2017年12月29日

思わぬ体液接触

この前、通りを歩いていたときのことである。
向こうから歩いてやって来るおっさんがくしゃみをした。
片手で鼻をなぞった。
くしゃみと一緒に鼻水が出たとみえる。
手のひらを一瞥してから、止まっているハエのように、両手をこすり合わせた。
すぐに乾いたらしく、何事もなかったようにすれ違って、元気に腕を振りながら歩き続けて行ってしまった。

ここから想像した。
通りに面した家から男が出てきた。
呼び合っているところを見ると友人同士のようだ。
こちらの習慣でしっかり握手をしている。
その後、肩を抱えるようにハグして、手のひらで背中をパンパンしている。
おまけに白い清潔なシャツを着た友人の背中を手でスリスリして挨拶が終わった。

この前バスに乗っていたときのことである。
乗っていたバスに冷房はついていなかった。
南半球の12月末、昼下がりの日差しは強い。
日向に座っていた若い女性が席を立った。
尻をやっと隠すだけのショートパンツをはいている、魅力的な尻脚線を持つ娘のむき出しのももの後ろ側は、シートと接していた汗ですべすべと濡れていた。
市内バスのシートはクッションビニール被覆か、プラスチック成形むき出しで吸水性は全くない。
これまで娘が座っていたシートを見たら、むき出しのももと接していた部分が窓からの日光を反射してつやつやと輝いていた。

ここから想像した。
あのシートに次に座った人は、履いている衣服で娘の汗を拭き取ることになるだろう。
もしおれがフェチ趣味がある変わった趣味の持ち主だったら、履いているバミューダパンツをたくり上げてももをむき出しにして即座に座っただろう。

幸い現実では、強い日差しと暑熱は見ている間に濡れたシートを乾かして、何事もなかったようにきれいに戻った。

鼻水も汗も乾けばもう跡形もなく消えている…のだろうか?

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