2018年6月28日

テレビごとネイマールを倒すな!

SNSでこんなのが回ってきた。

Recadinho para todos
Durante o jogo evitem esbarrar na TV pra não derrubar o Neymar
皆様にお知らせ
試合中はネイマールが倒れるから、テレビにぶつからないよう気をつけろ

ネイマールがコロコロ倒れるのはブラジルでも有名である。

ブラジルのワールドカップ中継局グロボGloboの看板スポーツアナウンサーであるGalvão Buenoの言動で、ネイマールが気分を害したという。
Neymar se irrita com críticas, e Globo nega distinção entre jogadores
Folhapress 2018.6.25

一節だけ引用する:
Ao longo da partida, Galvão criticou o que viu como um "gesto artístico" de Neymar durante pênalti que foi marcado pelo árbitro, mas acabou anulado com ajuda do vídeo.
試合の途中で、審判が宣言したペナルティーがビデオ判定で取り消された場面で、ガルボンは見たことを、ネイマールの「芸術的なジェスチャー」と批判した。

これを書いているのは2018年6月28日、日本はポーランドに負けながらも、ノックアウトフェーズへ進出した。
同時間のHグループ別試合でコロンビアがセネガルに先行してから、日本は失点とイエローカードをくらわないように自陣に籠もってボール回しを始めた。
昼の試合後のニュースのコメンテーターは、「どのチームもそうするだろう」と同情したものの、夜のニュースのガルボン・ブエノは容赦しなかった。
「間違いではないが、柔道だったらどうだろうか。消極性のためポイントを取られるではないか」

一応ワールドカップの史上初の「規律によってノックアウトフェーズに進んだ」ニュース価値は認めていた。
勝ち点-得失点差-総得点-直接対決が同一で、5番目の基準イエローカード数が日本とセネガルの明暗を分けた。

一方でGグループのイングランドとベルギーの試合は、結果如何に関わらず両者はグループフェーズを勝ち抜けることが試合前から決定しているのだが、ガルボンによると勝者の1位抜けは歴代チャンピオンが4か国いる難しい山へ、敗者の2位抜けはチャンピオンが2カ国の易しい山になるけれど、イングランドとベルギーはわざと2位になろうと手を抜かなかったと、日本の戦い具合と対比して称賛した。

日本でもブラジルでも、日本チームは次の試合にかかる期待値のハードルがすごく高くなった。

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