ブラジルでインフルエンザ予防接種のキャンペーンは、例年5月から始まっていたそうなのだが(時期まで詳しく思い出せない)、新型コロナウィルスの心配から、できる限り前倒しして3月23日から開始すると「コロナとハグ」の記事に書いた。
新型コロナウィルスが引き起こすCOVID-19は、子供や若者にはほとんど症状が出ないか軽い風邪で済むのだが、高齢者や基礎疾患保有者には肺炎を起こして重大な結果になることがあり、年齢層が上がるほど致死率が高いという見地から、ブラジルのインフルエンザ予防接種スキームが変更された。
昨年までは確か妊婦、幼児が第一優先順位で一番先に接種が始まったのであるが、今年は高齢者が第一優先順位になり、キャンペーン期間の最初は高齢者から始められることになっている。
もちろんこれは従来型インフルエンザであり、新型コロナウィルスではないが、何らかの側面補助にはなるのではないだろうか。
心配の種の数は少ないほうが良い。
しかしブラジルでも感染者数は急に増大しているので、コロナ到来の前に従来インフルの接種が間に合うかという懸念は残る。
イタリア全土の隔離措置はかなり大変そうである。
イタリアからの移民がブラジルに多数入っていることから想像できるように、挨拶などに見られる両国の習慣はかなり似ている。
ブラジルの交易国第1位である中国からそれなりの訪問があるにせよ、ただその距離のため、ブラジルへの中国人の訪問者数は、北イタリアへの比ではないと思う。
勝手な意見を言おう。
未だワクチンがないのに、社会全体に安全に速やかに免疫を持たせるにはどうするか?
最初の感染者が見つかってから2週間目くらいのブラジルではなく、学校閉鎖が進行中の日本を想像してみる。
現在の学校閉鎖とは反対に、しばらくの間、多分14日間、児童生徒を学校に集めて共同生活をして、COVID-19を全生徒に行き渡させる。
ダイヤモンド・プリンセス状態を、学校で子どもたちだけで起こすのである。
楳図かずおの「漂流教室」状態と言っても良い。
かなり手荒だが、目的は集団にウィルスを接種して免疫を獲得してもらうことである。
食事は給食を校門に置いてやって、自分たちで給仕をして、掃除も自分たちで行う。
隔離時間の利用法は、パソコン・タブレット・スマホなどをつかって遠隔授業をするといえば、学習への影響は少なく、無難だろう。
30歳までの健康で若い先生が監督を兼ねて学校に寝泊まりして授業をしてもよいし、年配の先生の代わりに教師志望の大学生を入れて、教育実習を兼ねて教習授業でもよい。
自由時間には、普段のように補習でもクラブ活動でもしたらよいだろう。
COVID-19は、子どもたちには軽い風邪で済んでしまうというのなら、大半が無症状か軽い風邪を引き終わって他人へ伝染する危険がなくなって免疫を得たら、家庭でもどこでも歩いてもらって構わない。
大学生から30歳くらいまでの青年層には、2週間の自衛隊入隊を行って、子どもたちと同様に、他の年齢帯集団から隔離して、免疫を得てもらう。
サバイバルや救命・救助訓練をすれば、その他の災害時に大きな救助戦力になる利点がついてくる。
でも自衛隊基地にはそれだけのキャパシティがないだろうから、やはりどこの町にもある小中学校のスペースを使うことになるだろう。
若い自衛隊・警察・消防隊員を派遣して、監督兼指導教官となってもらう。
これくらいの人口が免疫を得たら、高齢者や基礎疾患保有者に自宅自己隔離をしてもらう一方で、その他の人々は速やかに普通の生活に戻ってもらう。
重症化して入院や人工呼吸器などが必要になってもすぐに空きがあるくらい、伝染のスピードが緩慢になってくるだろう。
ここまで妄想してみたが、実際のところ今現在どれだけの人口が既に感染して、無発症で過ごして完治してしまっているかが不明である。
思い切り楽観的にみたら、動き回っている若年から壮年層を中心にすでにかなりの人が免疫を持っていて、ウィルスにとってみて例えば日本人の集団が、感染する相手を探すのに苦労するような状態になっていれば、遠からず伝染は下火になってくるだろう。
そうだったら将来の時点で、あのときは深刻に心配したが今思い出せば大したことはなかったなどと笑える日が来ているのかもしれない。
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