の曲目リストを見たら、
「ウィルキンソン:イエスは十字を切り/クレド・イン・デウム・カノン(13声)」
というのがあった。
ちょっと待て、イエス自身は十字架にかけられたのだが、生前に十字を切ったことはあったのか?
弟子や信者を祝福することはあっただろうが、十字を切るジェスチャーをしたのか。
天に召された後、どこかで再臨した時の話だろうか。
検索したら、曲と作曲者についてWikipediaには次の記述があった。
Robert Wylkynson (sometimes Wilkinson) (ca. 1450 – Eton after 1515) was one of the composers of the Eton Choirbook.
Only four works survive:
- 2x Salve Regina
- Jesus autem transiens/Credo in Deum à 13
- motet O virgo prudentissima
ラテン語の曲名"Jesus autem transiens"をGoogle Tradutorにかけた結果はこうなった。
en. Jesus passing
es. Jesús pasa
po. Jesus passagem
ja. イエスの受け渡し
十字を切ったなどとは一言も言っていないようである。
「イエスは十字を切り/クレド・イン・デウム・カノン(13声)」でなく、
「イエスは横切られ/クレド・イン・デウム・カノン 13声」という訳もある。
イエスは、聖書を読むとペドロ(ペテロ)の否認のように将来を見通しているから、本当に十字を切ったのかもしれないが、それを弟子が見ると絶対気がついて勘ぐって騒ぎ立てるだろう。
その事実が聖書に書かれていないことを見ると、やはり十字を切ったというのは誤訳でないかと思う。
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