ブラジルの徴兵制度(その1)
徴兵選抜で入隊が免除された場合でも、ひとつの儀式を受けなければならない。
国旗への宣誓(Juramento da Bandeira あるいは Juramento à Bandeira)という儀式だ。
ブラジル国旗の前で、ブラジル国家が危機に見舞われるときには命を賭して国を守ることを誓う。
フットボールチームSantos所属、セレソン(seleção=代表チーム)のネイマール(Neymar)君(19歳というから君づけで)に登場してもらおう。
2011年4月、サントスでの国旗への宣誓だ。
Divulgação/SantosFC
結構ラフな格好をしているが、国旗への宣誓の案内書には「バミューダパンツ・草履・肩の露出するシャツ・宣伝のついたシャツは禁止」と書いてあるだけだ。
普通の人も宣誓する格好は同じだ。
普通の人とネイマール君と違いがあるのは、彼は一人で宣誓していること、宣誓の後、職員に写真を取らせてと頼まれたことだ。
一般市民は広い場所で大勢で一つの国旗の前で宣誓するし、当然だが写真を取らせてとかサインしてくれとか言われることはない。
この儀式の終了後に防衛省(Ministério da Defesa)発行の入隊免除証明書(Certificado de Dispensa de Incorporação)を晴れて受け取る。
この証書の文面には、「招集時には直ちに応集すべし」と書かれている。
「x年x月x日、定員超過のため初期兵役を免除する」とも書かれている。
初期兵役とは18歳時の徴集兵役のことで、非常時に応集する義務は45歳になるまで続く。
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