イタリア人口 | 6048万人 | 2018年 |
推計感染者 | 60万人 | ニュースで言われた数字 |
確定感染者 | 6万3927人 | 2020/03/23 |
死者 | 6077人 | 2020/03/23 |
ということで、全部数字が6から始まるところでわかりやすくなっている。
イタリア総人口 | 60,000,000 | 上欄の割合 | 全人口の割合 |
推定総感染者 | 600,000 | 1.0% | 1.00% |
確定感染者 | 60,000 | 10.0% | 0.10% |
死者 | 6,000 | 10.0% | 0.01% |
10万人当たり死者数 | 10 |
上の表と全く同じ割合で、ブラジル人口約2億人に当てはめてみた計算である。
ブラジル総人口 | 200,000,000 | 上欄の割合 | 全人口の割合 |
推定総感染者 | 2,000,000 | 1.0% | 1.00% |
確定感染者 | 200,000 | 10.0% | 0.10% |
死者 | 20,000 | 10.0% | 0.01% |
10万人当たり死者数 | 10 |
ブラジルで感染者の増大が始まった頃に、ブラジル保健相が何気なく行った発言は、その後続報も訂正もないし、マスコミなどの追求もないので消えたと考えてもよいのだろうが、衝撃であった。
患者の増加期は4,5,6⽉、平坦期が7,8⽉、下降期は9⽉からで、⼈⼝の50%が感染するまで続くだろう、と予想していると発言した。
しかしこれは政府と国民が全く対策を取らなかった場合であり、医療崩壊に至ると付け加えた。
この発言は伏線を張ったようなものだろうか。
これに準じて、感染者を人口の50%に達するとして、その上でイタリアの死亡率は高齢者の割合が高いことと、病床と機器の不足と医療従事者の過労、いわゆる医療崩壊が起きていることを考慮して、確定感染者の10%ではなく3%に落として計算するとこうなる。
ブラジル総人口 | 200,000,000 | 上欄の割合 | 全人口の割合 |
推定総感染者 | 100,000,000 | 50.0% | 50.00% |
確定感染者 | 10,000,000 | 10.0% | 5.00% |
死者 | 300,000 | 3.0% | 0.15% |
10万人当たり死者数 | 150 |
現在効果を示しつつある社会的隔離(isolamento/distanciamento social)あるいはより強制力のあるニュアンスの検疫隔離(quarentena)のため、流行が一旦収まっても、またウィルスの攻撃が戻って、仮にピークが3つあったとして、その分分散するとしても、一回の波だけで10万人の死亡が予想される。
他の死因と比較してみる。
大雑把であるが、暴力にまみれたブラジル社会の残念な数字である。
殺人事件で年間4万人(人口10万人当たり20人)、交通事故で同じく年間4万人(人口10万人当たり20人)が命を落とすことを考えると、その合計に匹敵する人が一回のピークで命を落とすという異常さである。
ここまでやったのだから、全世界の予想もついでに。
世界総人口 | 7,700,000,000 | 上欄の割合 | 全人口の割合 |
推定総感染者 | 3,850,000,000 | 50.0% | 50.00% |
確定感染者 | 385,000,000 | 10.0% | 5.00% |
死者 | 11,550,000 | 3.0% | 0.15% |
10万人当たり死者数 | 150 |
もちろんそれだけの時間が経つ前に、ワクチンが開発されることもあれば、ウィルスが突然変異で弱くなることもあるだろうが、逆に変異のためより凶暴になる可能性もある。
どうも増加期が3ヶ月も続くことはなく、まだ全面的に隔離を緩めたわけではないがWuhan(武漢)も2ヶ月位しか経っていない。
とにかく、後出しジャンケンでない予言者は、現在のところ存在しないようである。
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