抗議デモ、180万人が参加=政府への不満噴出―ブラジル
時事通信 3月16日(月)5時47分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150316-00000010-jij-int
数日前のことであった。
大学生の息子が、3月15日の全国反政府・反汚職(corrupção = 腐敗)マニフェストデモの招待というか招集がSNSを駆けまわっていると言っていた。
そして今日である。
朝から雨が降る涼しい日になった。
日曜日なので通常のニュースはないのだが、夜の報道番組で各地の反政府・反腐敗集会のレポートをしていた。
各地の州都の動員数であるが、通常の都市で数万人、大都市で十万人規模、最大都市のサンパウロ市ではビジネス街パウリスタ大通りに百万人の人々が集結したという。
文頭の時事通信から引用の見出しによると、全国で180万人の人出だった。
二日くらい前にあった政府支持デモでは、Dilma Rousseff大統領と労働者党(Partido dos Trabalhadores - PT)の支持者、一部の労組と土地なし労働者運動を主とした参加者が、赤い旗を掲げながら、しかし汚職には厳しい追求をと、汚職舞台のペトロブラス(Petrobras)前などにかなりの人々が集まったのが報道された。
今日は雨模様の中、政府支持側と比べてどれだけ反政府側が動員できるのかが興味であったが、私の予想を大幅に超える大群衆の国民が集結した結果となった。
今日の反政府デモの特徴は、ブラジルの国旗を掲げたり、体にまとったり、顔にペイントしたりしているので、遠くから見ると国旗カラーの緑と黄色に彩られているところが、二日前の政府支持の赤旗の色と好対照である。
2013年のコンフェデレーションズ・カップ開催時期のデモでは、平和的運動に徹する多数の群衆に紛れ混んだ、騒ぎを起こしたり騒擾に乗じて略奪を試みるけしからん連中の暴動が目立った、残念な結果となった。
今日のデモでは、サンパウロ市で"Carecas do Subúrbio"、無理に訳すと野暮ったくなるのだが、「郊外のスキンヘッド」という連中が暴力を振るったというので20人位逮捕されたくらいで、銀行・商店やメトロの駅など公共施設の破壊行為は記録されていない、至って平和的・合法的な反政府運動であった。
二週間くらい前に軽油の大幅値上げ、これは軽油自体の値上げというより、支出を制御できない連邦政府が財源を取りやすいところから取ろうという、1リットルあたり20センターボの大幅増税であり、自動車道料金値上げに燃料増税で踏んだり蹴ったりの全国のトラック運転手たちが、トラックを国道に連ねて道路封鎖した示威行動があった。
その運転手連中は今日の反政府デモに連帯を示して、パウリスタ大通りにトラックを連ねて乗り込もうとしたのだが、あまりに人出が多くて大通りには乗り入れることはできなかったので、隣接した通りに停車してクラクションを鳴らしまくる、ブジナッソ(buzinaço)という行為に及んだ。
buzinaはポルトガル語でクラクションの意味である。
一方今回の反政府運動に賛同する家庭の主婦は、鍋や蓋を持ち叩き合うパネラッソ(panelaço)で連帯感を表明した。
言うまでもなく、panelaは鍋を意味する。
パネラッソを女性がベランダで行っているアパートでは、多分旦那さんが部屋の照明のスイッチを点滅して同様に反政府デモに連帯感を示していたが、この照明を点滅する戦法には特に名前はついていないようである。
夕方法務相はインタビューで、汚職対策をより厳しく行う政策を近日発表する約束をしたからこれから注目だ。
2015年3月16日
2015年2月22日
サマータイムと幸福の条件
今日は2015年2月21日、2月第3土曜日である。
当然明日は2月22日、2月第4日曜日になる。
2008年9月8日政令第6558号(DECRETO Nº 6.558, DE 8 DE SETEMBRO DE 2008.)
を見ると、
ブラジルのサマータイムつまり夏時間の実施規則は、
夏時間は春分の日の1か月後に始まり、秋分の日の1か月前に終了するので、だいたい夏至を真ん中に挟む4ヶ月継続するように作られているのだ。
2015年は上4番目のカーニバル日曜日条項が適用されるため、夏時間終了は2月第4日曜日になったのである。
というわけで今日土曜日はサマータイム最後の日なのだ。
夏がいくら暑くても、夜多少寝苦しくても、夏が去ってしまうのは寂しい。
夏が去る時に感傷的になる曲は、何といっても The Summer Knows をあげるが、Summer 68も捨てがたいと思うのだ。
きっと他にも私の知らない曲がいっぱいあるだろうから、それはどうでも良い。
異論は認める、ということだ。
-Michel Legrand faleceu em 26/01/2019. R.I.P.
サマータイムという曲は、ガーシュイン(George Gershwin)がオペラ、「ポーギーとベス(Porgy and Bess)」のために作った曲である。
1935年のことである。
作詞は DuBose Heyward となっている。
ビリー・ホリデイが歌ったものを最初に聞いたので、ブルースかジャズの曲だと思っていた。
その中にこんな文句がある。
Your daddy's rich
And your mamma's good lookin'
So hush little baby
Don't you cry
子守唄なので幼子に、「父さんは金持ちで母さんは美人だよ、だから泣くなよ」、と歌っている。
赤ん坊は道理がわからないから、適当な嘘でごまかしていると疑えなくもない。
半分ジャズと言ってもいいガーシュインだけではなく、クラシック・オペラの本場イタリアのドニゼッティ(Gaetano Donizetti)による曲でおんなじ文句を聞いたので、これを書いているのだ。
「ポーギーとベス」の約100年前のことだ。
ドニゼッティの歌劇「愛の妙薬」(1832初演)から「私は金持ち、あんたは美人」はこう歌う。
第2幕 二声のバルカローレ Act 2 Barcarolle for Two Voices
Io son ricco e tu sei bella / "I'm rich, and you are beautiful" - Dulcamara, Adina, Scene 1
ドゥルカマラはインチキ薬売りだったか。
アディナに歌う。
Io son ricco, e tu sei bella,
io ducati, e vezzi hai tu:
perché a me sarai rubella?
Nina mia! Che vuoi di più?
イタリア語はわからない。
私は金持ちあんたは美人
私はドゥカティ(金)持ち、あんたは愛嬌持ち
どうして私の望みに抗うの
可愛い娘よ、もっと何が欲しいの?
「愛の妙薬」も「ポーギーとベス」も舞台を見たことはない。
でも詞から伺えるのは、19世紀でも20世紀でも幸福の条件は同じ、男は富を持ち、女は美を持つことを求められる。
普遍で定型的な幸福は100年たっても1000年たっても変わらないのだろう。
救いといえそうなのは、「ポーギーとベス」のクララは美しいか醜いかわからないけれど、漁師ジェイクはものすごい金持ちではあるまいし、劇中嵐で遭難死してしまうし、「愛の妙薬」に至っては、口達者な詐欺師まがいのドゥルカマラが結婚式の余興でアディナに歌ったということなので、両方とも真実を反語的に語っていると思えばよいのだ。
男は適当に小金があって、女はそこそこ可愛ければ大部分の男と大部分の女は、十分な幸せを楽しめるはずだ。
それもなかったらどうするって?
上を見るときりはないが、試しに下を見てみればそんなに捨てたもんじゃない、と思えるような心が大切なんだよ。
今晩は1時間余分に寝られるという、ささやかな幸福を味わうとするか。
当然明日は2月22日、2月第4日曜日になる。
2008年9月8日政令第6558号(DECRETO Nº 6.558, DE 8 DE SETEMBRO DE 2008.)
を見ると、
ブラジルのサマータイムつまり夏時間の実施規則は、
- 夏時間入り - 10月第3日曜日の零時
- 夏時間明け - 翌年2月の第3日曜日の零時
- 夏時間は通常時間より1時間進められる
- 夏時間終了日曜日がカーニバルの日曜日と重なる場合は、夏時間終了は次の日曜日となる
夏時間は春分の日の1か月後に始まり、秋分の日の1か月前に終了するので、だいたい夏至を真ん中に挟む4ヶ月継続するように作られているのだ。
2015年は上4番目のカーニバル日曜日条項が適用されるため、夏時間終了は2月第4日曜日になったのである。
というわけで今日土曜日はサマータイム最後の日なのだ。
夏がいくら暑くても、夜多少寝苦しくても、夏が去ってしまうのは寂しい。
夏が去る時に感傷的になる曲は、何といっても The Summer Knows をあげるが、Summer 68も捨てがたいと思うのだ。
きっと他にも私の知らない曲がいっぱいあるだろうから、それはどうでも良い。
異論は認める、ということだ。
-Michel Legrand faleceu em 26/01/2019. R.I.P.
サマータイムという曲は、ガーシュイン(George Gershwin)がオペラ、「ポーギーとベス(Porgy and Bess)」のために作った曲である。
1935年のことである。
作詞は DuBose Heyward となっている。
ビリー・ホリデイが歌ったものを最初に聞いたので、ブルースかジャズの曲だと思っていた。
その中にこんな文句がある。
Your daddy's rich
And your mamma's good lookin'
So hush little baby
Don't you cry
子守唄なので幼子に、「父さんは金持ちで母さんは美人だよ、だから泣くなよ」、と歌っている。
赤ん坊は道理がわからないから、適当な嘘でごまかしていると疑えなくもない。
半分ジャズと言ってもいいガーシュインだけではなく、クラシック・オペラの本場イタリアのドニゼッティ(Gaetano Donizetti)による曲でおんなじ文句を聞いたので、これを書いているのだ。
「ポーギーとベス」の約100年前のことだ。
ドニゼッティの歌劇「愛の妙薬」(1832初演)から「私は金持ち、あんたは美人」はこう歌う。
第2幕 二声のバルカローレ Act 2 Barcarolle for Two Voices
Io son ricco e tu sei bella / "I'm rich, and you are beautiful" - Dulcamara, Adina, Scene 1
ドゥルカマラはインチキ薬売りだったか。
アディナに歌う。
Io son ricco, e tu sei bella,
io ducati, e vezzi hai tu:
perché a me sarai rubella?
Nina mia! Che vuoi di più?
イタリア語はわからない。
私は金持ちあんたは美人
私はドゥカティ(金)持ち、あんたは愛嬌持ち
どうして私の望みに抗うの
可愛い娘よ、もっと何が欲しいの?
「愛の妙薬」も「ポーギーとベス」も舞台を見たことはない。
でも詞から伺えるのは、19世紀でも20世紀でも幸福の条件は同じ、男は富を持ち、女は美を持つことを求められる。
普遍で定型的な幸福は100年たっても1000年たっても変わらないのだろう。
救いといえそうなのは、「ポーギーとベス」のクララは美しいか醜いかわからないけれど、漁師ジェイクはものすごい金持ちではあるまいし、劇中嵐で遭難死してしまうし、「愛の妙薬」に至っては、口達者な詐欺師まがいのドゥルカマラが結婚式の余興でアディナに歌ったということなので、両方とも真実を反語的に語っていると思えばよいのだ。
男は適当に小金があって、女はそこそこ可愛ければ大部分の男と大部分の女は、十分な幸せを楽しめるはずだ。
それもなかったらどうするって?
上を見るときりはないが、試しに下を見てみればそんなに捨てたもんじゃない、と思えるような心が大切なんだよ。
今晩は1時間余分に寝られるという、ささやかな幸福を味わうとするか。
2015年2月15日
Oh Be A Fine Girl, Kiss Me
クラシック音楽のリクエスト番組 Ottava Salone 金曜日は、ご本人によると星のソムリエをめざしている森雄一さんのナビゲートである。
そのため星とか宇宙とかの話題が多い。
今日聞いていたら、「カノープスは赤い」というあるリスナーの方のメールが読まれて、そんなはずはない、と疑問に思った。
夜になれば実際に見ることができるから即座に疑問解決するのだが、あいにく午後から曇ってきた。
いつものようにWikipediaでカノープスを見る。
「カノープス(Canopus)は、りゅうこつ座α星(α Carinae)、りゅうこつ座(Carina)で最も明るい恒星で、シリウスに次いで全天で2番目に明るい恒星である。」
要約すれば以上のとおりだ。
トヨタ・カリーナという車がある。
ブラジルにはCarinaという女性名がある。
竜骨と言ったら船の部品ではないか。
Carinaさんとは、竜骨さんなのか。
家の電球は、2001年の電力不足の時から、ほとんどは電球ソケットにつける蛍光灯となっている。
電球型蛍光灯か、蛍光灯型電球かどちらが正式名かわからない。
一口に蛍光灯といっても、電球に書いてある色温度が異なっていると光の色が違うことくらいは経験で知っている。
そこでカノープスの温度だ。
表面温度7500Kとある。
太陽は6000度という昔からの記憶がある。
表面温度は5778Kとある。
カノープスは太陽より青っぽいはずだ。
さらに読んだら説明があった。
「高度の低さから赤みがかって見えることから、中国の伝説では寿老人の星、南極老人星とされ、この星を見た者は長寿になるという伝説も生まれた。」
南半球に住んでいる人は、1万年くらい長生きしそうである。
カノープスは赤緯-52度、ということは、90マイナス52の北緯38度以北では決して見られないことになる。
東京で一番高度が高い時に地平線上2度、これでは見る機会は非常に少ないであろう。
星図を見るとシリウスもカノープスも赤経約6h30mで、だいたい同じ時間に南中、ここは南半球だから北中となるのか?
面倒を避けるために、慣用語ではなく今調べた正式用語、「正中」する。
うちは大体南緯19度、シリウスの赤緯は-17度なので、正中するとシリウスは頭上真上に見える。
そこから少し南側に下がるとカノープスがみつかる。
恒星のスペクトル分類の項を見る。
太陽の属するG型の色は黄色、カノープスの属するF型は黄白色とある。
やはりカノープスは太陽より青白っぽい。
スペクトル型配列の覚え方である。
見た記憶が無いのだが、昔は試験に出なかったのだろう。
英語では、
Oh Be A Fine Girl, Kiss Me
シェイクスピアが4世紀前にこう言ったと言われたら信じてしまいそうだ。
一方日本語ではどうか。
「お婆、河豚噛む」(オ、バ、ア、フ、グ、カ、ム)という覚え方があるという。
比較しても仕方ないのだが、英語版と比べて品がない。
晴れたので庭に出て空を見上げた。
白いシリウスと同じように、やはりカノープスは白かった。
厳密に言えば、シリウスはA型、カノープスはF型だからシリウスよりは黄色っぽいはずだ。
これでまた1年長生きするぞ。
そのため星とか宇宙とかの話題が多い。
今日聞いていたら、「カノープスは赤い」というあるリスナーの方のメールが読まれて、そんなはずはない、と疑問に思った。
夜になれば実際に見ることができるから即座に疑問解決するのだが、あいにく午後から曇ってきた。
いつものようにWikipediaでカノープスを見る。
「カノープス(Canopus)は、りゅうこつ座α星(α Carinae)、りゅうこつ座(Carina)で最も明るい恒星で、シリウスに次いで全天で2番目に明るい恒星である。」
要約すれば以上のとおりだ。
トヨタ・カリーナという車がある。
ブラジルにはCarinaという女性名がある。
竜骨と言ったら船の部品ではないか。
Carinaさんとは、竜骨さんなのか。
家の電球は、2001年の電力不足の時から、ほとんどは電球ソケットにつける蛍光灯となっている。
電球型蛍光灯か、蛍光灯型電球かどちらが正式名かわからない。
一口に蛍光灯といっても、電球に書いてある色温度が異なっていると光の色が違うことくらいは経験で知っている。
そこでカノープスの温度だ。
表面温度7500Kとある。
太陽は6000度という昔からの記憶がある。
表面温度は5778Kとある。
カノープスは太陽より青っぽいはずだ。
さらに読んだら説明があった。
「高度の低さから赤みがかって見えることから、中国の伝説では寿老人の星、南極老人星とされ、この星を見た者は長寿になるという伝説も生まれた。」
南半球に住んでいる人は、1万年くらい長生きしそうである。
カノープスは赤緯-52度、ということは、90マイナス52の北緯38度以北では決して見られないことになる。
東京で一番高度が高い時に地平線上2度、これでは見る機会は非常に少ないであろう。
星図を見るとシリウスもカノープスも赤経約6h30mで、だいたい同じ時間に南中、ここは南半球だから北中となるのか?
面倒を避けるために、慣用語ではなく今調べた正式用語、「正中」する。
うちは大体南緯19度、シリウスの赤緯は-17度なので、正中するとシリウスは頭上真上に見える。
そこから少し南側に下がるとカノープスがみつかる。
恒星のスペクトル分類の項を見る。
太陽の属するG型の色は黄色、カノープスの属するF型は黄白色とある。
やはりカノープスは太陽より青白っぽい。
スペクトル型配列の覚え方である。
見た記憶が無いのだが、昔は試験に出なかったのだろう。
英語では、
Oh Be A Fine Girl, Kiss Me
シェイクスピアが4世紀前にこう言ったと言われたら信じてしまいそうだ。
一方日本語ではどうか。
「お婆、河豚噛む」(オ、バ、ア、フ、グ、カ、ム)という覚え方があるという。
比較しても仕方ないのだが、英語版と比べて品がない。
晴れたので庭に出て空を見上げた。
白いシリウスと同じように、やはりカノープスは白かった。
厳密に言えば、シリウスはA型、カノープスはF型だからシリウスよりは黄色っぽいはずだ。
これでまた1年長生きするぞ。
2015年2月6日
ブラジル通貨・十字軍
日本は十字軍の仲間入り? イスラム国のいう「十字軍」とは何か?
BOOKS&NEWS 矢来町ぐるり 2月3日(火)18時3分配信http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150203-00010003-shincho-int
今回のイスラム国の日本人人質の法外な身代金請求から惨殺に至る事件では、日本の安倍首相のアラブ圏人道援助の発表のタイミングややり方が悪かったとか批判はあるものの、起きてしまったことである。
いつも影のように目立たないようにしていれば変な奴に目をつけられることもなかったと言えようが、授業中分からない問題があって教師に当てられないように、前に座っている人の背に隠れるように体を低くし続けるわけにもいかないだろう。
いつかは当てられて、自分の考えを発表しなければならない時が来る。
もう泣き言を言っても始まらない。
ブラジルにいたらイスラム国の隠れメンバーから拉致されたり街頭無差別攻撃に遭うという極めて確率の低い危険より、銃を持った強盗に街路で襲われる危険や、運転中に対向車線の追い越し違反トラックと衝突する危険のほうがずっと大きい。
面倒な事にはなったが、いつも犯罪や交通事故に対して心がけている注意を忘れないように続けるしかない。
会社命令のためいやいやながら海外駐在している人にとっては、要らぬ災難が降ってきたと思えるかもしれない。
十字軍という言葉を聞くと、古い音楽ファンである私は、以前にジャズ・クルセイダーズ(The Jazz Crusaders)と名乗っていたザ・クルセイダーズ(The Crusaders)を思い出す。
「ジャズ十字軍兵士団」とは大層な名を名乗ると思ったが、ジャズ、フュージョン、ソウル、ポップ(Wikipedia英語ページ)にわたる分野で活躍した。
女性シンガー、ランディ・クロフォード(Randy Crawford)をサポートした1979年のストリート・ライフ(Street Life)はいつ聞いてもぞくぞくする名曲で忘れられない。
歌詞はタンゴの曲にありそうな悲哀、刹那感を帯びているが、演奏と歌は極めてクールで格好良い。
そういえばもっと昔フォーク・クルセダーズというのもあったなあ。
「帰って来たヨッパライ」のテープ早回しはビートルズなんかの影響だったのだろうか。
もう一つの十字軍はブラジルのものだ。
1986年のデノミネーションで、ブラジルの通貨はそれまでのクルゼイロからクルザードになった。
記録を見ると、1000クルゼイロ=1クルザード(Cr$1.000 = Cz$1,00 ポルトガル語数字表記に従う)の比率であった。
Cruzeiro(南十字星)からCruzadoとなったのだが、Cruzadoは形容詞で「交差した」、名詞で「十字軍兵士」という意味だ。
Google Tradutorにかけてみた。
Traduções de cruzado
adjective
crossed = cruzado
criss-cross = cruzado, com linhas cruzadas, rabugento
mongrel = híbrido, mestiço, cruzado, atravessado
noun
crusader = cruzado
最後の名詞形に、クルセイダー=クルザードと書いてある。
インフレと戦う十字軍兵士であったはずだが、残念ながらインフレには勝てずに、その通貨名ははるか昔に使われなくなった。
勇ましいキリスト教徒というとサン・ジョルジェ(po. São Jorge)、英語では Saint George である。
名前のとおり聖人である。
いろいろな国、地域、都市の守護聖人になっている。
イングランド、ポルトガル、ジョージア(国)、リトアニア、カタルーニャ、セルビア、モンテネグロ、エチオピア、ロンドン、バルセロナ、ジェノバ、モスクワ、ベイルートなどが、Wikipediaポルトガル語版のリストにのっている。
セイント・ジョージの赤い十字は連合王国の国旗の一部である。
兵士、兵器工、旅人、農民の守護聖人でもある。
新しいところではブラジル陸軍騎兵隊、フットボールチームのコリンチャンス(Sport Club Corinthians Paulista)の守護聖人となっている。
白馬にまたがり槍を持ち、竜退治をしている姿がよく知られている。
3世紀のローマ帝国軍人、殉教者であったサン・ジョルジェは十字軍とは何の関係もない。
プロフェタ・マオメ(po. profeta Maoné)つまりムハンマドは6-7世紀に現れた預言者である。
十字軍が編成されたのは11世紀から13世紀である。
この三者に接点はない。
しかしきっと勇ましいサン・ジョルジェのイメージや、赤い十字は十字軍の旗印に使われたことと思う。
引用記事によれば、十字軍は、2000年に当時のローマ法王ヨハネ・パウロ2世(po. João Paulo II)が謝罪したという、キリスト教の負の遺産というべきものである。
今から8世紀から10世紀前に十字軍は、ローマ法王の意を汲んで、おおむね平和に暮らしていたイスラム教勢力下の聖地に攻めこんで、十字軍国(en. Crusader states)を打ち立てようとしていた。
そして現在に至りイスラム国(en. Islamic State [of Iraq and the Levant])というものが勃発した。
十字軍や、異端審問のはびこる暗黒時代とも例えられるキリスト教中世の再現と言ったら、歴史の皮肉だろうか。
イスラム国が悲惨で狂気的であるのは、敵や異教徒の捕虜や人質の扱いもそうなのだが、同じ宗教基盤を持ち、普通なら信頼を寄せてくれる仲間になるはずのイスラムのスンニ派の平和な住民であっても、自分らの意に従わないものは容赦なく蹂躙する恐怖支配を根本としている点である。
少年がフットボールの試合を見たから銃殺とは尋常でない。
イスラム国のめざす7世紀のイスラム教創成期とは、そんな陰鬱な時代だったのだろうか。
調べたらクルセイダーズはオリジナルメンバー二人が相次いで2014年に死去した。
実質的活動停止状態と思われる。
ブラジル通貨クルザードはバンドのクルセイダーズよりずっと短命で、1989年に千分の一デノミネーション(Cz$1.000 = NCz$1,00)をしてクルザード・ノーボ(cruzado novo)となり、それも1990年の等価デノミネーション(NCz$1,00 = Cr$1,00)で以前の名前のクルゼイロにとって替わられ、以降この呼称は使われなくなった。
十字軍、一見勇ましく格好良いが、刺を持ち軋轢を生む宗教的偏狭なこの単語が忘れ去られる世界になってほしいものである。
2015年2月3日
節分=カーニバル説
冬と春を分ける節分である。
インターネットクラシックラジオ Ottavaを聞いていたら、プレゼンターのピアニスト本田聖嗣さんが、中南米を含む欧米の謝肉祭つまりカーニバル(Carnaval ポルトガル語読みではカルナヴァル)と、立春前の節分とは同じようなものでないかと、大胆な説を唱えていた。
単に受けを狙っているのではない。
本田さんはフランス生活が長いため、フランスや近隣国でカーニバルを過ごしていたであろうから、実際に節分と似た点を感じたのであろう。
でも、西洋のクラシック音楽と東洋の節分の接点を無理やり求めた結果かもしれない。
現在私たちが聞くクラシック音楽は、欧州のキリスト教社会で生まれたものであるから、東洋の作曲家の作品を除いたら当然「節分」の曲なんか無い。
豆をまく習慣とか、最近の節分の風潮である恵方巻きなんぞ、クラシック音楽の世界には見当たらない。
鬼火とか、豆も種であるので豆まきならぬ種まきの曲をカーニバル関連曲と共に紹介していた。
Mardi Gras(マルディ・グラ)フランス語で「油まみれの火曜日」という意味なんだそうだ。
ポルトガル語だったら terça-feira gorda、スペイン語だったら少し似ている martes gordo となるのだろうが、そのようには呼ばれず、マルディ・グラの日はブラジルの暦ではカーニバルの火曜日 terça-feira de carnaval のことである。
世界的に有名なマルディ・グラは、多分フランスのものではなく、アメリカ合衆国のルイジアナ州ニュー・オーリンズ(New Orleans - Louisiana)である。
まあフレンチ・クォーターとかがあってフランスの伝統の息づいた街であるから、別に不思議ではない。
米国に住んでいた友人から昔もらった絵葉書の写真のせいで、ニューオーリンズのマルディ・グラといったら、二階のバルコニーから陽気な女性たちがパンティーをずり下げてお尻ペンペンしている情景しか浮かばないので困る。
最近はマルディ・グラの画像を検索しても、そんな写真が見られないのは残念である。
お尻だったらブラジルでいくらでも見られるからいいか。
ブラジルのカーニバルというと、お尻露出ほぼ全開で、聖なる要素は見られないとはいえ、キリスト教移動祝日の一つであり、天体の月の運動に応じて毎年日付が変わる。
ニューオーリンズのマルディ・グラの下のリンク先ページは、10年先までのマルディ・グラ、つまりカーニバルの火曜日がすぐにわかり便利である。
http://www.mardigrasneworleans.com/when-is-mardi-gras.html
通常は2月に起きるが、10年間に2回、2019年と2022年は3月に入り込む遅い日付になる。
さて、表題であるカーニバル=節分説である。
立春前の節分は、一番寒い季節からこれから気温が上がってゆく春の訪れに、福は内鬼は外と、幸運と厄除けを願う。
北半球の春分の日の次の満月の次の日曜日、と定められる毎年の復活祭、これはキリストの復活と同時に春の始まりで収穫を願うめでたい祝日である。
復活祭に先立つ日曜日を除く40日、つまり四旬節は敬虔なキリスト教徒にとっては贖罪と内省の日々であるので、その前のカーニバルは(北半球では)春に先立つ節制にこれからはいるというけじめの日であるといえる。
その意味で節分とカーニバルに共通点を見出すことができそうである。
それを言うならブラジルでは、もちろん文字通り2カ月以上も休んでいるのではなく気持ちの問題ではあるが、12月のクリスマスから続いたなが~い休暇期から覚醒して活動期に入るという、夜明け的な意味の季節の分け目と考えても良い。
インターネットクラシックラジオ Ottavaを聞いていたら、プレゼンターのピアニスト本田聖嗣さんが、中南米を含む欧米の謝肉祭つまりカーニバル(Carnaval ポルトガル語読みではカルナヴァル)と、立春前の節分とは同じようなものでないかと、大胆な説を唱えていた。
単に受けを狙っているのではない。
本田さんはフランス生活が長いため、フランスや近隣国でカーニバルを過ごしていたであろうから、実際に節分と似た点を感じたのであろう。
でも、西洋のクラシック音楽と東洋の節分の接点を無理やり求めた結果かもしれない。
現在私たちが聞くクラシック音楽は、欧州のキリスト教社会で生まれたものであるから、東洋の作曲家の作品を除いたら当然「節分」の曲なんか無い。
豆をまく習慣とか、最近の節分の風潮である恵方巻きなんぞ、クラシック音楽の世界には見当たらない。
鬼火とか、豆も種であるので豆まきならぬ種まきの曲をカーニバル関連曲と共に紹介していた。
Mardi Gras(マルディ・グラ)フランス語で「油まみれの火曜日」という意味なんだそうだ。
ポルトガル語だったら terça-feira gorda、スペイン語だったら少し似ている martes gordo となるのだろうが、そのようには呼ばれず、マルディ・グラの日はブラジルの暦ではカーニバルの火曜日 terça-feira de carnaval のことである。
世界的に有名なマルディ・グラは、多分フランスのものではなく、アメリカ合衆国のルイジアナ州ニュー・オーリンズ(New Orleans - Louisiana)である。
まあフレンチ・クォーターとかがあってフランスの伝統の息づいた街であるから、別に不思議ではない。
米国に住んでいた友人から昔もらった絵葉書の写真のせいで、ニューオーリンズのマルディ・グラといったら、二階のバルコニーから陽気な女性たちがパンティーをずり下げてお尻ペンペンしている情景しか浮かばないので困る。
最近はマルディ・グラの画像を検索しても、そんな写真が見られないのは残念である。
お尻だったらブラジルでいくらでも見られるからいいか。
ブラジルのカーニバルというと、お尻露出ほぼ全開で、聖なる要素は見られないとはいえ、キリスト教移動祝日の一つであり、天体の月の運動に応じて毎年日付が変わる。
ニューオーリンズのマルディ・グラの下のリンク先ページは、10年先までのマルディ・グラ、つまりカーニバルの火曜日がすぐにわかり便利である。
http://www.mardigrasneworleans.com/when-is-mardi-gras.html
通常は2月に起きるが、10年間に2回、2019年と2022年は3月に入り込む遅い日付になる。
さて、表題であるカーニバル=節分説である。
立春前の節分は、一番寒い季節からこれから気温が上がってゆく春の訪れに、福は内鬼は外と、幸運と厄除けを願う。
北半球の春分の日の次の満月の次の日曜日、と定められる毎年の復活祭、これはキリストの復活と同時に春の始まりで収穫を願うめでたい祝日である。
復活祭に先立つ日曜日を除く40日、つまり四旬節は敬虔なキリスト教徒にとっては贖罪と内省の日々であるので、その前のカーニバルは(北半球では)春に先立つ節制にこれからはいるというけじめの日であるといえる。
その意味で節分とカーニバルに共通点を見出すことができそうである。
それを言うならブラジルでは、もちろん文字通り2カ月以上も休んでいるのではなく気持ちの問題ではあるが、12月のクリスマスから続いたなが~い休暇期から覚醒して活動期に入るという、夜明け的な意味の季節の分け目と考えても良い。
2015年1月29日
スタジアムは自撮り棒禁止
自撮り棒という物体であるが、英語でselfie stick、ポルトガル語ではselfieはselfieなので、pau de selfieとか呼ばれている。
10年前には存在しなかっただろう。
いや、最近読んだ記事では、デジカメが出始めた頃、ある日本のメーカーが発売したのだが、棒の先につけるには当時のカメラが重すぎたために普及しなかったと聞いた。
先取りすぎた製品だったのだ。
そうだったら自撮り棒は日本発祥ということになる。
ブラジル人はSNSが大好きである。
SNSなどしょっちゅう呼ばれて、どうでも良い写真を見させられて、いちいち褒めたり、いいね押したりするのはめんどくさくてやってられない、といううちの家族のような人はかなり少ないようである。
世界的に見るとかなり特異であるが、ブラジルではGoogleがやっていたOrkutというSNSが流行していた。
そのうちOrkutは廃れて、Googleは2014年9月にサービス停止した。
その頃からのSNSユーザーはFacebookに流れて、新しいユーザーも巻き込んで繁栄している。
ついでだが、ブラジルでLineユーザーはほとんど見られず、音声通話はできないがメッセージアプリWhatsAppがその位置を占めている。
近年のスマホの発達により、これまで家に情報機器の一切無かった家庭に、デスクトップやノートパソコンの段階をすっ飛ばしてスマホがインターネット初体験という人々が想像以上にいるようである。
使用に多少の「作法」が必要なパソコンとちがって、スマホだったらこれまでの携帯のノリで、スイッチを入れたらいきなり使える、という手軽さがある。
カメラも同様である。
日本の年配のカメラ小僧(古い!)だったら、昔は35ミリ銀塩フィルムとか、一眼レフとかを愛用していた連中が最近になりデジタル一眼とかコンデジとかを使うようになったのであるが、最近のスマホのカメラ機能の発達は著しく、余程のこだわりがなければ出かけるときはスマホだけ、という人も増えただろう。
ブラジルだったらカメラは高価な精密機械であったため、昔は手が出ず、生まれて初めて使うカメラがスマホだという人は多いと思う。
写真とSNSが結びつけばセルフィーである。
ブラジルの地方都市では見かけたことはないが、selfie stick、自撮り棒は最近のスマホの注目アクセサリーである。
これから急速に普及すると思われる。
日本のディスニーランドで自撮り棒が禁止された報道を見たが、人の密集する場所で子供も多いところであるから安全のために禁止は妥当だろう。
ブラジルのサッカー界は先手を打った。
スタジアムでライバルチームのサポーター同士の乱闘が日常的風景になる(眉を顰める良識人は極めて多いのではあるが)ブラジルである。
乱闘の武器になりそうなものをことごとく排除してきた歴史がある。
スタジアムで試合を見ながら飲むビールは最高という人は多いと思うが、瓶は危ないからと缶になった。
缶も危ないだろうとプラスチックコップになった。
酔って勢いがついて喧嘩するというので、スタジアムの酒類販売や持ち込みが禁止となった。
2014年のワールドカップでは、大スポンサーがビールメーカーというので、例外でビールが解禁されたのは新しい思い出だ。
振り回すと危ないというので旗竿が禁止となった。
最近の旗は竿についていなくて、観客席を覆う巨大旗が観客の手によって広げられたりまくられたりするのが主流である。
そうして危ないものをスタジアムから無くしてきたところに、自撮り棒などというものが現れた。
振り回すのに手ごろな長さの棒である。
スマホのところにおもりをつけるようなことを考えだす輩もいそうだ。
一昨日のニュースを見たら、これまでいくつかの州で禁止された自撮り棒が、全国的にスタジアム持ち込み禁止となったようである。
ひとつ気になることを言っていた。
飛行機の中では自撮り棒は禁止されていないようである。
人が狭い空間に密集する機内である。
後ろの列に陣取ってレジャー旅行だと浮かれる連中の騒ぎに辟易していたところ、頭上にスマホのついた自撮り棒がニューっと伸びてきたら旅が最悪になること間違いない。
こっちもそのうち禁止されそうである。
10年前には存在しなかっただろう。
いや、最近読んだ記事では、デジカメが出始めた頃、ある日本のメーカーが発売したのだが、棒の先につけるには当時のカメラが重すぎたために普及しなかったと聞いた。
先取りすぎた製品だったのだ。
そうだったら自撮り棒は日本発祥ということになる。
ブラジル人はSNSが大好きである。
SNSなどしょっちゅう呼ばれて、どうでも良い写真を見させられて、いちいち褒めたり、いいね押したりするのはめんどくさくてやってられない、といううちの家族のような人はかなり少ないようである。
世界的に見るとかなり特異であるが、ブラジルではGoogleがやっていたOrkutというSNSが流行していた。
そのうちOrkutは廃れて、Googleは2014年9月にサービス停止した。
その頃からのSNSユーザーはFacebookに流れて、新しいユーザーも巻き込んで繁栄している。
ついでだが、ブラジルでLineユーザーはほとんど見られず、音声通話はできないがメッセージアプリWhatsAppがその位置を占めている。
近年のスマホの発達により、これまで家に情報機器の一切無かった家庭に、デスクトップやノートパソコンの段階をすっ飛ばしてスマホがインターネット初体験という人々が想像以上にいるようである。
使用に多少の「作法」が必要なパソコンとちがって、スマホだったらこれまでの携帯のノリで、スイッチを入れたらいきなり使える、という手軽さがある。
カメラも同様である。
日本の年配のカメラ小僧(古い!)だったら、昔は35ミリ銀塩フィルムとか、一眼レフとかを愛用していた連中が最近になりデジタル一眼とかコンデジとかを使うようになったのであるが、最近のスマホのカメラ機能の発達は著しく、余程のこだわりがなければ出かけるときはスマホだけ、という人も増えただろう。
ブラジルだったらカメラは高価な精密機械であったため、昔は手が出ず、生まれて初めて使うカメラがスマホだという人は多いと思う。
写真とSNSが結びつけばセルフィーである。
ブラジルの地方都市では見かけたことはないが、selfie stick、自撮り棒は最近のスマホの注目アクセサリーである。
これから急速に普及すると思われる。
日本のディスニーランドで自撮り棒が禁止された報道を見たが、人の密集する場所で子供も多いところであるから安全のために禁止は妥当だろう。
ブラジルのサッカー界は先手を打った。
スタジアムでライバルチームのサポーター同士の乱闘が日常的風景になる(眉を顰める良識人は極めて多いのではあるが)ブラジルである。
乱闘の武器になりそうなものをことごとく排除してきた歴史がある。
スタジアムで試合を見ながら飲むビールは最高という人は多いと思うが、瓶は危ないからと缶になった。
缶も危ないだろうとプラスチックコップになった。
酔って勢いがついて喧嘩するというので、スタジアムの酒類販売や持ち込みが禁止となった。
2014年のワールドカップでは、大スポンサーがビールメーカーというので、例外でビールが解禁されたのは新しい思い出だ。
振り回すと危ないというので旗竿が禁止となった。
最近の旗は竿についていなくて、観客席を覆う巨大旗が観客の手によって広げられたりまくられたりするのが主流である。
そうして危ないものをスタジアムから無くしてきたところに、自撮り棒などというものが現れた。
振り回すのに手ごろな長さの棒である。
スマホのところにおもりをつけるようなことを考えだす輩もいそうだ。
一昨日のニュースを見たら、これまでいくつかの州で禁止された自撮り棒が、全国的にスタジアム持ち込み禁止となったようである。
ひとつ気になることを言っていた。
飛行機の中では自撮り棒は禁止されていないようである。
人が狭い空間に密集する機内である。
後ろの列に陣取ってレジャー旅行だと浮かれる連中の騒ぎに辟易していたところ、頭上にスマホのついた自撮り棒がニューっと伸びてきたら旅が最悪になること間違いない。
こっちもそのうち禁止されそうである。
2015年1月28日
サンパウロは週5日断水の恐れ
ブラジル国外ではあまり報道されてはいないが、BBCに記事が出た。
Brazil's most populous region facing worst drought in 80 years
http://www.bbc.com/news/world-latin-america-30962813
ブラジル環境相によると、国内3つの人口集中州は1930年来最悪の干ばつに見舞われている。
3つの州とは、Sao Paulo, Rio de Janeiro と Minas Gerais である。
単に蛇口から水が出ないだけではない。
家庭用水を優先する結果、最初に取水制限が課せられる工業・農業は、低迷する経済の足を引っ張る。
そのため電力が余るのでなかったら、水不足のため水力発電に回せる水量が減るから、電力料金は上昇して、配電制限のおそれも出てくる、泣きっ面に蜂状態になる。
サン・パウロ大都市圏最大の水源カンタレイラ(Cantareira)水系-8百万人に水を供給-の貯水量は、雨季(だいたい10月から4月)の最中というのに、たった5.2%しかない。
引用したBBC記事がさらに引用したグロボ Globo のG1サイトによると、直近1ヶ月の雨量は平年の33.5%に過ぎないという。
サンパウロ州政府は、水使用量の多い使用者へ超過料金、水を節約した使用者へ割引料金、工業・農業分野の河川からの取水制限などの対策をとってきた。
BBC記事によると専門家は、政治に根ざす政府当局の無計画が原因と批判している。
昨年10月の大統領と州知事及び連邦・州議員選挙のため、有権者の口に苦い配水制限のような不評だが先見のある政策を避けてきたツケが出ているのだ。
確かにあの頃は、ブラジル人得意の楽観からか、年末になって雨季が来れば大雨が降って問題解決と、根拠なく皆が思っていたようである。
ミナス・ジェライス州の州都ベロ・オリゾンテ大都市圏では、超過料金の可能性が発表されている。
また連邦政府に水系間連絡水路の緊急工事を訴えている。
州知事は30%の節水を州民に呼びかけ、それで不足するならrodízio(輪番)、さらにはracionamento(配給)が実施されるだろうと警告する。
リオ・デ・ジャネイロ大都市圏では現在のところ料金体系を変更する発表はない。
他の水系から引水する大工事の必要も訴えていない。
現在の段階で計画断水はささやかれていないものの、今のような天気が続き、3月までまとまった降水量がない場合は、その方策を取らざるを得ないと、市民に水節約を呼びかける。
昨年からの水不足本家本元の、サンパウロ大都市圏はどうか。
昨日のニュースではサンパウロ州水道局長(役職名はおおまか)が、現在のような雨不足が続いた場合、5日断水2日通水の極めて厳しい水道供給制限がしかれる見込があると発言した。
市民がアイデアを披露するマスコミの節水キャンペーンは賑やかであるが、前代未聞の五干二水の水道配給が実施されたらみんな笑っていられるだろうか?
ファベーラ(スラム街)は、特にリオデジャネイロのような平地が少ない場所で明らかであるが、斜面にへばりつき上へ伸びていく。
そのようなところでは水道の水圧が低そうである。
給水再開後1日かかってようやく水が戻ってきたと思ったらまた5日断水となると、住民は怒り出しそうだ。
丘の上の給水塔がファベーラと接しているようなところでは、そのようなところが実際にあるかどうかは知らないが、荒っぽい住民が勝手に水道管を改変してしまうような、盗電ならぬ盗水が起きるのではないか。
水道管を短絡して盗んだ水をタンクローリー車に積んで、水の届かない地域に出かけて行き法外な値段で水を不法販売するような輩も現れそうだ。
場所が場所だけについでに薬物がセットになったりして。
今から心配している。
ブラジル人口集中地域80年来最悪の干ばつ
24 January 2015 Last updated at 15:08 GMTBrazil's most populous region facing worst drought in 80 years
http://www.bbc.com/news/world-latin-america-30962813
ブラジル環境相によると、国内3つの人口集中州は1930年来最悪の干ばつに見舞われている。
3つの州とは、Sao Paulo, Rio de Janeiro と Minas Gerais である。
単に蛇口から水が出ないだけではない。
家庭用水を優先する結果、最初に取水制限が課せられる工業・農業は、低迷する経済の足を引っ張る。
そのため電力が余るのでなかったら、水不足のため水力発電に回せる水量が減るから、電力料金は上昇して、配電制限のおそれも出てくる、泣きっ面に蜂状態になる。
サン・パウロ大都市圏最大の水源カンタレイラ(Cantareira)水系-8百万人に水を供給-の貯水量は、雨季(だいたい10月から4月)の最中というのに、たった5.2%しかない。
引用したBBC記事がさらに引用したグロボ Globo のG1サイトによると、直近1ヶ月の雨量は平年の33.5%に過ぎないという。
サンパウロ州政府は、水使用量の多い使用者へ超過料金、水を節約した使用者へ割引料金、工業・農業分野の河川からの取水制限などの対策をとってきた。
BBC記事によると専門家は、政治に根ざす政府当局の無計画が原因と批判している。
昨年10月の大統領と州知事及び連邦・州議員選挙のため、有権者の口に苦い配水制限のような不評だが先見のある政策を避けてきたツケが出ているのだ。
確かにあの頃は、ブラジル人得意の楽観からか、年末になって雨季が来れば大雨が降って問題解決と、根拠なく皆が思っていたようである。
ミナス・ジェライス州の州都ベロ・オリゾンテ大都市圏では、超過料金の可能性が発表されている。
また連邦政府に水系間連絡水路の緊急工事を訴えている。
州知事は30%の節水を州民に呼びかけ、それで不足するならrodízio(輪番)、さらにはracionamento(配給)が実施されるだろうと警告する。
リオ・デ・ジャネイロ大都市圏では現在のところ料金体系を変更する発表はない。
他の水系から引水する大工事の必要も訴えていない。
現在の段階で計画断水はささやかれていないものの、今のような天気が続き、3月までまとまった降水量がない場合は、その方策を取らざるを得ないと、市民に水節約を呼びかける。
昨年からの水不足本家本元の、サンパウロ大都市圏はどうか。
昨日のニュースではサンパウロ州水道局長(役職名はおおまか)が、現在のような雨不足が続いた場合、5日断水2日通水の極めて厳しい水道供給制限がしかれる見込があると発言した。
市民がアイデアを披露するマスコミの節水キャンペーンは賑やかであるが、前代未聞の五干二水の水道配給が実施されたらみんな笑っていられるだろうか?
ファベーラ(スラム街)は、特にリオデジャネイロのような平地が少ない場所で明らかであるが、斜面にへばりつき上へ伸びていく。
そのようなところでは水道の水圧が低そうである。
給水再開後1日かかってようやく水が戻ってきたと思ったらまた5日断水となると、住民は怒り出しそうだ。
丘の上の給水塔がファベーラと接しているようなところでは、そのようなところが実際にあるかどうかは知らないが、荒っぽい住民が勝手に水道管を改変してしまうような、盗電ならぬ盗水が起きるのではないか。
水道管を短絡して盗んだ水をタンクローリー車に積んで、水の届かない地域に出かけて行き法外な値段で水を不法販売するような輩も現れそうだ。
場所が場所だけについでに薬物がセットになったりして。
今から心配している。
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