2016年10月29日

ブラジルの運転免許証更新

ブラジルの運転免許証の有効期限は、最後に受けた適性検査の期限となる。
通常は5年である。

今回更新をしたので手続きを書いておこう。
ちなみに料金などはミナス・ジェライス州のものであるから、州によって多少の上下はあるかもしれない。
ほかの州では手続き自体が異なっていることもありうるので、別の州に住む人は調べてもらいたい。

適性検査の前

運転免許証期限の1ヶ月前に、ミナス・ジェライス州交通局(デトラン DEpartamento de TRÂNsito de Minas Gerais - DETRAN/MG)は更新予告通知状を発送する。
この予告通知状にはデトランのサイトで行う手続き方法が説明されている。

デトランのサイトにアクセスして、予告通知状に書かれた方法で手続きを進める。
適性検査場所であるが、都市の選択はできるが、少なくとも当市では市内のどの検査場かの選択まではできない。
日本の運転免許試験場と違って、適性検査場は街角のクリニックといった規模であるので、多少大きな都市には複数ある。
適性検査時刻の予約を行う。
今回は前回より近くの検査場で、翌営業日は無理だったが2日後の営業日に予約できた。

入力を終えると、適性検査日時場所の指定が入った州税納付書がダウンロードできるのでセーブ・プリントする。
家のプリンターが故障していたので、ファイルをフラッシュメモリに入れてコピー屋へ持って行きプリントした。

州税納付書を取引銀行のATMへ持って行き、免許証発行手数料(2016年10月現在R$72.26)を納付する。

適性検査指定期日の前に指定検査場へ電話して、検査手数料と支払い方法について問い合わせる。
2016年10月現在R$109.11となっていた。
支払いはクレジット/デビットカードや小切手では不可で、当日の受付で現金のみと言われる。
融通がきかない。

適性検査当日

指定した日時場所へATMの払込証明を添付した州税納付書と現金、忘れていけないのは現行免許証のコピーを持って行き、適性検査を受ける。
現行免許証のコピーについては更新予告通知状にも州税納付書にも、持って行けと一言も書いてない。
しかし適性検査場に行ったらコピーを持っているか聞かれ、持ってないと言ったらコピー代もらうよと大学前のコピー屋の4倍もする40センターボを取られた。
というか、検査手数料R$109.11のお釣りを適当にごまかすというか丸めるために109レアル50センターボとしているのだろうと想像はついたが、40センターボで喧嘩して更新できなかったりしたら丸損なのでおとなしく支払う。

問診票を渡されるので、みんなこれは嘘つくだろうなと思いながら、既往症とか、薬物をやっているとか、酒を飲むとかの質問に答えていく。

記入して真実であることを宣言すると署名した問診票を渡すと、検査の順番を待つ。
時刻指定してあるので程なく呼ばれる。

機械をのぞいて行う視力検査は片目ずつ、一行4文字が上下2行に並んだのを読む。
下の行の文字は上の行より大きな字である。
読めないというとより大きな字の画面が出てくるのだが、4つの中のどの段階の字を読むことができたら合格なのかは不明であった。

次いで信号の色が順番に出てくるので色を答える。
日本で信号の色といえば赤青黄色であるが、出てきた順に緑、橙、赤と答えた。
どうして言いやすい黄色(amarela)と言わないで発音の難しい橙色(laranjada)と答えたのかよくわからない。

視力はこれで終わりで、握力強化器具のような二本のバーを片手で握るテストがある。
何キロ必要かは分からないが、きゃしゃな女性でも握れるくらいのものであるはずだ。
最後に血圧を測定して適正検査はお終いである。

別室に通され、カメラ、スタイラスと感圧パネルの付いたパソコンの前に座って、運転免許証にプリントされる顔写真を取られて、スタイラスでパネルにサインをする。
これから5年間運転免許証にかっこよく写りたいのだったら、マシな服を着て行き写す前に髪を整えなければならない。
もっとも首から下はほとんど写真に入らないが。

適性検査の後

5から10営業日後に、デトランサイトで書き込んだ住所宛に郵便で配達されると説明された。
その言葉通りに翌週書留で新免許証が届いた。

5年前には写真持参であったが、今回は写真撮影は実地で行われた。
5年後の手続きも同様であろうか、誰も知らない。
今回2016年、支払った手数料の合計はR$181.37(+コピー代1枚分)であった。

普通の人、つまりブラジルの運転免許のカテゴリーA(二輪)とB(普通)の免許証更新には関係ないが、職業運転手にはもう一つ厄介な検査がある。
職業運転手とは運転免許のカテゴリーC(大型貨物)、D(大型乗用)、E(牽引)である。
腕の体毛をカミソリで少量剃られて、薬物が残留しているかの検査が行われる。
1センチ長の体毛や毛髪で1ヶ月間の薬物使用歴がわかるとされる。
この検査が高額で、350~550レアルするらしい(パラナ州2016年3月の記事から)。

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