最近新型コロナ感染症(以降簡単にコロナ)のニュースが減ってきているが、反対に急速に増えているのがデング熱である。
2週間前のことだったが、知人がデング熱(以下簡単にデング)にかかった。
農作業のために畑に来ているが、木陰で横になっていた。
聞いたら家族みんなデングだと言っていた。
それから1週間後畑へ行ったら、彼は回復してどこか歩き回っていたが、今度は彼の父親がデングで体がしんどいと、木陰で休んでいた。
体がだるい、寝ても起きてもしんどい、何も食べたくない、と言っている。
「命に関わる出血性の症状へ悪化するのを防ぐために、とにかく大量の水を飲め」ということを以前のブログ記事に書いた。
そのことを彼に言うと、食欲がないだけでなく、水を飲んでも石鹸の味がして飲む気にもならない、と答えた。
ブラジルではよく知られているように、この病気を媒介するのは Aedes (Stegomyia) aegypti といわれる、藪蚊に似たカである。
だからマスクをしていないデングの病人がそばにいて会話をしても全く心配はいらない。
第一デングの症状に咳やくしゃみはない。
ただ、吸血のために刺す虫がいそうな時と場所では、忌避剤を皮膚が露出する部分へ塗っていく。
最近結核のニュースもあった。
ブラジルで1日14人が結核で死亡、最近20年で最悪の数字
Tuberculose mata 14 pessoas por dia no Brasil, o maior número dos últimos 20 anos
04/04/2023 21h18
コロナが一段落したらこういった昔からの病気が目立つようになっているが、実際の数はどうなのかニュースの情報を集めてみた。
ブラジル国内での2023年1月から3月まで90日間の死亡数の比較である。
病気 | 死亡数 |
---|---|
デング熱 | 139 |
結核 | 1,260(1日14人) |
新型コロナ感染症 | 6,386(1日71人) |
まだまだコロナの脅威のほうが大きいのである。
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