2022年12月17日

ラテン16、ゲルマン7、スラブ1でラテン大勝

ラテン系(latins, latinos)あるいはラテン民族(Latin peoples, Pueblos latinos, Povos latinos)というと、普通はラテン語を起源とするロマンス諸語を話す国の人々のことを指すと思う。
主なロマンス語は、フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、ルーマニア語である。
もちろんロマンス語はこれ限りではなく多数ある。

留学したブラジル育ちの息子が、ブラジル以外のラテンアメリカ出身の仲間をも含めて自分達を総称する"latinos"は、「中南米諸国」、「ラテンアメリカ」とほぼ同意義であった。
つまり、フランス人やスペイン人は"europeus"ヨーロッパ人であって、latinosには含まれないという使い方をしていたようである。

以下の「ラテン」はより一般的であり、ヨーロッパ大陸とアメリカ大陸の国々を含んでいる。
アフリカにはフランス語やポルトガル語を話す国々がかなりたくさんあるが、ラテン系とは言わない。
その理由は知らない。

FIFAワールドカップ2022カタール大会の決勝は、アルゼンチン対フランスとなった。
どちらもラテンか、と思うと、過去の大会の決勝はどうだったか気になった。
現在から遡って、ラテン国が決勝に出ていない回を探す。
実に、1974年西ドイツ大会の西ドイツ対オランダまで遡ることができる。
それ以降現在までを表にしてみよう。
ラテン同士決勝対決は16年ぶり。

大会優勝準優勝
1978アルゼンチンアルゼンチンオランダ
1982スペインイタリア西ドイツ
1986メキシコアルゼンチン西ドイツ
1990イタリア西ドイツアルゼンチン
1994アメリカ合衆国ブラジルイタリア
1998フランスフランスブラジル
2002日本・韓国ブラジルドイツ
2006ドイツイタリアフランス
2010南アフリカスペインオランダ
2014ブラジルドイツアルゼンチン
2018ロシアフランスクロアチア
2022カタール(未定)アルゼンチン(未定)フランス

ラテン系諸国を太字で表した。
それ以外の国は、2018年ロシア大会のスラブ系であるクロアチアを除いてゲルマン系、それもドイツとオランダだけである。

12大会の決勝出場国数で競った、ラテン・ゲルマン・スラブ対抗は、16 vs 7 vs 1 でラテンの大勝
ラテン諸国が少なくとも1つは決勝に進んだ時期だけを選んだからラテンが多くて当然か

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