2011年6月27日

アルゼンチンは凋落?それとも復活?

日曜日はいつもフットボールの日であるのだが、昨日2011年6月26日はかなり特別な日だった。
クラブ創設以来110年間1部から落ちたことがなく、33回の優勝を誇るブエノスアイレスの名門リバープレートの2部落ちが決定したのだ。
怒り狂ったファンは試合終了前にピッチへなだれ込み、観客席を壊し、ブエノスアイレスの町で商店破壊などの狼藉を働いた。

このできごとは、リバープレート一チームのことに限らず、アルゼンチン全体に関わっていることのようだ。
リバープレートには、少し以前にはカンビアッソ(現ミラン・インテル)、マスチェラーノ(バルセロナ)、ゴンサロ・イグアイン(レアル・マドリ)とそうそうたるプレーヤーがいたのであるが、このクラブもアルゼンチンもフットボール選手の輸出超過の度が過ぎて枯渇しているというのだ。
選手の移籍で金銭的に潤っていると思われるのだが、有名クラブでも赤字、リーグのレベルも落ちているらしい。

Gerardo Molina y Asociados/Euromericas Sport Marketingというコンサルタントの調査では、過去10年間にアルゼンチンの選手のヨーロッパへの移籍は825%増加し、この期間にブラジルは1,374名を他国のクラブへ輸出したのに対し、アルゼンチンは2,204名だった。
アルゼンチンのワールドカップでの最近の優勝は1986年(マラドーナ大会)、コパ・アメリカは1993年以来優勝がない。

そしてファンが狼藉を尽くしたメモリアルスタジアムは、次の日曜日に開催する2011年コパ・アメリカの決勝戦が戦われることになっている。
現在最強の選手メッシを擁する地元アルゼンチンは最有力優勝候補とみられている。
(http://esportes.terra.com.brより)

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