2012年12月17日

世界破滅の日は影ひとつ無い日

夏至、というと北半球に住む人はびっくりするから、12月至点、といっておこう。
6月・12月、いずれにしろ至点(solstício)は、太陽が天球の赤道から最も離れる極大点だ。
それがあと数日後に近づいた。

12月至点には、太陽は最も南側の軌道をとる。
南回帰線だ。
ポルトガル語では、Trópico de Capricórnioという。
「やぎ座の回帰線」、現代では「磨羯宮の回帰線」と訳されるそうだ。
南回帰線上に住んでいる人には、この日に太陽が真上から射す。

南回帰線と北回帰線に挟まれた地帯、つまり熱帯では、太陽が天頂(同じゼニチでもブラジルポルトガル語でzênite、ポルトガルのポルトガル語でzéniteと書くそうだ、難しいものだ)を通る瞬間が年に2回あるはずである。
というので、わが家南緯19度で太陽が天頂を通る2012年11月16日にその写真を撮ろうとしたのだ。
洗濯物を干す針金からぶら下げたほうきの柄の影がどうなるか、結果は次のとおりだった。


全装置


影拡大

南回帰線であるが、サンパウロ市の北部を通る。
正確に調べたら、グアルーリョス(Guarulhos)市に立地するサンパウロ国際空港の敷地内、滑走路のすぐ南側を通っている。

ブラジリア夏時間(UTC-2) 2012年12月21日、この日は一部の人々には世界の終末と恐れられているようだが、南半球の大多数の人にとっては、毎年クリスマス前に来る夏至の日である。
9時12分が太陽の至点通過であるが、サンパウロにいる人は、昼になったら注意してみよう。
www.timeanddate.comによると、12月19日(南中13:04)から23日(南中13:06)まで、太陽の子午線通過最高高度は89.9度となっている。
日なたに出ると、自分の影が全く見えないはずである。


ここを南回帰線が通る

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