2011年8月6日

ブラジル新中流のささやかな夢が経済を潤す

世論調査会社Data Popularが世帯所得月2,300レアルの新中流層18,000人を対象にした調査だ。

  1. 12ヶ月内に携帯電話を取り替える
  2. ノートパソコンを購入する
  3. 家の改造をする
  4. 飛行機で旅行する
  5. 自動車を購入する

それぞれいくら掛かるか、ざっとみた夢の値段は次のようになろうか。

  1. 500レアル
  2. 1,000レアル
  3. 10,000レアル(小規模な改装)
  4. 700レアル(ツアーパック一人)
  5. 30,000レアル(新車)

調査によるとこの人達は将来に楽観的で、80%は人生がこれから良くなると信じている。
北、つまり熱帯へ行くほど楽観的な人が多く、北東部89%、北部88%だった。
南、つまり一番寒い地方では楽観的な人の割合が低く、南部で75%だった。

80%の楽観的な人に将来計画を尋ねた。

  1. 12ヶ月内に何かの学校や講習で学ぶ
  2. 起業する
  3. 公務員試験を受ける

公務員試験が入っているのが興味深い。
試験に合格して採用された公務員(concursado)は、comissionadoという政治任命による公務員と異なり、犯罪などよほどの事由がなければ解雇されることはない、職種によるが給料が良い、年齢性別など制限が少ないといった要因からだろう。

この数年で所得が増えて経済的に生活が改善した新中間層が楽観的になるのは当然と、調査コーディネーターは述べた。
クレジット地獄などにはまらないで、地道に消費してもらえれば、これからもブラジル内需拡大の大きな力になるだろう。

(Globo Jornal Nacional 05/08/2011 21h10の記事をもとにした)

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