キリスト教行事の中には、毎年、天体の月の動きに応じて移動するものがある。
年の後半にある、だれでも知っているクリスマスは12月25日、ブラジルでは死者の日(Finados)と呼ばれる万霊節は11月2日-これは日本ではハロウィンの2日後と言ったほうが通りが良いかもしれない-と決まっているが、年の前半にある宗教祝日は移動するものが多い。
2013年の移動宗教祝日を下に一覧表にしてみた。
復活祭の日、2013年ならば3月31日日曜日が、すべての移動祝日の基準になっていると言ってよい。
2013年の3月分点、つまり北半球の春分の日は3月20日、その次の満月の日は3月27日だ。
ブラジルで任意休日(ponto facultativo)になっている日と、特に休日になっていない日がある。
任意休日というのは、職種組合や職場によって、休日とするか勤労日とするか異なるのだが、大部分の勤め人にとっては、普通の休日と変わらない。
行事 | 日の決まり方 | 2013年 | 休日種類 |
---|---|---|---|
カーニバルCarnaval | 週末から灰の水曜日前日4日間 | 2月11-12日月火曜日 | PF |
灰の水曜日Quarta-feira de Cinzas | 復活祭46日前の水曜日 | 2月13日水曜日 | 14時までPF |
四旬節Quaresma | 灰の水曜日から復活祭前日 | ||
枝の主日Domingo de Ramos | 復活祭7日前の日曜日 | 3月24日日曜日 | |
聖週間Semana Santa | 枝の主日から復活祭前日 | ||
キリスト受難日Paixão de Cristo | 復活祭の2日前の金曜日 | 3月29日金曜日 | PF |
復活祭Páscoa | 北半球春分の次の満月の次の日曜日 | 3月31日日曜日 | |
ペンテコステPentecostes | 復活祭の49日後の日曜日 | 5月19日日曜日 | |
キリスト聖体の日Corpus Christi | 復活祭の60日後の木曜日 | 5月30日木曜日 | PF |
2013年12月14日追加
ポルトガル語でクアレズマ quaresma と呼ぶ四旬節は、ポルトガル語の序数、「第40の」クアドラジェジマ quadragésima (形容詞の女性活用形)、元のラテン語ではアクセントがないだけのquadragesimaが語源になっているという。ということは四旬節は40日でなければならない。
日本語でもその意味である。
日数計数については、wikipediaのLentにカレンダーを使って説明してあるのがわかりやすい。
四旬節の期間について、このブログに1年半にわたり、誤った情報をのせていたことがわかった。
上の表は正しくなっている。
ここで訂正しておわびいたします。
40という数字は聖書をみると特に意義のある数字である。
イエスが荒野で断食してサタンの誘惑と戦ったのが40日間であった。
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