CENIPA - Centro de Investigação e Prevenção de Acidentes Aeronáuticos 航空事故調査予防センター
ブラジル直近10年の航空機事故の大半は小型機のもの
Acidentes fatais com pequenas aeronaves dominam o cenário da aviação no Brasil na última década
Por Jornal Nacional
11/01/2025 20h56
ブラジルと日本の航空事情の大きな違いは、ブラジルはその国土の広さからくる。
富裕層の自家用飛行機やエアタクシーを使う交通、農薬散布など農業面の飛行機利用の多さであると言える。
以下の記事は「ブラジルは飛行機事故が多すぎるのではないか」という印象を説明してくれそうである。
ブラジル航空死亡事故(飛行機・ヘリコプター)
CENIPA
2024年 | 2015-2024年 | |
---|---|---|
事故数 | 33 | 277 |
死亡数 | 137 | 650 |
2015-2024年ブラジル航空死亡事故数運用別
CENIPA
- 自家用 particular 158
- 農業用 agrícola 66
- アエロタクシー táxi aéreo 17
- 試験用 experimental 9
- 専門用 especializada 8
- 警察用 policial 7
- 教習用 instrução 7
- 商用定期便 regular 1
軍用の区別が見当たらないのだが、統計が民間用だけで軍用が入っていないからなのか、専門用というのが軍用を意味するのか、あるいは喜ぶべきことに10年間軍用機の事故がなかったのか、どれかは不明である。
先ほど「ブラジルは飛行機事故がとても多いのでは」と書いたのだが、データからは自家用・農業用の運用に関わる小型の飛行機の事故の数が多い(死亡を伴う航空事故総数の81%)ことがわかる。
たしかに航空機事故はしばしば起きるが、ほとんどは乗員数人の小型機によるものだ。
別に小型機だったら事故を起こしてもよいというのではない。
きっちり分業できている商用大型機とは異なり、小型機の保守管理運用は。ひとえにパイロットと、自家用機の場合にはオーナーの責任にかかるものである。
ブラジル国内の航空機数は近年増加してきたが、今日その数は1万1千あり、その内1万機以上は自家用・農業用の小型機である。
小型機の事故が多いのは、飛んでいる小型機の数が圧倒的に多いので、事故も比例して多いと考えれば納得できるだろう。
商用定期便の1件は昨年8月に起きたVoepass航空の ATR72 型機の墜落事故で、62人が死亡したもので現在も事故調査が続いている。
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