2018年3月30日

サンパウロ国際空港アクセス鉄道開通

大都市の空港と都心が必ずしも鉄道で結ばれているわけでないのは、特にブラジルではかなり当然の事実である。

行政区域ではサンパウロの隣にあたるグアルーリョス市にある、サンパウロのグアルーリョス国際空港(空港コードGRU)は、2018年3月末日から鉄道線の運用が始まる。
といっても最初は運転時間の限られた試運転である。
無料である試運転の乗車はできる。

概要

線名はサンパウロ大都市圏鉄道会社(CPTM)の13号翡翠(ひすい-Jade)線
全長12.2km
3駅
  1. Aeroporto-Guarulhos駅=空港駅
    歩行者通路を渡ってから、3つあるターミナル間を連絡する無料バスに乗り換えと書いてあるのだが、どれだけ歩かされるのかは不明である。
    駅にカートが置いてあるのかも不明。
  2. Guarulhos-Cecap駅
  3. Engenheiro Goulart駅
    CPTM 12号サファイア(Safira)線に接続。

2018年4月

上記3駅区間を運行。
土曜・日曜10時から15時まで30分毎、所要時間15分、無料。
都心からEngenheiro Goulart駅までは4レアル。

2018年5月

上記3駅区間を運行。
全日10時から15時まで、無料。

2018年6月

全日4時から24時まで。
Connect(なぜ英語なのか?外国人を意識しているのだろう)運用開始
12号線ブラス(Brás)駅から空港駅まで直通各駅停車35分、4レアル。
路線図をみると、12号線はブラス駅の他に、タトゥアペ(Tatuapé)駅でメトロ3号赤線に乗り換えできるようである。
どこで乗り換えたら乗り換え時間が短いとかの詳しい情報は、そのうちにサンパウロ住民が知らせてくれるだろう。
CPTM 13号線が他の路線と一緒の料金体系なら、都心まで4レアル一貫で行けるはずであるが不明。

2018年7月

全日4時から24時まで。
Airport-Express(これまた英語)運用開始
ルス(Luz)駅から空港駅まで直通35分、たぶん15分毎、4レアルより高いだろうが運賃未定。
ルス駅ではCPTM 7号ルビー(Rubi)線、CPTM 11号珊瑚(Coral)線、メトロ1号青線、メトロ4号黄線に乗り換えできる。

昨日までの都心から空港まで最安運賃と比較してみる。

これまで

セー駅-タトゥアペ駅 メトロ3号赤線 R$ 4.00
タトゥアペ駅バスターミナル-空港前 EMTUバス257番 R$ 6.15
合計 R$ 10.15

これから

13号線がCPTMの他の路線と同じ料金体系と仮定して、メトロとCPTMの無料乗り換えを使えば、1回料金でよいはずである。
セー駅-ブラス駅 メトロ3号赤線 無料乗り換え
ブラス駅-空港駅 CPTM 12・13号線(直通・乗り換え)
合計 R$ 4.00

2000年の最初の公約では2005年開通予定だったものが無理で、2007年の州新政府は2010年までできると約束した。
2009年になると、2010年では無理だ、2014年のワールドカップまでには間に合わせると言い換えた。
民間部門が引き受けたがらずに公約は霧散した。
2015年州政府は2017年末までという目標を出していたが、2017年9月になって完成予定を2018年3月に延ばされたものが、最終日に滑り込んだ格好である。

Trem que leva ao Aeroporto de Guarulhos começa a circular neste sábado
を全面的に参考にした。
記事に写真と路線図がある。

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