「コロナ治療」で広がる輸入 未承認薬、厚労省「安易な服用控えて」
時事ドットコムニュース 2021年02月21日07時05分
ニュースに接したときにすぐ理解できるように、最近ニュースで見ることのあるコロナ治療薬、あるいはその候補をここに書いておく。
当記事による、日本で承認されているコロナ治療薬-医師の処方が必要
- レムデシビル - en. Remdesivir - po. Remdesivir 抗ウィルス薬
- デキサメタゾン - en. Dexamethasone - po. Dexametasona ステロイド系抗炎症薬
ブラジルで承認されたことのある・されているコロナ治療薬
- ヒドロキシクロロキン - en. Hydroxychloroquine - po. Hidroxicloroquina 抗マラリア剤
- アジスロマイシン - en. Azithromycin - po. Azitromicina 抗生物質
- イベルメクチン - en. Ivermectin - po. Ivermectina 駆虫薬
以上が全てではないと思われるが、ブラジルのボルソナロ大統領、米国トランプ前大統領の思い込みなどから強力に推すものも含め、ブラジル保健省が「初期治療」"tratamento precoce"に使用できるとみなしたもの。
報道によると薬効の科学的裏付けが存在しないものは、現在は保健省の正式文書からその記述は抹消されているらしい。
注目されているが日本では承認されていない薬剤-つまり使ってみたくなる薬
- ファビピラビル - en. Favipiravir - po. Favipiravir RNA依存性RNAポリメラーゼ阻害剤
- イベルメクチン - en. Ivermectin - po. Ivermectina 駆虫薬
1番目は商品名アビガン Aviganとしてよく知られているものである。
RNAウィルスである新型コロナウィルス (SARS-CoV-2) の増殖を阻害する働きが期待されるが、まだ決定的な効力は持たないようであって、そのためコロナ治療薬として承認されないのだろう。
想像である。
この薬についてブラジルでコメントされたのを聞いたことがない。
当然だが、ブラジルでこれまで使われていて、そのため入手しやすい薬剤がよく話題に上がる。
2番目であるが、報道記事によると日本人が個人輸入を行って自己処方して服用した例がある。
ブラジルの話である。
ある知人は予防と称して、毎月1回服用している。
他の友人は、風邪をひいたかなと思ったら、ということは何らかの症状が出ているということだが、重症化しないように服用するという。
これについて、ある日公共診療所の内科医に聞いたことがある。
予防のため月一で服用することは意味がないが、罹り初めのときに服用することは肯定した。
果たして効果があるのかはわからない。
実証が行われていないからだ。
ブラジルでイベルメクチンが、新型コロナ感染症患者の内どのくらいの割合で処方されているのかはわからないが、これを服用したら全く重症化しない、という仮説が正しかったとしたら、ブラジルでコロナによる死者数がこれほど伸び続けるということはないのではないか。
科学的な実証が待たれる。
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