2011年8月2日

ベネズエラのHugo Chávezとキューバとブラジル

昨日ニュースをみていたら、ベネズエラのウーゴ・チャベス大統領が頭を剃った姿でテレビに出ていた。
キューバで化学療法を受けてから、ベネズエラへ帰国して間もない。
インタビューで次の大統領選挙に出馬して、あと20年政権を担いたいと言ったそうな。

気になったことをふたつほど。

その1
ブラジルでは大統領が外遊で国を空ける場合、副大統領が臨時大統領になる。
副大統領も国にいない場合には、下院議長が臨時大統領になる、という具合に、必ず大統領職が、国内にいる三権の長である誰かに受け継がれるようになっている。
ベネズエラのチャベス大統領の場合には、自身がキューバでがん治療を受けている間、誰にも大統領職を預けず、ハバナからもベネズエラ大統領の執務はできると言っていた。
同じ南アメリカの大統領制の国であっても制度が異なるようだ。
それともチャベス大統領自体が憲法なのだろうか。
日本の菅首相など足元にも及ばない権力への固執だ。

その2
チャベス大統領がハバナでがん手術を受けてから最初にベネズエラ帰国をした時に、テレビで何気なくさらっと流れたニュースである。
チャベス大統領がブラジルでがん治療したいのだが受け入れてもらえるか、ブラジル外務省へ打診があったという。
ブラジル外務省はコメントしなかった。
その後、チャベス大統領は化学療法のために再びキューバへ渡った。
そして今現在ベネズエラに戻っている。

2011年1月1日に就任したDilma Rousseffブラジル大統領は、同じ労働者党の同士で強力な後見人の立場にあった前任のLula前大統領と比べて、チャベス大統領とは距離を置いているようだ。
Lula大統領時代だったら、チャベス大統領はサンパウロで治療を受けていただろうか。

付け加えておくと、ブラジルは南アメリカの医療の中心といってよく、昨年はFernando Lugoパラグアイ大統領もサンパウロでがんの治療を受けている。

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