TIMは最多の19州で、Oiは5州で、Claroは人口最大のサンパウロ州を含む3州で新規顧客受付ができなくなる。
この決定は、ANATELによると、携帯電話会社のサービスに対する消費者の苦情があまりにも多いことが理由となっている。
苦情の内容は、料金不当請求、突然切れるなどの通話品質、顧客アフターサービス窓口がつながりにくく、しかも不親切で問題解決の役に立たない、などである。
地図を見ると、ひとつの州で販売禁止を食らうのはひとつの携帯電話会社に限られていることから、各州で一番苦情件数が多かった携帯電話会社が、その州での新規顧客への販売ができなくなっているようなのだ。
日本だったらNTTに当たるような、つまり前身は国営であった歴史を持つ会社であるVivoは、販売禁止を命じられた州が一つもないという名誉を得た。
ここでAnatelが2012年5月17日に発表した2012年4月のデータをみよう。
ブラジル携帯電話キャリア一覧とシェアだ。
Vivoは国内携帯電話回線数で占有率第1位、TIMは第2位、Claro第3位、Oiは第4位に位置する。
電話会社 | シェア | 前月比 | |
---|---|---|---|
1 | Vivo | 29.75% | -0.06pt |
2 | TIM | 26.89% | +0.09pt |
3 | Claro | 24.48% | -0.08pt |
4 | Oi | 18.57% | +0.04pt |
5 | CTBC | 0.28% | |
6 | Sercomtel | 0.03% |
制裁解除のためには、各携帯電話会社がサービス品質改善プランを作成して、それがANATELに承認されることが必要だ。
消費者はおおむねANATELの制裁を支持しているが、この効果については疑問を持っているようだ。
「少しは改善されるだろうが、制裁が終わって時間がたてば元に戻ってしまいそうだ。」
「携帯電話会社は売るまでは親切だが、売ってしまったあとは手のひらを返す。」
今週になって、各社は年間数十億レアル規模の設備投資をアピールして、制裁解除に向け躍起になっている。
先のAnatelのデータでは、2012年4月ひと月で220万回線が新規契約となったというので、新規顧客への販売禁止の影響はかなり重大と思われる。
報道では、約2週間ほど新規販売禁止状態が続くとみられている。
(Atualizado: 23/07/2012 03:06 | Por estadao.com.br
http://estadao.br.msn.com/economia/proibi%C3%A7%C3%A3o-de-venda-de-chips-come%C3%A7a-a-valer-hojeその他を参考した)
[2012年8月23日追加]
家にあるTIM携帯に、2012年8月3日付けで、TIMから販売再開のメッセージが届いていた。
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