サイトg1.globo.comの見出しは、
Brasil cai no 'Grupo da Morte', com Itália e México
「ブラジルはイタリア、メキシコと一緒の死のグループに入る」
http://globoesporte.globo.com/futebol/copa-das-confederacoes/noticia/2012/12/brasil-enfrentara-italia-na-ultima-rodada-em-salvador.html
とある。
日本の名はここにはない。
記事の中で10月の親善試合4-0が触れられている。
これについての論評はフットボールファンにまかせておこう。
コンフェデレーションズカップ2013ブラジル大会抽選会で何が起こったのか。
予告通り2012年12月1日、サンパウロ・アニェンビ展覧会場(Centro de Exposições do Anhembi)で、コンフェデレーションズカップグループ抽選会が行われたのだが、まれに見るゴタゴタを全世界に中継してしまった。
何がどう起こったのかビデオを見てみた。
既に報道されているように、
1. 同じフェデレーションの(つまり同じ大陸の)国は同グループに入らない
2. 開催国とワールドカップチャンピオンは同グループに入らない
3. 開催国ブラジルはA1
という規則から、
A ブラジル、イタリア
B スペイン、ウルグアイ
は確定しているのだが、イタリアがA2, A3, A4の中から、ウルグアイがB2, B3, B4の中からどれになるのかは抽選で決まるようになっていた。
ポット1とポット2から国名のボールをひくのはモデル Adriana Lima、ポットAとポットBからグループポジションのボールをひくのはシェフ Alex Atala、いずれもブラジルの魅力、美女とガストロノミーということで選ばれたのだろう。
最初はブラジルで、黄色のボール2つが、次にスペインを表す、赤色の2つのボールがひかれて、それぞれ既定のA1, B1に収まった。
次にアドリアナがポット1からひいた白いボールはウルグアイ、司会のFIFA事務局長Jérôme Valckeは「ウルグアイはスペインのいるBグループ」と言っていたのに、アレックスはポットAからボールを引いて渡してしまった。
ジェロームはウルグアイのポジションをボールに書いてあったA3と宣言したが、表示ボードにはB3と出た。
次はポット1最後のイタリアの白ボールだが、アレックスはポットBのボールを渡そうとしたが、注意されてAのボールを渡した。
あとでビデオをよく見ると、ジェロームは困惑し、アレックスは首を傾げていたようだ。
ここでジェロームは「間違いがありました」と言った。
イタリアはA4になった。
ポット2に移った。
最初はメキシコ、グループはAで、ジェロームはすでにウルグアイのときに間違ってひかれたA3のボールが手にあったので、それをあててA3となった。
これが2つ目の論点だ。
ウルグアイの抽選で間違いが起きたときに、A3のボールをポットAに戻すか、すぐに「最初にポット2からひかれる国にA3を当てる」と宣言するか、はっきりしておくべきだった。
2番目はタヒチ、グループはBで、BのボールがひかれてB3となった。
表示ボードにはB3にはウルグアイの名前が入っている。
ここでジェロームは「大きなミスをした」と言っている。
報道によるとフランス語でFIFA会長に謝ったという。
3番目は日本、グループはAで、AのボールがひかれてA2となった。
ポット2の最後4番目は、2013年2月に決定予定のアフリカチャンピオンで、Bグループに入り、B4となった。
ジェロームは「最初のパートに戻って、ウルグアイの確認」と言って、最後の余ったボールをひかせて、B2と宣言した。
この時点で、タヒチのポジションのB3が正式に確認された。
報道によれば、抽選会のリハーサルのときは、ブラジル、スペインに続いて3番目にイタリアボールがひかれたので、アレックスはポットAから3番目のボールをひいたらしい。
ポット1の最後はウルグアイだったので、4番目はポットBからひいて、結果的にリハーサルのポット1段階ではABABの順でボールをひくことになった。
多分このために、シェフのアレックス氏は、順番はABABとなるのだろうと思い込んでしまったのではなかろうか。
ポット2の段階では、ボールをひく順番はABABとなっているので、そう思い込んでしまってもしかたがないかもしれない。
本番ではブラジル、スペイン、ウルグアイ、イタリアの順だったから、グループポットは、ABBAの順になってしまい、アレックスは混乱したのだろう。
テレビ中継解説やインターネット記事などでは、腕の確かな名シェフの腕も間違いを起こしたとかからかっている。
この混乱も、今となっては訂正されて正式決定したからどうでもよいのだが、コンフェデレーションズカップはワールドカップの1年前の前哨戦であると同時に、大会運営サイドでもチェックをすることができる絶好の機会となっている。
ブラジルは後進国とか、運営がgdgdで心配だとか2chなんかではからかわれているようだが、この事故を十分に反省して、ワールドカップ本番の抽選会がうまく行けば良しとしようではないか。
チケット発売は次の月曜日、12月3日からとなっている。
Venda geral de ingressos para Copa das Confederações começa na próxima segunda
http://www.ebc.com.br/noticias/esporte/2012/12/venda-geral-de-ingressos-para-copa-das-confederacoes-comeca-na-proxima
2012年12月3日から2013年1月15日までオンラインで受け付けたチケット購入注文は、具体的に何をするのかわからないが、電子抽選(sorteio eletrônico)を行うことになっている。
2013年2月15日から4月7日までのチケット購入注文は、残りチケットに関して先着順に対応するという。
この期間後にも、6月15日から30日まで直近(当日?)の販売がある。
直近販売はFIFAページだけでなく、Belo Horizonte, Brasília, Fortaleza, Recife, Rio de Janeiro と Salvadorの会場の公式販売所で先着順に行われる。
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