2018年1月31日

黄熱が町に到来

州保健局によると、昨年2017年11月から2018年1月までの3ヶ月間、ミナス・ジェライス州で黄熱のため36人が死亡した。
罹患者の死亡率は40%を超える。
そしてその全員が黄熱予防接種を受けていなかった。

患者は州都ベロ・オリゾンテ大都市圏に集中しているが、州西方のトリアングロ・ミネイロ地方に位置するわが町の都心部近辺で、2ヶ月前に発見された野生の猿の死体を検査した結果、黄熱によるものであったことが昨日発表された。
町の人口の90%が予防接種済みだと言うので、10%にあたる約6万人は未接種である。
ブラジル保健省は、人口の95%が接種済みとなることを目標としている。

市衛生当局は、黄熱にかかった野生猿の死体が見つかったといっても、人への感染は起きておらずむやみに心配することはないと、パニック状態になることを戒める。
しかし市衛生当局は、予防接種方針を変更して、9歳以上60歳までの未接種者に全て接種を促している。
これまで60歳以上の人には、医者にかかって接種可能診断書を提出するよう要求してきたが、これに代わり当日接種所での問診だけに簡略化して、この年齢帯の未接種者にも接種を勧めている。
市内70か所の接種所に加えて、人が集中するバスターミナルと公園の2か所で臨時接種所を設けて対策にあたる。

デング熱・チクングニア熱・ジカ熱・黄熱の媒介者ネッタイシマカ対策のため、水たまり撲滅の訪問点検指導は、例年通り行われている。

未接種の6万人が慌てふためき保健所に行列を作る光景は、今のところ見られていない。
犠牲といえば、気の毒な野生の猿2頭が、病気媒介は猿によると勘違いした心無い住民の石つぶてで殺されてしまった。
媒介者は3種類の蚊である。

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