郵便局員のストライキにより郵便物の遅配が続いている上に、銀行員がストに入った。
電気水道電話その他支払票が支払日までに届かなかったら大変だ。
期日に支払うのはどこでも消費者の義務である。
ブラジルでは支払いの遅れをストのせいにすることはできない。
支払期日に遅れると、金額の2%の罰金とひと月当たり1%の延滞利息がつく。
銀行協会によると現在半数以上の取引が機械(ATM)あるいはインターネットバンキングによる取引だという。
ダブルストの状況でどうやって自動料金支払い(débito automático)になっていない支払いをするか。
1 毎月支払期日が決まっていてしかも支払先のインターネットサイトで支払票複本(segunda via)を入手できる場合
銀行口座を持ち、インターネットバンキングを通常行なっている場合は、電気会社などのサイトで支払票のバーコード(数字列)を書き取って、インターネットバンキングでその数字列を打ち込み支払うことができる。スマートフォンのアプリでバーコードリーダーになるものがあるというが、使い勝手はわからない。
銀行口座を持つが、インターネットバンキングは信用できないという向きは、電気会社などのサイトで支払票をプリントして、口座を持つ銀行のATMでバーコードを読ませて(プリンターがないなら書き取った数字列をATMに手入力して)支払いをする。
受取給与の現金引出しに機能が制限されている給与口座の場合、あるいは銀行口座をそもそも持っていない場合はどうするか。
給与口座からの支払いはできないので、まず現金を手にしなければならない。
そうすれば支払票複本と現金を持って行って宝くじ店(casa lotérica)で支払いができる。
宝くじ店は連邦貯蓄銀行(Caixa Econômica Federal)の業務を一部代行しているので、水道電気ガス電話等料金や連邦貯蓄銀行の支払票は1件1,000レアルまで、その他の銀行の支払票は1件700レアルまでの支払をすることができる。
日本のようにどこにもあるコンビニで支払える便利さはないが、宝くじ店の他に、各種料金の受け取りなどを行う銀行代理店になっているスーパーや商店で支払いもできる。
2 支払期日がわかっていてもインターネットで支払票複本が取れない場合
支払期日前に電話その他で連絡をして、支払い方法を聞く。近くなら直接店頭で払うように言われるかもしれないし、遠くなら支払期日を延長した新たな支払票を送ってくれるかもしれない。
支払期日前に連絡して、「支払う意志を持っているが方法がない」ことを伝えた証拠を作っておくことが大切だ。
もちろん証拠だから、内容と共に電話年月日時刻、応対者の名前、受付番号(protocolo)などを記録しておくこと。
3 支払期日がわからない場合
支払先に連絡するのが良いが、支払期日が全くわからないのならスト復旧を待っても良いと思う。期日まで支払えず、支払先が罰金利息を請求してきたらどうなるのか。
「支払う意志を持っているが方法がない」証拠を残してあるのだから、消費者保護機関などで有利な裁定を受けることができる、はずだ。
消費者はこういった事態に自衛しなければならないわけだ。
面倒な話ではある。
(27/9/2011 Globo Jornal Nacionalを参考にした)
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