2024年2月5日

2024年のブラジルの祝祭日

今週末は早カーニバルなのだが、祝祭日を調べるのにやはりこれを作っておかないと不便だ。
本当は下のリンクをブックマークしておくだけで十分なのであるが。

左派労働者党ルラ政府になったら、省庁の数がかなり増えて30以上あるのだが、そんなにあると中には聞き慣れない名前の省があったりする。
もう大臣ポストを作りたくてどうしょうもないのが見え見えなのだが、ともかくそれは置いておく。

連邦政府の公共サービス運営・革新省(Ministério da Gestão e da Inovação em Serviços Públicos)は、2024年の祝日と任意出勤についての通達PORTARIA MGI Nº 8.617, DE 26 DE DEZEMBRO DE 2023を2023年12月28日付官報に掲載した。
下の表はその中身である。
条文に断っているように、本来の目的は連邦行政官庁や国営企業の休日を定めたものである。

一連のキリスト教関連の移動休日は、2023年より9日早くなる。
たとえば2023年のキリスト受難金曜日は4月7日であったが、2024年は3月29日である。

11月1日Confraternização Universal世界友好の日FN
2,32月12日,13日月火CarnavalカーニバルPF
42月14日Quarta-Feira de Cinzas灰の水曜日14時までPF
53月29日Paixão de Cristoキリスト受難の日FN
64月21日TiradentesチラデンチスFN
75月1日Dia Mundial do Trabalho世界労働の日FN
85月30日Corpus Christiキリスト聖体の日PF
95月31日PF
109月7日Independência do Brasilブラジル独立の日FN
1110月12日Nossa Senhora Aparecidaアパレシーダ聖母の日FN
1210月28日Dia do Servidor Público federal連邦公務員の日PF
1311月2日Finados死者の日FN
1411月15日Proclamação da República共和制宣言の日FN
1511月20日Dia Nacional de Zumbi e da Consciência Negraズンビと黒人自覚の国定日FN
1612月24日Véspera do Natalクリスマスイブ14時からPF
1712月25日NatalクリスマスFN
1812月31日Véspera do Ano Novo大晦日14時からPF
注:FN = Feriado Nacional 国定祝日、PF = Ponto Facultativo 任意出勤
任意出勤とは、職種や企業や自治体によって働くか休むかが決められる日である。
各人が勝手に自分の都合で出勤したり欠勤したりして良いという意味ではない。

さて昨年の連邦政府による祝日一覧と比較して、かなり増えていることがわかる。
16番と18番のクリスマスイブと大晦日の任意出勤は、前年まで表に載っていなかったものの、民間も含めてかなり習慣化されていたものであるが、今回明文化された。

15番のズンビと黒人自覚の国定日は、これまでは州や市によっては祝日であったのだが(例えばサンパウロ)、これからは正式な国定祝日となった。
ズンビとは、語感がゾンビに似ていると思われるかもしれないが全く関係なく、黒人解放運動の英雄の名である。
ルラ政府によるカレンダーの一番の目玉であろう。

意味不明なのが9番である。
官報には何の説明もなく突然、日付と ponto facultativo と書いてあるだけなのだ。
木曜日の祭日と週末の土曜日の狭間を連結して連休を作る意図なのだろうが、全く記述がない。
謎だ。

12番の10月28日(土)は「公務員の日」(Dia do Servidor Público Federal)で、民間は通常日であるが、連邦の官庁は任意出勤(PF)となる。
前年までは存在しなかった「連邦」という単語が加えられた。
州や市の公務員のことなどどうでも良いのだろう。
偉そうにしているのだろうか。
俗語で「すごい」「ひどい」ことを federal と言ったりするのは、この傲慢さのせいなのかと思ったりする。

以上連邦政府が定める当表に載っている全国一円の休日のほかに、各地で市、地方あるいは州の記念日が数日定められていることが多い。

次のサイトで、任意の過去・将来年の、任意の国の休日が入った月齢付きカレンダーを閲覧・印刷できる(英語・ドイツ語・当国語-ブラジルならポルトガル語)。
このリンクはブラジルの2024年

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