サンパウロ市周辺の携帯電話番号が一桁増える。
市外局番(DDD)11の地域が対象で、この7月29日から変更される。
今までの8桁番号の先頭に9が添加される。
この変更は州都サンパウロ市を含むサンパウロ州の64市で行われる。
どこからかけるか(発信地)に関係なく、通話先携帯がこの64市(市外局番11)である場合には9を入れなければならない。
8桁の携帯電話の番号の先頭に9をつけることにより、これまで固定電話に割り当てられていた先頭数字2, 3, 4, 及び5の一部が92, 93, 94, 95となって、携帯のために確保される、と考えてよいのだろう。
この変更によって、市外局番11地域で、5xxx-xxxxという番号が固定電話であるか携帯電話であるか迷う心配はなくなる。
固定電話の番号に関して変更は予定されていないから、これまで通り2xxx-xxxx, 3xxx-xxxx, 4xxx-xxxx, 5xxx-xxxxが固定電話と考えてよい。
市外局番11地域では、8桁なら固定電話、9桁なら携帯電話と判断してよくなる。
市外局番11地域外から、11地域の携帯へ電話するときに、いくつ数字を打たなければならないのか。
これまでの全国共通である0+キャリア識別2桁+市外局番2桁+局番4桁+番号4桁が、市外局番11地域の携帯へかけるときのみ、0+キャリア識別2桁+11+9+局番4桁+番号4桁となるわけだ。
0-xx-11-9xxxx-xxxx と、全部で14桁打ち込まなければならない。
外国からであると、00-(キャリア識別2桁?)-55-11-9xxxx-xxxxと、全部で17桁になる。
電話番号の表記がどうなるのかはわからない。
これまでだったら、普通(11)9876-5432だったのが、(11)99876-5432となるのか、(11)9-9876-5432となるのか、意表をついて3桁区切りになって(11)998-765-432となるのか不明だ。
さらに、電話番号を口述するとき、数字を一つづつ読む方法のほかに、2桁ずつ区切る言い方があるのだが、これがどうなるのだろうか。
noventa e oito (98), setenta e seis (76), cinquenta e quatro (54), trinta e dois (32) ときれいに区切れていたのが、9が一つ入ることによってどう区切るのかは、実際にこの9桁番号が使われるようになってからわかるだろう。
表記にお構いなく3桁区切りになって、novecentos e noventa e oito (998), setecentos e sessenta e cinco (765), quatrocentos e trinta e dois (432)と呼ばれる可能性もありそうだ。
当分は、今までのように8桁しか入れなくても相手につながる推移期間が設けられる。
その場合は、録音で「次回からは9を入れてください」とのメッセージが流れるそうだ。
国立テレコミュニケーションズ庁(ANATEL)によれば、この措置は増大し続けるサンパウロ圏の回線を収容するために必要なものである。
ブラジルは今日2億5500万以上の携帯電話回線がある。
人口1億9500万を超えているのは、当然ひとりで複数の番号を持つ人がいるからだ。
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