2012年6月29日

こんな事件には民衆は拍手喝采

86歳のお年寄りの女性が、アパートに侵入した強盗を撃つ。

事件は、2012年6月9日、リオ・グランデ・ド・スル州カシアス・ド・スル(Caxias do Sul, RS)のセントロで起きた。
強盗は3階にある彼女のアパートに、柵をよじ登って侵入した。

彼女は86歳で、3人の娘、5人の孫があった。
タンスにしまってあった32口径のリボルバーで3発発射して、強盗を射殺した。

強盗はアパートの外側の柵をよじ登って、居間に通ずる窓を壊して侵入した。
そこから、彼女が眠っている部屋に向かった。

「こんなことが人生に起こるとは、ただの一度も想像したことはなかった。」

「男はその扉から入ってきたわ。
”どうしてここへ来たの?”
私は入ってきたのは孫だと思って尋ねた。
彼は何も触らず出ていきながら、”静かにしていろ”と言った。
そうして、孫ではないと気づいた。
私はたんすのそばに行って、リボルバーをとった。

”ばあさんよ、(何か分からないことを言って)、とっととそこを開けろよ。”
”どうして開けられますか。
お前さんは、入ってきたところから、出ていくんだよ。”」

大変な状況に驚きながらも、老住人はためらいがなかった。

「”どうしたらいいの?
彼か、私か、だわ。”

私は考えた。
娘たちのこと、孫たちのことを思った。
守るべき人が大勢いる。
そして思い至った。

”お前さんは、今、出ていくんだよ。
”パン”
彼は想像もしていなかった。
一発撃った。
心臓の近くに命中した。

彼は去っていきながら、腕を上げた。
”やつは生きている。”
彼の罪について思った。

”もう一発”
”パン”
”今もう一発”
”パン”」

老婦人は歩くのに支障があり、手は関節炎を病んでいた。
銃を射ったことはかって一度もない、と証言した。
警察はリボルバーを押収した。

それは家族の遺産だった。
「50年間そこにあって、一度も使ったことはなかったわ。
使いたいと思ったこともなかったけれど、使わなければならなかったのよ。」

老婦人は殺意のある殺人(homicídio doloso)の容疑で起訴されるが、逮捕はされず捜査を受ける。
彼女の正当防衛が認められれば、起訴は猶予される。

強盗を恐れて何十丁も武器を収集したあげく、夫婦の愛の変節によって、その武器の一つで命を失う。
遺産として何十年も放置されてきたたった一つの銃で、子孫への愛によって、家族と財産を救う。

先日の食品メーカーYuki役員、武器マニアの日系人Marcos Matsunagaバラバラ殺人事件と比べて、銃とその持ち主の運命の、なんと大きな隔たりだろうか。

(11/06/2012 12h43 - Atualizado em 11/06/2012 14h35
Idosa de 86 anos atira em assaltante que havia invadido seu apartamento
http://g1.globo.com/jornal-hoje/noticia/2012/06/idosa-de-86-anos-atira-em-assaltante-que-havia-invadido-seu-apartamento.html
を参考にした)

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