2011年10月23日

カリオカは2014ブラジルワールドカップの試合割りに不満

2011年10月20日FIFAはワールドカップの会場割(マッチ・スケジュールmatch schedule)を発表した。

2013年に行われるコンフェデレーションカップ(16試合)は、ブラジルの4都市、南から北へ向かって並べるとリオデジャネイロ(リオデジャネイロ州)―決勝(final)を含む、ベロオリゾンテ(ミナスジェライス州)、ブラジリア(連邦区)―開幕戦(jogo de abertura)を含む、フォルタレザ(セアラ州)で行われる。
スタジアム建設が間に合えば、サルバドル(バイア州)、レシフェ(ペルナンブコ州)の2都市でも試合が行われる可能性がある。

2014年のワールドカップ本番は64試合ある。
開催12都市はそれぞれ少ない都市で4試合、多い都市では7試合が行われる。

マナウス(アマゾナス)、クイアバ(マットグロッソ)、ナタル(リオグランデドノルテ)、クリチーバ(パラナ)ではそれぞれの都市でリーグ戦4試合が行われる。

レシフェ(ペルナンブコ)とポルトアレグレ(リオグランデドスル)はリーグ戦4試合とベスト16戦(oitava de final)1試合の5試合ずつが行われる。

フォルタレザ(セアラ)、サルバドル(バイア)は、リーグ戦4試合とベスト16戦1試合及び準々決勝(quarta de final)1試合の計6試合が、ベロオリゾンテ(ミナスジェライス)、サンパウロ(サンパウロ)は、リーグ戦4試合とベスト16戦1試合及び準決勝(semifinal)1試合の計6試合が行われる。

ブラジリア(連邦区)は、リーグ戦4試合とベスト16戦1試合及び準々決勝1試合さらに3位決定戦(decisão de terceiro lugar)の計7試合が、リオデジャネイロ(リオデジャネイロ)はリーグ戦4試合とベスト16戦1試合及び準々決勝1試合そして決勝戦(final)の計7試合が開催される。

開催国のメリットで、ブラジルセレソン(seleção brasileira=ブラジル代表チーム)の試合スケジュールはすでに明らかになっている。
ブラジルは組み合わせ表のA1である。

2014年6月12日木曜日午後5時(ブラジル南東時UTC-3)開幕戦はサンパウロ、現在建設中のコリンチャンスのホームスタジアムとなるイタケロン(Itaquerão 68000人収容)で、続いて6月17日フォルタレザのカステロン(Castelão 66000人)、6月23日ブラジリアのブラジリア国立(Estádio Nacional de Brasília 71000人)でグループリーグを戦う。

グループ1位で通過すると、6月28日ベロオリゾンテのミネイロン(Mineirão 64000人)、準々決勝7月4日再びフォルタレザ、準決勝7月8日再びベロオリゾンテ、7月13日午後4時決勝戦リオデジャネイロの現在改修中のマラカナン(Maracanã 76000人)と進むことになる。
グループ2位だった場合にはベスト16戦フォルタレザ、準々決勝サルバドル、準決勝サンパウロになる。

コンフェデレーションズカップの入場券の売り出しは2012年の12月、ワールドカップの入場券の売り出しは2013年8月に開始する。

現在リオデジャネイロの最大球技場でありブラジルサッカーの栄光を記憶するマラカナンスタジアム(Estádio do Maracanã)は、8億6千万レアルをかけてワールドカップに向け改修工事の最中である。
先日の会場割の発表で、マラカナンでは7試合が行われることになった。

しかしブラジルセレソンをマラカナンで見られるのは、セレソンが決勝に残った場合に限られる。
ブラジルサッカー連盟(CBF-Confederação Brasileira de Futebol)のRicardo Teixeira会長は、ブラジルは絶対決勝まで残るからカリオカ(carioca=リオデジャネイロ市民)はマラカナンで観戦できる、と言っているのだが、決勝に残る保証は全くない。

カリオカはもちろんブラジルが決勝まで勝ち残るよう応援しているのだが、落胆の色を隠せない人も多い。
「マラカナンはフットボールの世界で独特の価値を持つところだからブラジル代表にもっとプレーして欲しい」
なかなか真っ当な意見だ。
「ブラジルが負けたらどうするんだ」
この人はブラジルが負けると思っているのだろう。
現在のセレソンを見ていると無理もないが。

一方ホテルなど観光業界は喜んでいる。
観光省はリオを訪れる外国からの観光客を40万人以上と試算している。

組織委員会は気候や収容力・輸送力などを考慮して会場割を決定したと報告している。

(Globo Jornal Nacional 20-21/10/2011から)

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