早朝ウォーキングの帰り道にそこを通るのだが、風の強い夜から明けたある朝、新しく落ちた実が踏みつけられていないのを確かめて、いくつか拾ってきた。
タマリンド(英:tamarind、学名:Tamarindus indica)は、マメ科ジャケツイバラ亜科タマリンド属の常緑高木。
タマリンド属で唯一の種(しゅ)である。
果実が食用になる。
別名、チョウセンモダマ。
とWikipediaに書いてある。
朝鮮?藻玉?朝鮮のマリモ?
朝鮮藻玉と書くのだろうか。
「アフリカの熱帯が原産で、インド、東南アジア、アメリカ州などの亜熱帯および熱帯各地で栽培される。」
と書いてあるので、朝鮮は全く関係ないのに、なぜこんな別名があるのか。
きっと大陸から朝鮮半島を経て日本へ紹介されたこの植物の果実は、殻を取り除いた乾燥果肉だったのだろう。
上の写真に見られるように、薄いパリパリの皮をむくと、繊維質の筋がふんだんに見られるゼリーを固めたような、中心に種を含む果肉が現れる。
これを初めて見た日本人は「朝鮮から来た藻の玉」だと思って、チョウセンモダマ、つまり朝鮮藻玉と名づけたのだろう。
別名の起源はこんなところだろう。
ポルトガル語ではtamarindoであるから、語幹は学名のラテン語と同じだ。
別名を使うと困ることもある。
タマリンドジュース -> エキゾチック、おいしそう
朝鮮藻玉ジュース -> 得体が知れない、まずそう
藻の玉のジュースなんてうまいわけがないと思うだろう。
おいしそうに聞こえても、実際のタマリンドジュースは酸っぱいもので、好みも分かれるかもしれない。
自分でタマリンドのジュースを作ったことはない。
インターネットで調べて作ってみることにした。
作り方をここに載せる。
タマリンドのジュース Suco de Tamarindo
材料
- タマリンド 1kg
- 水 1l
- 砂糖好みの分量
- タマリンドの皮をむく
- タマリンドをお椀に入れて水を加えてふたをする
- 冷蔵庫に一日おく
- 少しずつミキサーにかけて種を分離してから濾して、冷凍する
- ジュースにするときには果肉に水と好みの分量の砂糖を加えてミキサーでかき混ぜる
- 上の材料からジュース5リットルになる。
- 種と果肉を分離しやすくするため水煮してもよい。
タマリンドと水が同量であるから、お椀に果実がひたひたより少し多めにかぶるくらいの水を加えて一日冷蔵庫でふやかした。
拾った時の写真のように、果皮はパリパリで剥がれている部分があって果実が露出していたので、犬の糞など落ちている歩道のことだから、消毒を兼ねて煮ることにした。
煮るとあら不思議、筋だらけに思えた果実がなめらかな、トマトピューレのようなペースト状になった。
これだったらミキサーにかける必要はないと思い、冷めてから網にスプーンで軽く押さえながら濾したら、種が残った。
種は種皮に包まれていて、指でひねると種がでてきた。
濾したタマリンドペーストはお椀7分目くらいになった。
テーブルスプーン3杯くらいをコップに入れ、冷水で満たしてかき混ぜてジュースのできあがりである。
酸っぱすぎると思ったら好みで砂糖を加える。
すぐ飲まないと果肉分が分離して沈殿する。
美味しい、私は好きだ。
まだ果実がかなり木に成っているから、また夜に大風が吹いたら行ってみよう。
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