http://www.reuters.com/article/2011/07/27/us-brains-north-idUSTRE76Q1HD20110727
という記事だ。
世界各地の原住民の頭蓋骨の比較研究をしたところ、高緯度地方に住む人ほど、脳と眼球が有意に大きいことがわかった。
誰もが知りたがるだろうが、研究者は脳が大きいから頭が良いとは言っていない。
高緯度地方は曇りがちで日光も弱いので、生きるためには暗い環境で物を見る視力、つまり大きな眼球と信号処理をする脳が必要だという。
こういった話が出ると、ヨーロッパのような寒い地方に住む人間は生活のための知恵が必要だから文明が発達したのだ、熱帯地方では頭を使わなくても生きていけるから遅れたままなのだ、などという人が出てきて、だからブラジル人は……、とお決まりの文句になりがちだ。
研究対象になったグループはイングランド、オーストラリア、カナリー諸島、中国、フランス、インド、ケニア、ミクロネシア、スカンジナビア、ソマリア、ウガンダ、米国の原住民で、1800年代からの頭蓋骨が調査された。
一番脳と眼球の大きいグループはスカンジナビアで、一番小さかったのはミクロネシアだった。
現代人で比較実験したら、スカンジナビア人はミクロネシア人より夜目が効くはずであるが、そういう研究はないのだろうか。
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