http://g1.globo.com/pernambuco/noticia/2014/05/policia-comeca-colher-depoimentos-sobre-morte-de-torcedor-no-recife.html
この2014年5月3日、ペルナンブコ州都レシフェ(Recife - PE)で、フットボールブラジル選手権の二部の試合があった。
レシフェといえば、来る6月14日、ワールドカップブラジル大会で、日本-コートジボアールの試合が予定されている都市だ。
アルーダ・スタジアム(Estádio do Arruda)といわれ、レシフェ市北部にあり、ワールドカップ会場とは異なる。
試合は地元サンタ・クルス(Santa Cruz)とビジターのパラナ(Paraná)が戦った。
ビジターは同名の州、パラナ州からの遠征であった。
どんないきさつがあったか不明だが、試合後スタジアムの縁にあたる観客席最上段から、何者かが下の路上へ向かって洋式便器を二つ投げ下ろした。
スタジアム内の便所から外して持ってきたのだろう。
犯罪調査部によると、高さは24メートルという。
Paulo Ricardo Silvaさん (26 溶接工)は、スタジアムから出てきて、ちょうどスタジアムの縁の下を通りかかったのだが、全く運悪く便器の一つに直撃されて即死した。
リンク先にビデオ(9s)と写真がある。
落とされた便器のため、パウロさんの他に3名が負傷した。
一人は脛骨(けいこつ、ラテン語:tibia)骨折の重傷で入院している。
警察は捜査を開始、便器を投下した者の特定にかかり、殺意ある殺人の容疑で起訴する予定である。
ブラジルフットボール連盟(Confederação Brasileira de Futebol - CBF)は、司法調査が終了するまで、アルーダ・スタジアムの使用を禁止した。
試合主催者サンタ・クルスの会長は、試合の安全には努めていて、自分らも被害者と言っているが、州政府の保安局長は、調査は初期段階で、サンタ・クルス・フットボール・クラブの責任を免責していない。
撮影されたビデオには、便器が落とされたスタジアム周囲付近で応援団同士のいざこざがあった様子がみえる。
パウロさんは、サンタ・クルスのライバルであるスポート(Sport Club do Recife)の組織応援団の一員であって、この日のサンタ・クルスとの対戦相手、パラナの組織応援団の写真を撮りにスタジアムへ出かけていた。
敵の敵は味方、ということだろう。
パウロさんには気の毒だが、自分のファンでもないチームの試合を見に行って、空から落ちてきた物体に直撃されて死亡というのは悲運だろう。
パウロさんに全く非はなく、死に方に上も下も無く、死んでしまったらみな同じ、と言いたいが、落ちてきた物体が便器だったというのは何か無念である。
2014年5月4日
2014年5月3日
チミたち、マリファナはイルッカ?
マリファナ en. marijuana, es. marihuana
「2014年はW杯応援のついでにマリファナ体験旅行?」なんて記事を書いた手前、いちおう責任上張り切って訳し始めたが、だんだん馬鹿らしくなってきた。
ねたみの症状だろうか?
そのためタイトルがバカまる出しになったが許してほしい。
11月にマリファナ登場
Publicado el 3/5/2014 - 7:00
http://www.republica.com.uy/en-noviembre-habra-marihuana/
ウルグアイ政府は、マリファナ規制法についての発表を行った。
政府のコントロールのもとで、マリファナの販売を認める法案である。
この政令は5月6日火曜日に発効する予定だ。
つまり、火曜日から個人使用用途の大麻栽培が合法になるということだ。
すでに株が家にある人は(ということは合法化前に見切りあるいは非合法で植えたということか?)、まあこれから植えた人はということだろうが、とにかく180日以内に合法化手続きをしなければならない。
大麻生産を計画している企業の招集は、15日以内に行われる。
「11月終わりから12月初めの時期に、国内の薬局でマリファナが買えるようになるだろう。」
大統領秘書官Diego Cánepa氏の言葉だ。
薬局での価格は1グラム20($0.85)から22ペソ($0.95)となる。
(為替レートはBBC記事による)
価格は市場メカニズムによらず決定されよう。
まず価格が先に発表され、時が経ち必要ならば変更されよう。
消費者は、マリファナ入手方法を3つのオプションから選択できる。
薬局での購入者が購入をやめて栽培をすることはできるが、前もって許可を得る必要がある。
担当役所はInstituto de Regulación y Control del Cannabis (Ircca)、略語は「イルッカ」となるのだろうか?。
薬局購入オプションを選んだ者は、郵便局で登録を行う。
郵便局では、身分証明書を提示して、指紋が登録される。
薬局では身分証明書は求められず、指紋で承認が行われる。
ということは、指紋読み取り機が薬局に備えられて、登録サーバとオンラインでつながると思われる。
「消費者のデータは安全に保護される。」
大麻を購入できるのはウルグアイに定住する合法な市民あるいはウルグアイ生まれだ。
ここのところ原文は"los ciudadanos legales o naturales con residencia permanente en Uruguay"となっている。
ウルグアイ生まれでないウルグアイ内定住外国人はどうかという問題だが、ウルグアイは出生地主義だから、ウルグアイ生まれは当然合法なウルグアイ市民であり「合法な市民」にはウルグアイ生まれでない市民を指すと思われる。
薬局にとって販売は義務ではない。
薬局はドラッグを販売しない選択もできる。
使用者は一人当たり40gまでのマリファナの携帯が認められる。
それ以上の量の携帯は不法取引とみなされる。
イルッカ(Ircca)は、大麻(大量)栽培ライセンスを6つまで発行できる。
一つのライセンスで最大2ヘクタールの許可が可能で、合計で10ヘクタールの栽培を想定している。
政府による備蓄は、安全のために軍施設で行われる。
ライセンス生産者は、圃場での安全コストを負担する。
政府担当者の試算では大麻の年消費量は18から22トンなので、10ヘクタール栽培すればまかなえる。
ライセンス生産者は、製品を10グラム個別包装で発送する。
マリファナの政府相手の商業栽培に興味ある企業は、2週間内に募集が開始される。
マリファナ服用中あるいは直後に、すべての乗物(vehículo)の運転は禁止される。
自転車はどうなんだ?と思ってWikipediaを見ると、"La bicicleta es un vehículo de transporte personal de propulsión humana"と書いてある。
自転車は乗物に含まれるようである。
当局は検査を強制することができ、最大血中THCが15%まで許容される。
THCは大麻の向精神成分である。
勤務中の使用も不可で、勤務時間中の使用が見つかった者は雇用主から停職処分の対象になる。
学校での使用も不可、学校の責任者は、明らかに使用症状を呈している者の入校を禁ずることができる。
公共の劇場に類する場所も同様で、施設責任者は使用した者の入場を禁止できる。
モンテビデオでは今日15時に「世界マリファナ合法化行進」(Marcha Mundial por la Marihuana Regulada)というのが行われる。
大麻自由化運動(Movimiento Por la Liberación del Cannabis)は8千から1万人の参加を期待している。
国境を接するリオ・グランデ・ド・スルの地でどんな反響があるかは不明だが、まあ隣国のことだ、国境からは遠いし、自由にやってください、でも問題はこっちへ持ち込まないでね、と言うしかない。
「2014年はW杯応援のついでにマリファナ体験旅行?」なんて記事を書いた手前、いちおう責任上張り切って訳し始めたが、だんだん馬鹿らしくなってきた。
ねたみの症状だろうか?
そのためタイトルがバカまる出しになったが許してほしい。
Uruguay marijuana legalisation: Details unveiled
http://www.bbc.com/news/world-latin-america-2726531011月にマリファナ登場
En noviembre habrá marihuana
Publicado el 3/5/2014 - 7:00http://www.republica.com.uy/en-noviembre-habra-marihuana/
ウルグアイ政府は、マリファナ規制法についての発表を行った。
政府のコントロールのもとで、マリファナの販売を認める法案である。
この政令は5月6日火曜日に発効する予定だ。
つまり、火曜日から個人使用用途の大麻栽培が合法になるということだ。
すでに株が家にある人は(ということは合法化前に見切りあるいは非合法で植えたということか?)、まあこれから植えた人はということだろうが、とにかく180日以内に合法化手続きをしなければならない。
大麻生産を計画している企業の招集は、15日以内に行われる。
「11月終わりから12月初めの時期に、国内の薬局でマリファナが買えるようになるだろう。」
大統領秘書官Diego Cánepa氏の言葉だ。
薬局での価格は1グラム20($0.85)から22ペソ($0.95)となる。
(為替レートはBBC記事による)
価格は市場メカニズムによらず決定されよう。
まず価格が先に発表され、時が経ち必要ならば変更されよう。
消費者は、マリファナ入手方法を3つのオプションから選択できる。
- 薬局から購入(一週間当たり10g、一カ月40gまで)
- 家で栽培(一家当たり6株、一年当たり480gまで)
- マリファナ・クラブに参加(会員15から45名、最多99株、一会員一年当たりまで480gまで)
薬局での購入者が購入をやめて栽培をすることはできるが、前もって許可を得る必要がある。
担当役所はInstituto de Regulación y Control del Cannabis (Ircca)、略語は「イルッカ」となるのだろうか?。
薬局購入オプションを選んだ者は、郵便局で登録を行う。
郵便局では、身分証明書を提示して、指紋が登録される。
薬局では身分証明書は求められず、指紋で承認が行われる。
ということは、指紋読み取り機が薬局に備えられて、登録サーバとオンラインでつながると思われる。
「消費者のデータは安全に保護される。」
大麻を購入できるのはウルグアイに定住する合法な市民あるいはウルグアイ生まれだ。
ここのところ原文は"los ciudadanos legales o naturales con residencia permanente en Uruguay"となっている。
ウルグアイ生まれでないウルグアイ内定住外国人はどうかという問題だが、ウルグアイは出生地主義だから、ウルグアイ生まれは当然合法なウルグアイ市民であり「合法な市民」にはウルグアイ生まれでない市民を指すと思われる。
薬局にとって販売は義務ではない。
薬局はドラッグを販売しない選択もできる。
使用者は一人当たり40gまでのマリファナの携帯が認められる。
それ以上の量の携帯は不法取引とみなされる。
イルッカ(Ircca)は、大麻(大量)栽培ライセンスを6つまで発行できる。
一つのライセンスで最大2ヘクタールの許可が可能で、合計で10ヘクタールの栽培を想定している。
政府による備蓄は、安全のために軍施設で行われる。
ライセンス生産者は、圃場での安全コストを負担する。
政府担当者の試算では大麻の年消費量は18から22トンなので、10ヘクタール栽培すればまかなえる。
ライセンス生産者は、製品を10グラム個別包装で発送する。
マリファナの政府相手の商業栽培に興味ある企業は、2週間内に募集が開始される。
マリファナ服用中あるいは直後に、すべての乗物(vehículo)の運転は禁止される。
自転車はどうなんだ?と思ってWikipediaを見ると、"La bicicleta es un vehículo de transporte personal de propulsión humana"と書いてある。
自転車は乗物に含まれるようである。
当局は検査を強制することができ、最大血中THCが15%まで許容される。
THCは大麻の向精神成分である。
勤務中の使用も不可で、勤務時間中の使用が見つかった者は雇用主から停職処分の対象になる。
学校での使用も不可、学校の責任者は、明らかに使用症状を呈している者の入校を禁ずることができる。
公共の劇場に類する場所も同様で、施設責任者は使用した者の入場を禁止できる。
モンテビデオでは今日15時に「世界マリファナ合法化行進」(Marcha Mundial por la Marihuana Regulada)というのが行われる。
大麻自由化運動(Movimiento Por la Liberación del Cannabis)は8千から1万人の参加を期待している。
国境を接するリオ・グランデ・ド・スルの地でどんな反響があるかは不明だが、まあ隣国のことだ、国境からは遠いし、自由にやってください、でも問題はこっちへ持ち込まないでね、と言うしかない。
2014年5月1日
W杯、ブラジルの物価は天まで届く
World Cup tourists face sky-high prices in Brazil
http://www.reuters.com/article/2014/04/30/us-brazil-worldcup-prices-idUSKBN0DG1HO20140430
ワールドカップ観戦でブラジルを訪れる旅行者は、水着、日焼け止めの他に、金をたくさん持って来なければならない。
ブラジルはビーチサイドでたった1ドルでビールが飲める、熱帯のパラダイスと勘違いして来る旅行者は、ショックを受けるだろう。
実際は世界でも屈指の高価なレストランとホテルの建ち並ぶブラジルであり、ワールドカップが近づくごとに物価は上がるからだ。
有名なブラジルのカクテル、カイピリーニャ(caipirinha - サトウキビのスピリット・レモン・砂糖で作る)は10ドル、リゾットは100ドル、ホテル宿泊は1,000ドルに達する。
米国やヨーロッパの物価水準から見ても常軌を逸している基本品目がある。
コーヒーの大農園に囲まれているビジネス都市サンパウロの、エスプレッソ(espresso)の値段はリスボンの2倍だ。
両都市を行き来するビジネスマンは言う。
「馬鹿げた話だ。
かたやコーヒーの生産国、もうひとつはその輸入国なのに。」
ブラジルの物価高は最近の話でない。
経済不安定と制御不能なインフレに長いこと苦しんだ歴史がある。
1993年には年率2,400%に達した。
ロイターさん、そんな昔の話をされても困るが、大事なことが抜けている。
あの頃はクルゼイロとかクルザードとかブラジル通貨の為替レートがインフレと競うように日々下落していたので、駐在員のようなハードカレンシーを持っている人は左うちわだった。
最近のインフレは、国際的には高率とみなされるが、制御可能とされる年率6%程度になっている。
Mercerコンサルティング社の調査では、サンパウロは南北アメリカで最も物価高の都市、ニューヨークやロンドンを超えて世界19位の高価都市、リオデジャネイロは世界30位にランクインしている。
物価が高い理由の一つにビジネスコストが高いことがある。
数知れぬ税金・輸入課金、ビューロクラシー、貧弱なインフラなどがビジネスの障害となる。
経済学者はこれをpo. Custo Brasil = en. Brazil Costと称する。
リオデジャネイロ工業連合会の調査によると、外国製品と比較してブラジル製品を30%高価にしている原因である。
さらに悪いことに、政府ポリシーが家庭消費の引き上げを目標にしているため、近年賃金・エネルギー価格の上昇を招いて生産コストがさらに上がった。
ブラジルのニュースで度々言われることで、わざわざロイターに指摘してもらうまでもない。
今晩のテレビニュース前に、労働者党のDilma Rousseff共和国大統領がメーデーに寄せるメッセージで、Bolsa Famíliaつまり生活保護の金額をアップすると大風呂敷を広げていた。
すぐ後のニュースで、入金を超える政府の出費がインフレを引き起こしているから、貧困層こそインフレの一番の被害者なのに一体何考えているんだ、と至極当然なコメントをしていた。
今年は4年に一度の総選挙の年だから、最近の世論調査で人気が落ちている与党政府のなりふり構わぬ浪費を押さえることは難しそうだ。
散財するためにやって来る多少懐が豊かな旅行者も、節約に努めている。
年初に初めてリオを訪れたハンガリーのカップルは、高級レストランでリゾットに100ドル相当払わされたのに懲り、旅行の思い出の夜のシックなレストランを、ポル・キロ(po. por quilo)、つまり英語でper-kilo buffetと訳される質素な量り売りレストランで我慢して、30ドル「しか」出費しなかった。
「値段が高過ぎるものもあるが、ヨーロッパより安いものもある」
ハンガリー人は言う。
ブラジルの有名なゴム草履(Brazil's famous rubber flip-flops)はヨーロッパでは24ドルするが、ここでは8ドルで買える。
Havaianasのようなビーチサンダルのことだろう、値段が三分の一なので買いだめしてハンガリーに持って帰って転売するのか?
10足売れば160ドルか、悪くはない。
友達に配ればいい土産として喜ばれるかもしれない。
しかし解決法がないこともある。
特にワールドカップがらみの場合だ。
190のブッキングサイトの価格を比較するサイトTrivagoによる、リオで決勝戦がある7月13日の平均宿泊料は816レアル(371ドル)である。
コパカバーナの、家具もろくに無い貧弱な二つ星ホテルの朝食付き宿泊が2,000レアル(909ドル)もする。
ブラジル-クロアチアの開幕戦は6月12日サンパウロで、平均宿泊料は621レアル(282ドル)である。
この二都市間の片道航空券は、距離がたったの269マイル(433キロメートル)、50分のフライトに過ぎないのに、週日の直前購入で549から1,130レアル(250-514ドル)する。
ニューヨークとワシントン間が80分のフライトだが、同条件で購入する航空券は167ドルに過ぎない。
宿泊料も航空運賃も経済的問題に根ざしている。
政府による住宅購入補助付き融資が豊富に資金注入しているので住宅の需要が大きく、建設会社は近年アパートの建設には力を入れるが、多くの都市でホテル不足を招いた。
ブラジル中流階級の消費ブームのため過去5年航空国内線は2倍に膨れているのに、インフラへの投資が不足している。
ワールドカップ会場12都市のうち、少なくとも5都市は約束したはずの空港拡張が間に合わない見込みだ。
しかし一つの救いがある。
海外の旅行者にとってブラジルの物価高問題が少し緩和される要因がある。
ブラジル通貨レアルは昨年ドルに対して約11パーセント下落した。
ハードカレンシーを持つ旅行者にとって、ブラジルの物価高を多少しのぎやすくしてくれる。
($1 = 2.2 Brazilian reais)
http://www.reuters.com/article/2014/04/30/us-brazil-worldcup-prices-idUSKBN0DG1HO20140430
ワールドカップ観戦でブラジルを訪れる旅行者は、水着、日焼け止めの他に、金をたくさん持って来なければならない。
ブラジルはビーチサイドでたった1ドルでビールが飲める、熱帯のパラダイスと勘違いして来る旅行者は、ショックを受けるだろう。
実際は世界でも屈指の高価なレストランとホテルの建ち並ぶブラジルであり、ワールドカップが近づくごとに物価は上がるからだ。
有名なブラジルのカクテル、カイピリーニャ(caipirinha - サトウキビのスピリット・レモン・砂糖で作る)は10ドル、リゾットは100ドル、ホテル宿泊は1,000ドルに達する。
米国やヨーロッパの物価水準から見ても常軌を逸している基本品目がある。
コーヒーの大農園に囲まれているビジネス都市サンパウロの、エスプレッソ(espresso)の値段はリスボンの2倍だ。
両都市を行き来するビジネスマンは言う。
「馬鹿げた話だ。
かたやコーヒーの生産国、もうひとつはその輸入国なのに。」
ブラジルの物価高は最近の話でない。
経済不安定と制御不能なインフレに長いこと苦しんだ歴史がある。
1993年には年率2,400%に達した。
ロイターさん、そんな昔の話をされても困るが、大事なことが抜けている。
あの頃はクルゼイロとかクルザードとかブラジル通貨の為替レートがインフレと競うように日々下落していたので、駐在員のようなハードカレンシーを持っている人は左うちわだった。
最近のインフレは、国際的には高率とみなされるが、制御可能とされる年率6%程度になっている。
Mercerコンサルティング社の調査では、サンパウロは南北アメリカで最も物価高の都市、ニューヨークやロンドンを超えて世界19位の高価都市、リオデジャネイロは世界30位にランクインしている。
物価が高い理由の一つにビジネスコストが高いことがある。
数知れぬ税金・輸入課金、ビューロクラシー、貧弱なインフラなどがビジネスの障害となる。
経済学者はこれをpo. Custo Brasil = en. Brazil Costと称する。
リオデジャネイロ工業連合会の調査によると、外国製品と比較してブラジル製品を30%高価にしている原因である。
さらに悪いことに、政府ポリシーが家庭消費の引き上げを目標にしているため、近年賃金・エネルギー価格の上昇を招いて生産コストがさらに上がった。
ブラジルのニュースで度々言われることで、わざわざロイターに指摘してもらうまでもない。
今晩のテレビニュース前に、労働者党のDilma Rousseff共和国大統領がメーデーに寄せるメッセージで、Bolsa Famíliaつまり生活保護の金額をアップすると大風呂敷を広げていた。
すぐ後のニュースで、入金を超える政府の出費がインフレを引き起こしているから、貧困層こそインフレの一番の被害者なのに一体何考えているんだ、と至極当然なコメントをしていた。
今年は4年に一度の総選挙の年だから、最近の世論調査で人気が落ちている与党政府のなりふり構わぬ浪費を押さえることは難しそうだ。
散財するためにやって来る多少懐が豊かな旅行者も、節約に努めている。
年初に初めてリオを訪れたハンガリーのカップルは、高級レストランでリゾットに100ドル相当払わされたのに懲り、旅行の思い出の夜のシックなレストランを、ポル・キロ(po. por quilo)、つまり英語でper-kilo buffetと訳される質素な量り売りレストランで我慢して、30ドル「しか」出費しなかった。
「値段が高過ぎるものもあるが、ヨーロッパより安いものもある」
ハンガリー人は言う。
ブラジルの有名なゴム草履(Brazil's famous rubber flip-flops)はヨーロッパでは24ドルするが、ここでは8ドルで買える。
Havaianasのようなビーチサンダルのことだろう、値段が三分の一なので買いだめしてハンガリーに持って帰って転売するのか?
10足売れば160ドルか、悪くはない。
友達に配ればいい土産として喜ばれるかもしれない。
しかし解決法がないこともある。
特にワールドカップがらみの場合だ。
190のブッキングサイトの価格を比較するサイトTrivagoによる、リオで決勝戦がある7月13日の平均宿泊料は816レアル(371ドル)である。
コパカバーナの、家具もろくに無い貧弱な二つ星ホテルの朝食付き宿泊が2,000レアル(909ドル)もする。
ブラジル-クロアチアの開幕戦は6月12日サンパウロで、平均宿泊料は621レアル(282ドル)である。
この二都市間の片道航空券は、距離がたったの269マイル(433キロメートル)、50分のフライトに過ぎないのに、週日の直前購入で549から1,130レアル(250-514ドル)する。
ニューヨークとワシントン間が80分のフライトだが、同条件で購入する航空券は167ドルに過ぎない。
宿泊料も航空運賃も経済的問題に根ざしている。
政府による住宅購入補助付き融資が豊富に資金注入しているので住宅の需要が大きく、建設会社は近年アパートの建設には力を入れるが、多くの都市でホテル不足を招いた。
ブラジル中流階級の消費ブームのため過去5年航空国内線は2倍に膨れているのに、インフラへの投資が不足している。
ワールドカップ会場12都市のうち、少なくとも5都市は約束したはずの空港拡張が間に合わない見込みだ。
しかし一つの救いがある。
海外の旅行者にとってブラジルの物価高問題が少し緩和される要因がある。
ブラジル通貨レアルは昨年ドルに対して約11パーセント下落した。
ハードカレンシーを持つ旅行者にとって、ブラジルの物価高を多少しのぎやすくしてくれる。
($1 = 2.2 Brazilian reais)
2014年4月27日
ブラジルに鉄ちゃんはいない
軌間 en. guage po. bitola
鉄道ファンをいつから鉄とか鉄ちゃんとか呼ぶようになったのだろう。
〇〇鉄には種類が多い。
http://nanapi.jp/108576/
には36種類があげられている。
ブラジルに鉄ちゃんはいない、と思う。
ブラジルでは大都市のメトロ(metrô 地下鉄)や近郊電車(trem urbano)を除くと、鉄道で移動する機会はほとんどない。
わずかに残っていた旅客路線も、航空機どころかバスより遅いので、近年は景色の良い観光路線しか残っていない。
都市間高速列車建設の熱意もない。
だから趣味的研究や撮影・録音・乗車体験の対象にするという、鉄道や列車を愛する文化は程遠い。
メトロは主に都心部を走るので、あまりおかしな事件は起きにくい。
しかし、近郊電車は大都市圏内の都市間を結び、都心と隣の都心の中間部にはファベラ(favela)のような怪しい地域を通ることが多い。
また、中心都市から離れるほど当然地価は安くなるので、必然的に中心都心の住民と比較して所得の低い層の住民が長い通勤時間を強いられることになる。
そのため、近郊電車がストライキや故障のため運行が止まったりすると、腹立ちまぎれに投石したり放火するという、極めて野蛮な方法でしか鉄道を楽しむことができない。
これは鬱憤ばらしに過ぎず、楽しみといえるかは甚だ疑問で、いまさら民度が低いと嘆いても始まらず、ただただ気の毒ではある。
パラナ州の鉄道はマット・グロッソ州よりはマシだが、合格点には程遠い
Ferrovias do PR são melhores que as de MT, mas estão longe do aceitável
http://g1.globo.com/economia/globo-rural/videos/t/edicoes/v/ferrovias-do-pr-sao-melhores-que-as-de-mt-mas-estao-longe-do-aceitavel/3291737/
(余談であるが、ブラジル産の冷凍鶏肉がどんな環境で屠殺・食肉加工・出荷されているか興味のある方もこのリンクの画像(4m43s)を見るとよい)
ブラジルの南部にパラナ(Paraná)州がある。
北はサン・パウロ州、南はサンタ・カタリナ州に接し、東側は大西洋、西側はラ・プラタ川の上流パラナ川をはさんでパラグアイ、アルゼンチンと接する。
そう、イグアスの滝のあるところだ。
州都クリチバ(Curitiba)は、2014年ワールドカップの会場12都市のひとつだ。
パラナ州西部カスカベル(Cascavel=ガラガラヘビ、この毒ヘビの多い土地なのだろうか?)の協同組合Coopavelは日本・中国・アラブ諸国・ヨーロッパへ鶏肉の輸出をしている。
上リンクのビデオ1m30s位に、日本向け包装のアップが映る。
輸出される鶏肉の80%は冷凍コンテナに入れられ、鉄道で運ばれる。
その量は年間34万トンになる。
冷凍コンテナは、マイナス20度の低温を保つことができるが、大西洋に面するパラナグア(Paranaguá)港までの道は遠い。
カスカベルからパラナグアの距離は730km、6日から7日かかる。
730km走るのに7日間?!
1日たった100キロだけ?!
東京から東海道新幹線を経て山陽新幹線に入り、広島県東部の福山までの距離に匹敵するのだが、
http://fukuyama-kanko.com/access/index.html
をみると、日本の新幹線は約3時間40分で走破する。
貨物列車の編成は最大50両、保線が悪いので、車輪が通るたびに線路は沈み込む。
軌間は小さく、1000ミリメートルである。
狭軌のため、連結される車両数は制限され、しかも列車は速度を上げられない。
平均速度は時速25kmを超えることはない。
旅程中2回、駅に停車して、冷凍状態を保つためにコンテナに電源を接続する必要がある。
カスカベルターミナルを出発し、荷積みコンテナが往路目的地パラナグア港ターミナルで荷降ろしされて、空コンテナを貨車に積んだ復路がカスカベルで終わる一サイクルが、平均12日の日程である。
日本の在来線の軌間は狭軌=1067mm、新幹線の軌間は標準軌=1435mmとなっている。
軌間1000ミリメートルってどこのチンチン電車か?と調べてみる。
http://e-tochigi.com/blog/blog.php?key=11584
をみると、日本の路面電車の軌間は狭くても1067mm、標準軌のところもあり、1000mmなどという狭軌はないことがわかった。
路面電車はなかなか侮れない。
近畿日本鉄道の路線、近鉄内部・八王子線(きんてつうつべ・はちおうじせん)は、軌間762mmの特殊狭軌線(ナローゲージ)という。
これはトロッコかと思ってしまうが、極めて特殊な例だろう。
鉄分が多少ある私は見てみたいが、一生訪れる機会はないように思う。
素人考えでも、軌間が大きいほうが当然幅の大きい台車を使用できるから一両の輸送力は大きく、荷物の偏りや横風や路面の傾斜など横揺れの力を受けて脱線する危険が低いと思われる。
反対にそれだけ線路幅が広くなるから、車両そのもののコストと、線路施設のコストは大きくなり、カーブの大きさなど地形的な制約もありそうだ。
大きな輸送力が求められない路線だったら、オーバースペックとなりかねない。
パラナ州の輸送力増強と輸送コスト削減の決めては、新線の建設であるが、パラナ州西部とパナラグア港を結ぶ新線建設コストは60億レアルとされ、その計画実現性は現在のところ全く無い。
日本でもかって軌間統一のため行われた、同じ線路上の軌間拡張工事という手もあるが、路盤工事も必要そうで、工事区間は運行が難しそうだ。
サンパウロへ行くとメトロを使うことはあるが、軌間はとても広い。
資料では、一番よく使う1号線-青線(Linha 1 - azul)は広軌1600mm、新しい4号線-黄線(Linha 4 - amarela)は日本の標準軌1435mmとなっている。
クリチバ-パラナグア間には週末観光列車が運行されていて、一日でパラナグアまで往復している。
昔旅行したのだが、これはなかなかおもしろかった。
ブラジルの観光列車だから、ギター片手に歌いっぱなしのグループがいたり、食堂車ではビールが飛ぶように売れたり、静かな趣きのある旅は全く期待できない、賑やかな旅であったが、景色は良いし峡谷走行のスリルがある。
https://www.google.com.br/search?q=curitiba+paranagu%C3%A1+trem&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=XT9cU67hCsLEsASVsoGgBA&ved=0CDIQsAQ&biw=1100&bih=687
に画像がある。
クリチバで乗車前、また途中駅で停車したら線路を見ることをすすめる。
1000ミリメートルの狭軌を実際に目にすると、谷底へ落ちそうなそのスリルも倍増すること間違いない。
鉄道ファンをいつから鉄とか鉄ちゃんとか呼ぶようになったのだろう。
〇〇鉄には種類が多い。
http://nanapi.jp/108576/
には36種類があげられている。
ブラジルに鉄ちゃんはいない、と思う。
ブラジルでは大都市のメトロ(metrô 地下鉄)や近郊電車(trem urbano)を除くと、鉄道で移動する機会はほとんどない。
わずかに残っていた旅客路線も、航空機どころかバスより遅いので、近年は景色の良い観光路線しか残っていない。
都市間高速列車建設の熱意もない。
だから趣味的研究や撮影・録音・乗車体験の対象にするという、鉄道や列車を愛する文化は程遠い。
メトロは主に都心部を走るので、あまりおかしな事件は起きにくい。
しかし、近郊電車は大都市圏内の都市間を結び、都心と隣の都心の中間部にはファベラ(favela)のような怪しい地域を通ることが多い。
また、中心都市から離れるほど当然地価は安くなるので、必然的に中心都心の住民と比較して所得の低い層の住民が長い通勤時間を強いられることになる。
そのため、近郊電車がストライキや故障のため運行が止まったりすると、腹立ちまぎれに投石したり放火するという、極めて野蛮な方法でしか鉄道を楽しむことができない。
これは鬱憤ばらしに過ぎず、楽しみといえるかは甚だ疑問で、いまさら民度が低いと嘆いても始まらず、ただただ気の毒ではある。
パラナ州の鉄道はマット・グロッソ州よりはマシだが、合格点には程遠い
Ferrovias do PR são melhores que as de MT, mas estão longe do aceitável
http://g1.globo.com/economia/globo-rural/videos/t/edicoes/v/ferrovias-do-pr-sao-melhores-que-as-de-mt-mas-estao-longe-do-aceitavel/3291737/
(余談であるが、ブラジル産の冷凍鶏肉がどんな環境で屠殺・食肉加工・出荷されているか興味のある方もこのリンクの画像(4m43s)を見るとよい)
ブラジルの南部にパラナ(Paraná)州がある。
北はサン・パウロ州、南はサンタ・カタリナ州に接し、東側は大西洋、西側はラ・プラタ川の上流パラナ川をはさんでパラグアイ、アルゼンチンと接する。
そう、イグアスの滝のあるところだ。
州都クリチバ(Curitiba)は、2014年ワールドカップの会場12都市のひとつだ。
パラナ州西部カスカベル(Cascavel=ガラガラヘビ、この毒ヘビの多い土地なのだろうか?)の協同組合Coopavelは日本・中国・アラブ諸国・ヨーロッパへ鶏肉の輸出をしている。
上リンクのビデオ1m30s位に、日本向け包装のアップが映る。
輸出される鶏肉の80%は冷凍コンテナに入れられ、鉄道で運ばれる。
その量は年間34万トンになる。
冷凍コンテナは、マイナス20度の低温を保つことができるが、大西洋に面するパラナグア(Paranaguá)港までの道は遠い。
カスカベルからパラナグアの距離は730km、6日から7日かかる。
730km走るのに7日間?!
1日たった100キロだけ?!
東京から東海道新幹線を経て山陽新幹線に入り、広島県東部の福山までの距離に匹敵するのだが、
http://fukuyama-kanko.com/access/index.html
をみると、日本の新幹線は約3時間40分で走破する。
貨物列車の編成は最大50両、保線が悪いので、車輪が通るたびに線路は沈み込む。
軌間は小さく、1000ミリメートルである。
狭軌のため、連結される車両数は制限され、しかも列車は速度を上げられない。
平均速度は時速25kmを超えることはない。
旅程中2回、駅に停車して、冷凍状態を保つためにコンテナに電源を接続する必要がある。
カスカベルターミナルを出発し、荷積みコンテナが往路目的地パラナグア港ターミナルで荷降ろしされて、空コンテナを貨車に積んだ復路がカスカベルで終わる一サイクルが、平均12日の日程である。
日本の在来線の軌間は狭軌=1067mm、新幹線の軌間は標準軌=1435mmとなっている。
軌間1000ミリメートルってどこのチンチン電車か?と調べてみる。
http://e-tochigi.com/blog/blog.php?key=11584
をみると、日本の路面電車の軌間は狭くても1067mm、標準軌のところもあり、1000mmなどという狭軌はないことがわかった。
路面電車はなかなか侮れない。
近畿日本鉄道の路線、近鉄内部・八王子線(きんてつうつべ・はちおうじせん)は、軌間762mmの特殊狭軌線(ナローゲージ)という。
これはトロッコかと思ってしまうが、極めて特殊な例だろう。
鉄分が多少ある私は見てみたいが、一生訪れる機会はないように思う。
素人考えでも、軌間が大きいほうが当然幅の大きい台車を使用できるから一両の輸送力は大きく、荷物の偏りや横風や路面の傾斜など横揺れの力を受けて脱線する危険が低いと思われる。
反対にそれだけ線路幅が広くなるから、車両そのもののコストと、線路施設のコストは大きくなり、カーブの大きさなど地形的な制約もありそうだ。
大きな輸送力が求められない路線だったら、オーバースペックとなりかねない。
パラナ州の輸送力増強と輸送コスト削減の決めては、新線の建設であるが、パラナ州西部とパナラグア港を結ぶ新線建設コストは60億レアルとされ、その計画実現性は現在のところ全く無い。
日本でもかって軌間統一のため行われた、同じ線路上の軌間拡張工事という手もあるが、路盤工事も必要そうで、工事区間は運行が難しそうだ。
サンパウロへ行くとメトロを使うことはあるが、軌間はとても広い。
資料では、一番よく使う1号線-青線(Linha 1 - azul)は広軌1600mm、新しい4号線-黄線(Linha 4 - amarela)は日本の標準軌1435mmとなっている。
クリチバ-パラナグア間には週末観光列車が運行されていて、一日でパラナグアまで往復している。
昔旅行したのだが、これはなかなかおもしろかった。
ブラジルの観光列車だから、ギター片手に歌いっぱなしのグループがいたり、食堂車ではビールが飛ぶように売れたり、静かな趣きのある旅は全く期待できない、賑やかな旅であったが、景色は良いし峡谷走行のスリルがある。
https://www.google.com.br/search?q=curitiba+paranagu%C3%A1+trem&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=XT9cU67hCsLEsASVsoGgBA&ved=0CDIQsAQ&biw=1100&bih=687
に画像がある。
クリチバで乗車前、また途中駅で停車したら線路を見ることをすすめる。
1000ミリメートルの狭軌を実際に目にすると、谷底へ落ちそうなそのスリルも倍増すること間違いない。
2014年4月19日
招かなくてもお客様
あるガソリンスタンドで給油した時のことだった。
次の張り紙が目についた。
Srs. Clientes
Informamos que não temos caixa eletrônico em nossa loja
Gerência
お客様各位
当店にATMは設置してない旨お知らせいたします。
店長
というのだ。
一見普通のお知らせにみえる。
このスタンドは夜9時に閉店するが、深夜営業をするスタンドもある業態であり、とかく強盗の被害に遭いやすい。
深夜は客も少ないし、対応する夜番のスタンド店員(po. frentista)も一人か二人くらいだ。
そうすると、オートバイ二人乗りや徒歩でピストルを持った強盗が現れて、レジを開けて有り金をさらっていく。
もちろん夜なのでレジに大金はないだろうが、それでも数百レアルくらい持っていかれることもある。
防犯カメラ(実際に犯罪を防ぐことができないので、防犯カメラと言ってよいのだろうか?)に捉えられた犯罪場面がニュースで流されるので、けっこうおなじみのシーンになっている。
こんなものがおなじみになってしまうのは困ったものだ。
それから、ATMである。
ATM爆破の犯罪は沈静化の兆しなく、爆破のニュースを聞かない週はない気がする。
あまりに目に余るので、最近はスーパーマーケット・コンビニなどは客の利便や設置手数料収入を犠牲にして、ATMを返上することが多くなった。
以前はこの店にATMがあったのに今は無く不便になった、という場所はかなり多い。
ATM + ガソリンスタンド = 強盗の格好の稼ぎ場所
というわけで、冒頭のお知らせ張り紙だ。
「お客様各位」というが、常連客ならATMがないことは知っている。
実際、ときどき使うこのスタンドにATMが設置してあったことは、かって一度もなかったはずだ。
通りすがりの客なら大きな張り紙など見なくても、店員に尋ねたり、スタンド敷地の店舗を一目見たらATMがあるがないかなどすぐにわかるはずだ。
ガソリンスタンド経営者にとってこの張り紙を読んでもらいたい対象の人とは、常連でない旅行中の客10%、ATMを爆破しようとしている不届き者90%とみた。
のちクレーマーと変貌しても、一度は代金を支払った人はお客だ。
ATMに惹かれてやって来る招かざる客は、利益の代わりに店舗・商品破壊という大損害をもたらす。
やはりクレーマーより格段にたちが悪い。
でも張り紙が訴えるのは「お客様」宛てなのだ。
次の張り紙が目についた。
Srs. Clientes
Informamos que não temos caixa eletrônico em nossa loja
Gerência
お客様各位
当店にATMは設置してない旨お知らせいたします。
店長
というのだ。
一見普通のお知らせにみえる。
このスタンドは夜9時に閉店するが、深夜営業をするスタンドもある業態であり、とかく強盗の被害に遭いやすい。
深夜は客も少ないし、対応する夜番のスタンド店員(po. frentista)も一人か二人くらいだ。
そうすると、オートバイ二人乗りや徒歩でピストルを持った強盗が現れて、レジを開けて有り金をさらっていく。
もちろん夜なのでレジに大金はないだろうが、それでも数百レアルくらい持っていかれることもある。
防犯カメラ(実際に犯罪を防ぐことができないので、防犯カメラと言ってよいのだろうか?)に捉えられた犯罪場面がニュースで流されるので、けっこうおなじみのシーンになっている。
こんなものがおなじみになってしまうのは困ったものだ。
それから、ATMである。
ATM爆破の犯罪は沈静化の兆しなく、爆破のニュースを聞かない週はない気がする。
あまりに目に余るので、最近はスーパーマーケット・コンビニなどは客の利便や設置手数料収入を犠牲にして、ATMを返上することが多くなった。
以前はこの店にATMがあったのに今は無く不便になった、という場所はかなり多い。
ATM + ガソリンスタンド = 強盗の格好の稼ぎ場所
というわけで、冒頭のお知らせ張り紙だ。
「お客様各位」というが、常連客ならATMがないことは知っている。
実際、ときどき使うこのスタンドにATMが設置してあったことは、かって一度もなかったはずだ。
通りすがりの客なら大きな張り紙など見なくても、店員に尋ねたり、スタンド敷地の店舗を一目見たらATMがあるがないかなどすぐにわかるはずだ。
ガソリンスタンド経営者にとってこの張り紙を読んでもらいたい対象の人とは、常連でない旅行中の客10%、ATMを爆破しようとしている不届き者90%とみた。
のちクレーマーと変貌しても、一度は代金を支払った人はお客だ。
ATMに惹かれてやって来る招かざる客は、利益の代わりに店舗・商品破壊という大損害をもたらす。
やはりクレーマーより格段にたちが悪い。
でも張り紙が訴えるのは「お客様」宛てなのだ。
2014年4月18日
ガブリエルの心はマコンドで永遠に漂う
昨日2014年4月17日は聖木曜日、イエスと弟子の最後の晩餐の夜だったが、ブラジルの夜のニュースのトップは、ガブリエル・ガルシア・マルケス(Gabriel García Márquez)死去の報であった。
彼の作品で一番読まれたのは、ニュースで言ったように、「百年の孤独(1967)」だろう。
5千万部の超ミリオンセラーだという。
原題はCien Años de Soledad、ブラジルではポルトガル語訳でCem Anos de Solidãoとして出ている。
シエン・アニョス・デ・ソレダというスペイン語の響きは、心ひかれる物語の始まりを予見させる。
百年の孤独は図書館で借りて読んだので、家に本はない。
でも、空想上の土地マコンドのアウレリアノ・ブエンディア大佐という名前は忘れそうにない。
作者本人はインタビューで、「『百年の孤独』はミスティックだがそれだけのものだ、本当に評価されるべきは『コレラの時代の愛』が人間の愛をうたった作品だ」というようなことを述べている。
「コレラの時代の愛(1985)」を書いたころが、彼自身が一番幸せな人生を送っていたと回想している。
「族長の秋」は自分で買った本だが、人に貸して以来戻ってこない。
スペイン語のEl Otoño del Patriarcaは残っている。
原語では難しくて、隣に日本語訳があればそちらを読んでしまうのは仕方ない。
薄く手ごろなスペイン語の短篇集が二つある。
El coronel no tiene quien le escriba 大佐に手紙は来ない
Los Funerales de la Mamá Grande ママ・グランデの葬儀
うちには日本語訳はないし、構造が単純な短編だし、この2冊はなんとか原語で読んだ。
ガルシア・マルケスはコロンビア人であるが、ベネズエラ、キューバ、メキシコなどに移り住んでいる。
この時代のラテン・アメリカの作家(実際は作家だけでないし、この時代に限ったことでもないが)は、自分の生まれた国を身軽に飛び出して、近くや遠くの国に移り、住む国を何回もかえたり、数十年後に祖国へ帰ったりしている。
ラテン・アメリカの国々の不安な政情や政治的迫害のためだったかもしれない、ブラジルは少し異なるが、隣の国も同じ言葉を話しているという移住に有利な言語条件もあるだろう。
ラテン・アメリカに限らず新大陸には、元々国境などなかったし、現在でも国境地帯は陸続きとか密林の奥とか曖昧なところが多い。
しかし、ブラジルでこんなにガルシア・マルケスの人望が高いのは想像以上だった。
記事によるとコロンビア人で初めての、ラテン・アメリカで4人目の、ノーベル文学賞受賞(1982)者である。
言語は多少異なるが、もちろんブラジルもラテン・アメリカの一員であるし、ラテン・アメリカ文学を誇るのは当然か。
ラテン・アメリカ文学=魔術的リアリズム、ポルトガル語ではrealismo fantásticoと一言で片付けがちであるが、日本人から見たラテン・アメリカの「一体どうしてこうなってしまうの?という意味因果不明・摩訶不思議なわけのわからなさ」を共有している風土である。
後年ガルシア・マルケスは認知症を患っていたと記事にある。
彼の心はきっと彼の精神が一人で築き上げたマコンドの地を一人で気ままに遊歩していることだろう。
彼の作品で一番読まれたのは、ニュースで言ったように、「百年の孤独(1967)」だろう。
5千万部の超ミリオンセラーだという。
原題はCien Años de Soledad、ブラジルではポルトガル語訳でCem Anos de Solidãoとして出ている。
シエン・アニョス・デ・ソレダというスペイン語の響きは、心ひかれる物語の始まりを予見させる。
百年の孤独は図書館で借りて読んだので、家に本はない。
でも、空想上の土地マコンドのアウレリアノ・ブエンディア大佐という名前は忘れそうにない。
作者本人はインタビューで、「『百年の孤独』はミスティックだがそれだけのものだ、本当に評価されるべきは『コレラの時代の愛』が人間の愛をうたった作品だ」というようなことを述べている。
「コレラの時代の愛(1985)」を書いたころが、彼自身が一番幸せな人生を送っていたと回想している。
「族長の秋」は自分で買った本だが、人に貸して以来戻ってこない。
スペイン語のEl Otoño del Patriarcaは残っている。
原語では難しくて、隣に日本語訳があればそちらを読んでしまうのは仕方ない。
薄く手ごろなスペイン語の短篇集が二つある。
El coronel no tiene quien le escriba 大佐に手紙は来ない
Los Funerales de la Mamá Grande ママ・グランデの葬儀
うちには日本語訳はないし、構造が単純な短編だし、この2冊はなんとか原語で読んだ。
ガルシア・マルケスはコロンビア人であるが、ベネズエラ、キューバ、メキシコなどに移り住んでいる。
この時代のラテン・アメリカの作家(実際は作家だけでないし、この時代に限ったことでもないが)は、自分の生まれた国を身軽に飛び出して、近くや遠くの国に移り、住む国を何回もかえたり、数十年後に祖国へ帰ったりしている。
ラテン・アメリカの国々の不安な政情や政治的迫害のためだったかもしれない、ブラジルは少し異なるが、隣の国も同じ言葉を話しているという移住に有利な言語条件もあるだろう。
ラテン・アメリカに限らず新大陸には、元々国境などなかったし、現在でも国境地帯は陸続きとか密林の奥とか曖昧なところが多い。
しかし、ブラジルでこんなにガルシア・マルケスの人望が高いのは想像以上だった。
記事によるとコロンビア人で初めての、ラテン・アメリカで4人目の、ノーベル文学賞受賞(1982)者である。
言語は多少異なるが、もちろんブラジルもラテン・アメリカの一員であるし、ラテン・アメリカ文学を誇るのは当然か。
ラテン・アメリカ文学=魔術的リアリズム、ポルトガル語ではrealismo fantásticoと一言で片付けがちであるが、日本人から見たラテン・アメリカの「一体どうしてこうなってしまうの?という意味因果不明・摩訶不思議なわけのわからなさ」を共有している風土である。
後年ガルシア・マルケスは認知症を患っていたと記事にある。
彼の心はきっと彼の精神が一人で築き上げたマコンドの地を一人で気ままに遊歩していることだろう。
町民の心、町ごと金で買えるか
どうでもよい妄想話である。
Apenas uma aposta leva o prêmio de R$ 37 milhões da Mega-Sena
http://estadao.br.msn.com/ultimas-noticias/apenas-uma-aposta-leva-o-pr%C3%AAmio-de-rdollar-37-milh%C3%B5es-da-mega-sena
連邦貯蓄銀行が行う公営番号当てくじメガセナ(Mega-Sena)の抽選日は水曜日と土曜日であるが、昨日(2014年4月16日)の第1591回セナ(6数字)当選はただ一人で、賞金額は3千763万レアルだった。
興味深いのはその当選者が出た場所である。
Figueirão, município no Norte de Mato Grosso do Sulと書いてある。
マット・グロッソ・ド・スル州の北部、2005年に隣接する二つの町から分立した、フィゲイロン(大イチジク?)という、もちろん初めて聞く町だ。
人口は2.927人である。
いくら宝くじ屋が口をつぐんだとしても、誰が当たったかすぐバレてしまいそうな小さな町だ。
もう当選者探しが始まって町は大騒ぎになっているのではないか。
こういった状況においては幸運といえるだろうが、たまたま身内が少なく、目立つことが嫌いで控えめな人で、これは将来厄介になりそうだと予測したならば、こっそり町を脱出して誰も知り合いのいない場所に姿をくらますだろう。
当たりくじ券さえ大事に持って行けば、今の家や車なんか(あっても)放っておいて良い。
そんなもの当選金でいくつも買えるのだから。
反対の性格の人だったらどうするか。
うれしいことも悲しいことも黙って隠しておけず、くじの当選金などあぶく銭だと割り切れるような人だったらということだ。
町民はにわかくじ成金を血まなこになって探している。
小さな町のことだ。
ワールドカップも間近になったし、町民を全員招待してブラジル応援をしながら盛大なシュラスコ大会を何回開くとしても、金は余る。
有効利用しろって?有効だろうが無駄だろうが俺の金だ。
誰もかれもが金貸せと迫り、あげくの果て、お前は果報者だ、こんなはした金どうでもいいだろ、と踏み倒されるに決まってる。
面倒だから住民均等頭割りして、町じゅうへばらまいてしまえ。
そんな太っ腹ことをした賞金当選人は、俺がブラジルで最初で最後だ。
37.626.306,90レアル割る2.927人は、一人当たり12.854,90レアルである。
次期市長の座は買えるかもしれない。
人々が忘れっぽくなく、恩知らずでもなければ、だ。
Apenas uma aposta leva o prêmio de R$ 37 milhões da Mega-Sena
http://estadao.br.msn.com/ultimas-noticias/apenas-uma-aposta-leva-o-pr%C3%AAmio-de-rdollar-37-milh%C3%B5es-da-mega-sena
連邦貯蓄銀行が行う公営番号当てくじメガセナ(Mega-Sena)の抽選日は水曜日と土曜日であるが、昨日(2014年4月16日)の第1591回セナ(6数字)当選はただ一人で、賞金額は3千763万レアルだった。
興味深いのはその当選者が出た場所である。
Figueirão, município no Norte de Mato Grosso do Sulと書いてある。
マット・グロッソ・ド・スル州の北部、2005年に隣接する二つの町から分立した、フィゲイロン(大イチジク?)という、もちろん初めて聞く町だ。
人口は2.927人である。
いくら宝くじ屋が口をつぐんだとしても、誰が当たったかすぐバレてしまいそうな小さな町だ。
もう当選者探しが始まって町は大騒ぎになっているのではないか。
こういった状況においては幸運といえるだろうが、たまたま身内が少なく、目立つことが嫌いで控えめな人で、これは将来厄介になりそうだと予測したならば、こっそり町を脱出して誰も知り合いのいない場所に姿をくらますだろう。
当たりくじ券さえ大事に持って行けば、今の家や車なんか(あっても)放っておいて良い。
そんなもの当選金でいくつも買えるのだから。
反対の性格の人だったらどうするか。
うれしいことも悲しいことも黙って隠しておけず、くじの当選金などあぶく銭だと割り切れるような人だったらということだ。
町民はにわかくじ成金を血まなこになって探している。
小さな町のことだ。
ワールドカップも間近になったし、町民を全員招待してブラジル応援をしながら盛大なシュラスコ大会を何回開くとしても、金は余る。
有効利用しろって?有効だろうが無駄だろうが俺の金だ。
誰もかれもが金貸せと迫り、あげくの果て、お前は果報者だ、こんなはした金どうでもいいだろ、と踏み倒されるに決まってる。
面倒だから住民均等頭割りして、町じゅうへばらまいてしまえ。
そんな太っ腹ことをした賞金当選人は、俺がブラジルで最初で最後だ。
37.626.306,90レアル割る2.927人は、一人当たり12.854,90レアルである。
次期市長の座は買えるかもしれない。
人々が忘れっぽくなく、恩知らずでもなければ、だ。
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