2018年6月11日

ブラジルの不審電話

次のリンクは日本のものである。
自動音声で「65歳以上ですか」 個人情報聞く不審電話
6/9(土) 16:04配信

ブラジルの電話にも自動音声の通話がかかってくる。
その時は面倒だし、自動音声なら重要性もないだろうし、どうせセールスだろうからすぐに切る。
受話器を取ると対応する間もなく1、2秒で切れてしまう通話もたくさんかかってくる。
インターネットで検索するとそのような瞬切りを受ける人は多く、そのような番号リストもある。
ほとんどテレフォンセールスの会社のようである。
通話が切れる理由は不明だ。

セールスと寄付のお願い以外の、これまであった不審な電話を書いてみる。

だいぶ前の昼飯時のこと、市外局番11サンパウロから「俺だよ俺、サンパウロのいとこだよ」と男の声で固定電話にかかってきた。
そして金が無いとかなんとか言っていた。
サンパウロにいとこはいない。
発信元と日時の記録はない。
記憶にあるだけである。

別の通話である。
去年の8月のある日の日記に「詐欺の可能性の通話」と記してある。
隣の州の州都の携帯電話から固定電話にかかってきた。
「父さん助けて、助けて」と女性の声だった。
私達に娘はいない。

詐欺電話やらセールス電話やら面倒だから、発信番号を見て未知の番号からかかってきたときは、すぐに切れることも多いし、受話器を取っても自分から声を出して話し出さないようにしている。
そうすれば電話の向こう側の詐欺脅迫者が、「お父さん助けて」と切り出すか、「お母さん助けて」と言い出すか判断できないだろうから。

もっともこの最初から沈黙対応作戦はブラジルだから通用するのかもしれない。
日本だったらベルは待たせるな、受話器をとったらすぐ名乗れと教わってきたからだ。
ブラジルでは向こうから掛けてきた電話に出るとすぐ「どなたですか」と聞かれることが多いのだが、これに対して日本からブラジルに来たばかりの人は「てめえが掛けてきたのになぜ名を聞く」と怒り出す人がいる。
どのくらいの昔の時代のことかはわからないが、ブラジルの電話は交換の間違いや混信が非常に多かったから、話したい本人につながっているか前もって確かめるために自分が電話をかけたとき、通話先で電話をとった人の名前を尋ねるのだ、と聞いたことがある。

最近はかかってこなくなっているが、受話器を取っても無言の電話がある。
いたずら電話か電話の故障かはわからない。
そのような相手にはこちらも無言で答えるのだが、沈黙では申し訳ないので、優しく音楽を聞かせてあげるようにしている。
音楽はその時聞いていたものだからこれとは決まっておらず、テレビ音声を聞かせることもある。
しばらくすると音楽に飽きるか満足して電話は切れている。

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