2020年12月29日

コロナ・サバイバルゲーム -2-

 買い物へ行くのは、大きなスーパーマーケットが安全だと思う。
コロナウィルス予防のための衛生対策を小売店が実施しているかどうか、保健当局による監視の目が行き届きやすく、多数の従業員が働く大店舗であるから、検温、手指消毒、買い物カート取っ手消毒など要員が多くて、店内各所に消毒用アルコールが備えてあり、指定された人数以上店内に入れないなど、距離確保と消毒剤が行き渡っているからである。

もう一つ割合安全だと思われるのが、土曜日午前中に、すぐ前のブログ記事で触れた、近所のバス大通りで開かれる露天市場での買い物である。
もちろん人の多い時間帯はなるべく避けるようにする。

人が歩く通路スペースの両側に野菜・果物、乾物その他商品の陳列台が並ぶ、ごく普通の露天市場である。
ここではサバイバルゲーム-1-と比べたら、車両の往来はないが、縦横斜めに移動したり、品定めのために陳列台の前に止まったりと、不規則な運動をする買い物客が危険要素になる。

市条例は、露天市場では買い物客も店員もマスク着用、各露店は手指消毒アルコールを買い物客のために備えなければならないことを定めている。

この露天市場ではサバイバルゲーム-1-の宇宙モデルは通用しないので、別のモデルを使ったミニ・サバイバルゲームが考えられた。

買い物客が行き来するのは、海中の直線水路である。
買い物はそこを自力で無規則に前後左右に移動するクラゲである。
マスクを着用している普通のクラゲは、高さ(人の身長)と同じ半径の傘を持っている。
つまり、身長1m70cmのクラゲの傘は半径1.7メートルの円形で、もちろん有毒クラゲだから、刺さるとコロナを媒介する触手を、傘の周りにつけて、触れてくる獲物を待っている。
人間は顔の後ろや横で呼吸することはないから、本当は傘は楕円形で、後ろ側は50cm位で良いかもしれないが、細かいことは言わない。

どこにでも規則が守れない人はいるもので、マスク無しのクラゲの傘は倍の3m位になる。
そんなクラゲが喋りだしたときには、口の前方6mまで一気に触手が伸びるから油断できない。

陳列台の前で横向きのクラゲと並ぶことになったら、安全距離であっても時間が経つと毒がじわじわと染み出してくるから、買い物が終わったらすぐに遠ざからないと体が痺れてくる。

ゲームの目的はクラゲの触手を避けながら、水路を泳ぎながら買い物を済ませることだ。常に海流、つまり風の向きを観察して、なるべくクラゲ群より風上を泳ぐようにすることも大切だ。

現金のやり取りは避けて、カードの暗証番号をテンキー入力して買い物が済んだら、店先のアルコールで手指を消毒する。
陳列されていた商品はクラゲ毒が降りかかっている可能性があるので、包装をアルコールで拭いたり、野菜を塩素消毒剤に漬けたりする手間を掛けて、ようやく安心できるのである。

誰かAR 、つまり拡張現実(Augmented Reality)の技術を使って、クラゲの傘と触手を可視化してくれたら面白いと思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿