2016年8月5日

とりあえずリオ五輪の総括と開会式展望

オリンピック大会総予算391億レアル、60%民間企業、40%公共資金が負担。

環境浄化分野では予定した効果が達成できず、グアナバラ湾や市の西部の湖沼地区の汚染は除去できていない。
公安分野も市民や観光客が期待する安全な街とはなっていない。

イパネマ海岸地区と西部のバラ・ダ・チジュカを結ぶメトロ新線や幹線道路、BRT (Bus Rapid Transit)の交通インフラ建設や、高架道路を撤去、VLT (Veículo Leve sobre Trilhos)を新設して美化、公園地区化した都心港湾地区の再生に代表される都心再開発など、リオの都市計画は一応目標達成といわれる。


開会式があと数時間後に迫ったリオ五輪であるが、スタッフ3万5千人(開会式だけではないと思う)、ダンサー200人(これだけ?プロダンサーの数か)、エスコーラ・ジ・サンバ12グループ、パレード参加者5千5百人と発表されている。
リオのエスコーラ・ジ・サンバといったら、リオのカーニバルの主役であり、一つだけで五千人ぐらいが練り歩くのであるが、まさかその全部が参加するとは考えられない。
テーマは人種や国民の間の融和と地球環境保護メッセージの二つ。

驚くのはその予算で、前ロンドン大会の開会式と比較して十分の一であるという。
ロシアはソチで、その文学・芸術の豊饒さを生かした演出をした。
世界中にファンの多いブラジルの音楽やダンスは健在でないか。
十分の一のしょぼさになることはあるまい。

トップモデルのジゼリ・ブンチェン Gisele Bündchen が子供の強盗に襲われるのだが、警察からかくまってやってハッピーエンドという仰天の演出があると噂されたが、これは批判が多くて取りやめになると言われている。
ブラジルのことだから、これくらい開き直って苦境を笑い飛ばして感動させてほしい、と望むのは身勝手だろうか。

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