「今日終わるブラジルの夏時間」というのを書いてから、引っかかっていたことがすっきりしたのでここに書いておこう。
Windowsパソコンにおけるタイムゾーンの設定を調べたときに、ブラジリアはGMT-03:00となっていたので、記事にはそのまま写した。
しかしこれは最近はUTCというのでなかったか?
今日になって別件でタイムゾーンを調べていて、Wikipediaで世界地図をみた。
タイトルに"Coordinated Universal Time (UTC) formerly Greenwich Mean Time (GMT)"とある。
やはりそうか、GMTというのは少し古い言いかたで、最近はUTCというのだ。
当パソコンのOSはWindows Vista日本語版だ。
タイムゾーンの設定には、確かに(GMT-03:00)ブラジリアと表示されている。
使用用語にうるさそうなMicrosoftがGMTという古い用語を使っている?
別のパソコンのWindows 7英語版を見た。
Windows 7では(UTC-03:00)Brasiliaとなっている!
機能的には全く影響のない、単なる表示の問題だが、こんなところにもVistaと7の違いがあったのだ。
日本語で協定世界時、英語でCoordinated Universal Timeといわれるものの略語が、なぜUTCになるのか?
Wikipediaによると、「国際電気通信連合 (ITU) では、協定世界時の略称は1つだけにしようと考えていた。」とある。
フランス語ではTemps Universel Coordonné
イタリア語ではTempo Coordinato Universale
と、語順が異なっているので、そのまま略すと略語も異なってしまい、非常に不便だ。
南アメリカ関係言語では何というか。
スペイン語 Tiempo Universal Coordinado
ポルトガル語 Tempo Universal Coordenado
フランス語と語順は同じだ。
ここで例にあげたのは6か国語だけだが、どの固有の言語の略語もUTCと一致していないのが、公平感があってよろしいのでないか。
Windows 7のタイムゾーン設定にある、ブラジルの都市、その属する地方と夏時間の有無は次の表になる。
時間帯 | 都市 | 州 | 地方 | 夏時間有無 |
---|---|---|---|---|
UTC-04:00 | Manausマナウス | AMアマゾナス | 北部 | なし |
UTC-04:00 | Cuiabáクイアバ | MTマット・グロッソ | 中西部 | あり |
UTC-03:00 | Fortalezaフォルタレザ | CEセアラ | 北部 | なし |
UTC-03:00 | Salvadorサルバドル | BAバイア | 北東部 | 2010/11年なし 2011/12年あり |
UTC-03:00 | Brasíliaブラジリア | DF連邦区 | 中西部 | あり |
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