「中国初の空母航行、米が保有意図の説明求める」YOMIURI ONLINE(2011年8月11日20時32分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110811-OYT1T00457.htm?from=y10
相変わらず中国はお騒がせのようである。
いずれの理由にせよ、空母保有という行動は世界の注目を集める。
「中国、インドがすすめる空母保有 金食い虫を維持できるか」
MoneyZine
http://moneyzine.jp/article/detail/197338
空母は日本になくてブラジルにあるものの一つだ。
世界の空母保有国は、アメリカ(11)、ロシア(1)、フランス(1)、タイ(1)、イギリス(2)、イタリア(2)、スペイン(2)、インド(1)、ブラジル(1)の9カ国(数字はWikipediaによる各国の保有隻数)。
ここに中国(1)が加わったわけだ。
保有数はアメリカの10隻以上を除き、各国1ないしは2隻。
アジアではインドとタイが各1隻だ。
それと新しく中国。
中国とインドが空母保有・増加に向け驀進中。
上2番目のリンク記事によると、空母は大変な金喰い虫らしい。
アメリカ(11)-我が国が持たずして誰が持つ
ロシア(1)-不凍港は少ないがアメリカが持つならうちも一つくらい
フランス(1)-イギリスが持つならうちも
タイ(1)-陸続きのカンボジアと国境紛争があるようだが、空母なんか要るのか?
イギリス(2)-英連邦の盟主だし、海洋国家だし
イタリア(2)-対岸は不穏だし、地中海なら任せろ
スペイン(2)-無敵艦隊再び?
インド(1)-中国とかパキスタンがうるさいし、インド洋なら任せろ
ブラジル(1)-?
タイとブラジルが入っているのに違和感がある。
この二つの国は空母保有の動機が薄いと思われるからだ。
ブラジルの空母は、確かフランスの中古を購入したものだった。
1960年建造フランスの空母を2000年にブラジル海軍が購入した、とある。
艦名はNAe São Paulo、NAeはNavio Aeródromoの略で、サンパウロ州及びサンパウロ市から名付けられたが、聖人の名を戦争の道具につけるのはどうかと思う。
十字軍ではあるまいし。
南アメリカ大陸の東側を占めるブラジルは10ヶ国と接している。
陸続きの国境地帯は、コロンビアのFARCなど他国のゲリラの侵入や麻薬取引や密輸問題を抱えるが、対策に空母は使えない。
リオデジャネイロなど大都市スラムに巣食う密輸取引組織掃討にも、空母は使えない。
海岸部の災害救助にも、空母は大きすぎるだろう。
ブラジルの空母は、訓練以外にどんな事態が起きたら使うことになるのか、想像できない。
訓練のみに使われるのなら平和である証拠だ。
空母を派遣するような紛争は、あってほしくないものだ。
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