2013年12月7日

W杯ブラジル大会は移動と気候も戦い

参加国の戦力分析によるグループ突破予想などは、専門のわかる人にゆずり、わかりやすい別の視点から組み合わせを見てみよう。

昨日ワールドカップ2014ブラジル大会の組み合わせ抽選会が、バイア州の海岸リゾート地、サウイペ海岸(Costa do Sauípe)で行われた。
http://www.fifa.com/worldcup/matches/index.html
その数時間前に、テレビのスポーツ番組でかなり力を入れて説明していたのが、グループリーグの移動距離である。

ひとつのグループは4カ国だから、グループリーグは3試合ある。
どの参加国も満を持して第1戦に臨むはずだから、余裕を持って到着することだろう。
しかし、第2戦、第3戦はそうはいかない。
中4日で次の試合会場都市へ移動しなければならない。
ブラジル大会の会場選定は、どの地方に住んでいても近くで試合が見られるよう、広い国土に散らばるように選定されているようである。
試合開催12都市は、「ブラジルの人口最小都市・最大都市ランキング」の上位10位まで順当だが、11位ベレン(Belém - PA)と12位ゴイアニア (Goiânia - GO) の代わりに、ナタル(Natal - RN)とクイアバ(Cuiabá - MT)が入っているかたちになる。
第1戦と第2戦、第2戦と第3戦の、2回の移動距離でみる不公平を避けることはできないようだ。

そのスポーツニュースによると、
一番過酷な移動を強いられるチームは、A2である。
サンパウロ -> マナウス -> レシフェ
の順で、移動距離は5,533kmに及ぶ。
離着陸などの低速飛行時間を考えず、単純に巡航速度時速800キロとして、約7時間になる。
ブラジルが開催国であるので、初戦相手を萎えさせるための仕打ちか、と勘ぐりさえしてしまいそうだ。
気の毒なA2を引いたのは、クロアチアだった。
クロアチア選手たちが、飛行機の中でもゆっくり休息できる猛者たちであることを祈る。

一番移動が楽なチームは、H1である。
ベロオリゾンテ -> リオデジャネイロ -> サンパウロ
の順で、移動距離は698kmにすぎない。
飛行時間は離着陸時間を合わせても2時間に満たないだろう。
H1はベルギーだ。
移動が楽で、試合地が比較的涼しい都市であるのは、第1ポットの大当たりと少々軽くみられるベルギーへのささやかなプレゼントだろうか。

抽選終了後にいくつかの国でファンや専門家に組み合わせの結果についてインタビューしていた。
http://g1.globo.com/jornal-nacional/noticia/2013/12/confira-reacoes-de-torcedores-de-5-paises-ao-sorteio-dos-grupos-da-copa.html

アルゼンチン
Hグループが第一希望だった。
両国が勝ち進めば決勝でブラジルと対戦するからだ。
出たのはFグループ、移動距離は有利で(リオデジャネイロ -> ベロオリゾンテ -> ポルトアレグレ)、6月は涼しい場所で、アルゼンチンから比較的近くにまとまっているので観戦にも便利であるのは良いが、Fグループから優勝した例はないというジンクスを気にする記者がいた。
対戦して勝利経験のある相手なので楽観視である。

イングランド
イタリア・ウルグアイの優勝経験国が含まれる死のグループでないか。
冷涼気候なイングランドである。
第1戦の対イタリア戦は、アマゾナス州の州都、アマゾン河流域の中心、内陸の孤立した大都市、高温湿潤マナウスの試合を心配していた。
「ルーニーは(涼しい)ヨーロッパでの試合でもあんなに真っ赤な顔をしているんだから、マナウスではどうなるか考えてみろ」
たしかにイタリアのほうが暑さに強そうだ。

イタリア
組み合わせは悪くない。
でも第1戦の対イングランドをマナウスでやるのはきつい。
やはりマナウスの高熱多湿を心配している。

ポルトガル
第1戦のドイツが難儀だ。
テレビやラジオのコメンテーターは、結論としては組み合わせは悪くはないと言っている。
2位抜けはできるだろう。
ただ、移動(サルバドル -> マナウス -> ブラジリア)距離は大変だ。
両国が勝ち進めば、歴史的大決戦ブラジル-ポルトガルをマラカナンで戦うことができるのは楽しみである。
もちろん昔の植民地-宗主国決戦というのを意識しているのだろう。

フランス
出場権をやっとのことで拾ったフランスである。
フランスのスポーツ新聞の「どのグループが一番楽勝グループになるか予想」は、スイス、エクアドル、イランだった。
フランスが当てたのは、スイス、エクアドル、ホンジュラスだ。
本当にこの組み合わせはついている、シャンパンと花火でお祝いだ。

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