2018年8月13日

火星大接近記念惑星名三か国語対照

火星大接近は2018年7月31日であったので、それから2週間経つが、まだまだ火星は明るく大きく見えている。
並んで土星と木星、早い時間だと金星と共に見ることができる。

普通に肉眼で見ることのできない惑星の名前などは、普段の会話で使うことはほとんどない。
こういう機会なので太陽系の惑星名の一覧を、例によって3か国語対照にしてみた。

EnglishEspañolPortuguês
Solar SystemSistema solarSistema solar
SunSolSol
MercuryMercurioMercúrio
VenusVenusVênus/Vénus
EarthTierraTerra
MarsMarteMarte
JupiterJúpiterJúpiter
SaturnSaturnoSaturno
UranusUranoUrano
NeptuneNeptunoNetuno/Neptuno
PlutoPlutónPlutão

2006年に惑星から外された冥王星であるが、気の毒なので上には入れておいた。

ポルトガル語で二つ語形がある惑星名は、最初のがブラジルの、最後のがポルトガルの綴り方である。
ポルトガル語は金星と地球のみが女性名詞、残りは太陽も含めて全部男性名詞である。
母なる大地は特別だが、さすがにヴィーナスが男性名詞では都合が悪いのだろう。
冠詞なしで最初の字を大文字で始めるのが通例である。

スペイン語では大地つまり地球だけが女性名詞、太陽も全ての惑星も男性名詞で、ヴィーナスが男性だとおかしいのではないかと思うだろうが、そこのところをどう解決するのかというと、金星の意味では男性名詞、ヴィーナスの意味では女性名詞となっている。
スペイン語でも同様に、無冠詞の大文字始まりが使われるようだ。

組曲「惑星」"The Planets"といえば、イギリスの作曲家ホルストの代表的な作品である。
これは本物の天体の観察というより、占星術の知識をもとに作曲されたという。
作曲された時期(1914-16)に、冥王星は発見(1930)されていなかった。

有名な組曲に入れてもらえなかったし、76年経ってから惑星の仲間から外されるし、かわいそうな冥王星である。
しかし海王星と交差するいびつな軌道を持つし、地球の月より小さいし、惑星よりも小惑星に近い性質であるから、そういう運命でも仕方ないのだろう。

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