2011年9月10日

金髪二人のはずだったのに手ぶらで帰ってきた

最近毎日この楽しいテレビコマーシャルを見てきた。



今週末10日・11日の2日間にわたり、一人24本限定で、ペプシ(Pepsi)コーラを缶でもボトルでも1本買うと、もう1本ついてくる(つまり半額になる)キャンペーンだ。

まだ土曜日の昼過ぎなのにこんな記事が出た。
(以下Marina Gazzoni, iG São Paulo | 10/09/2011 13:58から)

主婦アンドレア・オツスジ(Otusuji 日系の人?)さんは、きょう土曜日朝早く近所のスーパーへ出かけた。
ペプシのもう一本キャンペーンを利用して、90歳になる祖母のパーティーで供する炭酸飲料を買うためだ。
8時にスーパーに着いたのだが、棚にペプシは一本もなかった。
「誰が悪いのかわからないが、腹が立ちました。」

iG(ポータルサイト)には、ポン・ジ・アスーカル(Pão de Açúcar), エクストラ(Extra), ソンダ(Sonda), カルフール(Carrefour), コープ・イ・サコロン(Coop e Sacolão)(いずれもスーパーマーケットのチェーン)でペプシを買えなかった消費者の声が届いている。

サンパウロ大都市圏のいくつかのスーパーでは客が騒いでいるとか、サルバドールのハイパー・ボン・プレッソ(Hiper Bom Preço)では抗議活動が起きているとか報告されている。

Pão de Açúcarチェーンでは一人4本に制限したのだが、それでもほとんどの店舗でペプシの在庫が空になってしまった。
Pão de Açúcar営業担当役員Wilson Barquilla氏によると、昨年9月全月売上分に相当する在庫を用意したうえに、さらにペプシの配給元アンベブ(AmBev)へトレーラー60台分を追加注文したのだが、受け取ったのは20台分だった。
「AmBevはプロモーションの力を軽く見過ぎていたのではないか。」Barquilla氏は言う。

Pão de Açúcarの各店では、客をなだめるために仕方なくライバル製品コカコーラ(Coca-cola)を半額で客に売ることにした。
「この勘定書は月曜日にAmBevに送り付けるつもりだ。」

小売店ではまだ土曜日なのに早速「ペプシ品切れです」の張り紙を掲げている。
Pão de Açúcarは月曜日新聞各紙に、「お客様には申し訳ないが、プロモーションはPão de AçúcarでなくPepsiが企画したものである」との声明文を載せる予定だという。

当記事締めの時刻までに、Pepsi配給元AmBev及びPão de Açúcar以外の小売チェーンの詳細なレポートは(iG編集部に)入っていない。

夕方になったら近所のスーパーでペプシを買おうかなあと思っていたが、どうやらだめみたいだ。
まあ、いつもコーラなんか飲まないからいいか。

アンベブ(AmBev)は世界最大シェア25%のビールメーカー、アンハイザー・ブッシュ・インベブ(Anheuser-Busch InBev)の子会社で、ラテンアメリカ最大のビールメーカー。
Pão de Açúcarグループはブラジル最大の小売店(スーパーマーケット)チェーン。

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