 IBOPE が実施した、自国開催二大スポーツ大会についてのブラジル人の意識調査を、新聞 O Estado de S. Paulo が発表した。
ワールドカップ・2014年ブラジル大会とオリンピック・2016年リオデジャネイロ大会を比較している。
大会で何が重要か
2014 WC51%ブラジル優勝
24%大会の運営
25%回答なし
2016 OG59%大会の運営
31%ブラジルの成績
10%回答なし
利益・損失どちらの結果となるか
2014 WC43%利益
40%損失
17%回答なし
2016 OG60%損失
32%利益
*8%回答なし

これを見たらわかるように、ブラジル人も大会の運営がうまくいくかどうか心配しているし、オリンピックとは、土建屋と癒着する政治家だけが儲かる、壮大な無駄遣いではないかと気づいているのである。

ワールドカップはいわば、ブラジルでは一年中やっているフットボール大会の総集編のようなものだから、「慣れている」とはいえるだろう。
反面、オリンピックは新しいことばかりであり、多少の不都合があっても仕方がないと思っているようである。

昨日のニュースでは、アトランタでは情報系が最初滅茶苦茶だったとか、アテネは工事が遅れていて開催が危ぶまれたとか、北京は大気汚染が酷かったとか、言い訳めいたことを言っていたが、リオは下手したらこれら全てが、大気汚染の代わりには水質汚染であるが、起きかねないところが、まあ心配ではある。
大会8日前の今までのところ自力でやってきて、投げ出したりIOCや他の国に泣きついたりとかはしていないから、しっかり気を入れてほしいものである。

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