2024年3月12日

デング熱の経験

ここのところデング熱関係のエントリーが続いたのにはわけがある。
2024年にはいってブラジルはデング熱の大流行に見舞われている。
それだけでなく私自身がデング熱に罹ったからだ。
ごく簡単に経過を書いておこう。

  • 第1日 早朝寝ている間に悪寒を感ずる。体温38度台、食欲減退
  • 第2日 体温38度台、頭痛、食欲減退
  • 第3日 体温37度台、頭痛、食欲減退
  • 第4日 体温37度台、頭痛、食欲減退
  • 第5日 体温37度台、頭痛、食欲減退
  • 第6日 体温36度台、食欲減退
  • 第7日 体温平熱、食欲回復、手のかゆみ
  • 第8日 体温平熱、食欲回復、手足のかゆみ
  • 第9日 体温平熱、食欲回復、手のかゆみ
  • 第10日 記録終了

体温に関しては、家に2つの体温計があるのだが、最初の数日使っていた電子式がどうも温度が低めに出るような気がして、途中から水銀体温計に変えたので、結局のところ水銀体温計のほうが正しい体温を示すと思われるが、正確な体温はよく分からなかった。

第2日に公共の総合診療所 (Unidade de Atendimento Integral)へ行った。
普通なら熱止めの薬を適当に選んで薬局で買って服用して様子を見るのだろうが、デング熱の場合には、普通よく使われるアスピリン系解熱剤は、効果がなかったり逆に悪化の原因となったりするという知識があったので、自己診断はせずに、2日めに診療所へ行ったのであった。
採血、血液検査となり、結果を待つ前に点滴となった。
前日からあまり食べてないから、栄養補給にはなっただろう。

新型コロナのばあいはパンデミア pandemia だったが、このデング熱の場合はエピデミア epidemia(汎ではない)流行と言われているので、診療所の中に点滴コーナーができていて、後ろに番号が書かれた廊下のベンチに患者は並んで点滴を受けていた。

一度家に帰ったが、指示されたようにその日の夜に診療所へ戻ると、血液検査の結果が出ていた。
疫学的検査をしたようには見えなかったが、血球などの通常の血液検査はしたのだろう、血小板が減っているからデング熱だという診断が出され、処方箋をもらった。
デング熱には4つの型があり、そのうちの一つに罹るとその型には終生免疫ができるが、その後に他の型に感染すると、2回目の発症時には症状が強く出るから注意が必要だ、といわれている。

  • 経口補水塩類 SRO (Sais de Reidrataçãp Oral)1袋を1リットルの水に溶かした溶液を用意する
  • 経口補水塩類溶液を1280ml、水、ココナッツ水、茶類、ジュース類、牛乳のようなその他の水分を2560ml、合計3840mlの水分を1日に摂取する
    ただしアルコール飲料、炭酸飲料は飲用しない。
    午前、午後、夜の時間帯に三分の一ずつ摂取する
  • 解熱のためにはパラセタモール Paracetamol 別名アセトアミノフェン Acetaminophen 750mg を6時間毎に服用する

前にこのブログに書いたように、出血性デング熱へ重症化するのを防ぐために、大量の水分を取らなければならない。
確かに処方箋はそういう指示をしている。
1日に3.8リットルの水分を摂取というのは、午前中にコップ7杯、午後にコップ7杯、夜間にコップ7杯ということである。
なかなかの大量なのであるが、幸い知人が言っていたような、「水を大量に飲めというのだが、飲むと口の中が金属の味がして非常に不味く、とても大量に飲めるものではない」症状が出なくてとても助かった。

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