2025年1月14日

2025年のブラジルの祝祭日

連邦政府の公共サービス運営・革新省(Ministério da Gestão e da Inovação em Serviços Públicos)は、2025年の祝日と任意出勤についての通達Portaria MGI Nº 9.783, DE 27 DE dezembro DE 2024を2024年12月30日付官報に掲載した。
役所の名前は去年と同じである。
他の省庁に吸収されて、去年の名前がなくなっているようなことは起きなかった。
下の表はその中身である。
条文に断っているように、本来の目的は連邦行政官庁や国営企業の休日を定めたものである。

一連のキリスト教関連の移動休日は、2024年より20日も遅くなる。
たとえば2024年のキリスト受難金曜日は3月29日であったが、2025年は4月18日である。

11月1日Confraternização Universal世界友好の日FN
2,33月3日,4日月火CarnavalカーニバルPF
43月5日Quarta-Feira de Cinzas灰の水曜日14時までPF
54月18日Paixão de Cristoキリスト受難の日FN
64月21日TiradentesチラデンチスFN
75月1日Dia Mundial do Trabalho世界労働の日FN
86月19日Corpus Christiキリスト聖体の日PF
96月20日PF
109月7日Independência do Brasilブラジル独立の日FN
1110月12日Nossa Senhora Aparecidaアパレシーダ聖母の日FN
1210月28日Dia do Servidor Público federal連邦公務員の日
27日に祝われる
PF
1311月2日Finados死者の日FN
1411月15日Proclamação da República共和制宣言の日FN
1511月20日Dia Nacional de Zumbi e da Consciência Negraズンビと黒人自覚の国定日FN
1612月24日Véspera do Natalクリスマスイブ13時からPF
1712月25日NatalクリスマスFN
1812月31日Véspera do Ano Novo大晦日13時からPF
注:FN = Feriado Nacional 国定祝日、PF = Ponto Facultativo 任意出勤
任意出勤とは、職種や企業や自治体によって働くか休むかが決められる日である。
各人が勝手に自分の都合で出勤したり欠勤したりして良いという意味ではない。

昨年の連邦政府による祝日一覧と比較して、祝日の数は同じ18である。
そして、年々キリスト教祝日のいくつかの日付が移動するが、2025年はこれがうまい具合につながる。
聖週間の祝日つまり4月18日(金)の受難日から20日(日)の復活祭のすぐ後に、ブラジル独立に功績のあった人物の歴史的記念日である4月21日がすぐあとの月曜日に来て、土曜日に仕事がなければ4連休となる。
一応書いておくと聖土曜日19日は正式には祝日になっていない。
このような連休はめったに起きないだろう。

2025年祝日の残念な点であるが、9月から11月にかけて3つの祝日が日曜日に重なってしまうことだ。
ブラジルに振替休日はない。

16番と18番のクリスマスイブと大晦日の任意出勤は、前年までは14時から任意出勤であったのか、13時からへ早まっている。
14時からであると、昼食の休憩が13時に終わってから中途半端に1時間働かなければならなかったものを、13時とすれば、午前中仕事したら昼食を取らずに休みに入って良い、と現実に即したのであろう。

9番に何の説明もないのは去年と同様である。
突然、日付と ponto facultativo と書いてあるだけなのだ。
木曜日の祭日と週末の土曜日の狭間を連結して連休を作る意図なのだろうが、全く記述がない。
説明するまでもない、ということなのだろう。

12番の10月28日(火)は「公務員の日」(Dia do Servidor Público Federal)で、民間は通常日であるが、連邦の官庁は任意出勤(PF)となっている。

以上連邦政府が定める当表に載っている全国一円の休日のほかに、各地で市、地方あるいは州の記念日が数日定められていることが多い。

次のサイトで、任意の過去・将来年の、任意の国の休日が入った月齢付きカレンダーを閲覧・印刷できる(英語・ドイツ語・当国語-ブラジルならポルトガル語)。
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