2012年最初はこの話題だ。
世界銀行ランキングに見るブラジルの銀行の位置づけである。
世界の金融機関、変わる勢力図 欧州勢退潮
資源国台頭、邦銀勢は……
2011/12/31 6:00
http://www.nikkei.com/markets/kaigai/emerging.aspx?g=DGXNMSGM2603K_27122011000000
上記日本経済新聞の記事の主旨は、カナダ(20位内3行)・オーストラリア(3行)・ブラジル(2行)の資源国の銀行の台頭である。
以前はブラジルの銀行などカスのような扱いだったと思う。
1990年代初め、クレジットカードを作ったのがブラデスコだった。
ブラジルはインフレ抑制に困難を極めていて、物価凍結令やデノミネーションを繰り返していたころだ。
一方日本はバブル崩壊寸前だったろうか。
ちょうど米国旅行へ行く前で、"BRADESCO WORLD CARD"と名のついたVISAインターナショナルカードだったが、これを見た日本の日本人が、「ふーん、こんなんが世界で通用するのかね?」と言ったのを今でも覚えている。
ブラデスコワールドカードはワールドの名に恥じず米国でしっかり通用した。
それが今はこうだ。
第10位にイタウ・ウニバンコ(Itaú Unibanco)、第16位にブラデスコ(Bradesco)と、ブラジルの市中銀行2つが株式時価総額ランキング20位入りしている。
日本の銀行は第15位三菱UFJのみである。
もちろん、ブラジルの通貨レアルが強い通貨とみなされるまではまだまだ時間がかかりそうであるが、ランキング20位にブラジルが2行入っているというのは、ブラジル自体の存在感が強くなってきている証拠だ。
最近、ブラジルのGDP(ブラジルではPIB - Produto Interno Bruto -「ピビ」と言われる)が英国を超して世界第6位になったという英国発のニュースがあったばかりだ。
20位入りしているブラジル以外の銀行で、英HSBC(第4位)、スペイン・サンタンデール銀行(第13位)はブラジルで大都市だけでなく全国規模でリテール業務をしている。
サンタンデールなどスペインの銀行と言うより、中南米の銀行といって良いほどこの大陸から収益を上げているようである。
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