2021年9月14日

気づけばすごい日本の予防接種

 もうこれは、数表を見ればすぐわかる。
新型コロナ予防接種を受けた人口の、日本とブラジルの国の総人口に対する割合である。

別々に発表された同じ指標を一つの表にした。
発表の日付は2021年9月13日である。

少なくとも1回接種2回接種完了
日本63%51%
ブラジル65%35%


これを見てすぐわかるのは、少なくとも1回接種した人の割合はブラジルも日本も大差ないのだが、2回完了した人の割合で大差がついている。
ブラジルは限りあるワクチン入荷量の中で、ある程度の免疫を獲得する人数を最大化する政策をとっている。
つまり1回目と2回めの間隔を、日本では疑惑の目で見られることの多い中国製のシノバック社のワクチンは規定通りの3週間としているが、アストラゼネカとファイザーのワクチンは3週間とか4週間ではなく、許容される最大の12週間で接種しているため、2回めの接種待ちの人が多い勘定になるのである。

遠くから眺めていて、ブラジルと比べても日本の予防接種の進捗の遅さに、一時はやきもきしていた。
時がたつにつれて、さすがにワクチン入手力の違いが出て、一時はワクチン不足などが言われていたものの、日本の挽回力がすごいことが分かった。